おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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扶桑社
発売日 : 2005-04
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【出会い】
幕別町図書館札内分館で出会いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
本書では、ニートを社会問題として論じるのではなく、そのような批判を(ときどききついことをいわせてもらっているが)極力廃しながら、私が精神科医や臨床心理士の立場から、そのような問題を抱えてニートとなっている人に、具体的にどのような心持ちになり、どのように生きていけばいいか、そしてまず第一歩を踏み出すにはどうしたらいいかを論じることにした。
【響いた抜粋と学び】
著者の和田さんは灘中学、灘高校を経て、東京大学医学部卒。東京大学付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを歴任後、現在精神科医、ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表、川崎幸病院精神科コンサルタント、国際医療福祉大学教授などです。一方で社会人教育や受験にかかわり、受験勉強法を扱う通信教育のプロデューサーとして活躍しています(執筆当時)。
イギリスでは、就業経験がなくても、18歳になれば無職なら失業手当が給付される、ブラブラしていても、国が養ってくれるというわけだ、それが、ニートを増やす背景になっているともいわれている。
社会保障がしっかりしている、ということは諸刃の剣なのかな、と感じます。保障が裏目に出ることがあるんですね。
日本でも生活保護の問題が取り上げられます。
「パラサイトシングル」的ニート……いつまでも結婚せず、食住は親に依存し、自分で稼いだカネは自分だけのために使う人たち、まだ仕事をしているだけマシだったかもしれないが、これが仕事もしなくなったら、まさにニートだ、パラサイトシングルとニートとは紙一重でしかない。
なるほど。僕の知り合いでも数名います。パラサイトシングルもニートと紙一重なんですね。
1995年調査のときに中学2年生だった人たちは、1981年生まれという計算になる、ということは、厚生労働省がニートの数が52万人になったと騒いでいる2003年には、22歳くらい、高校を卒業しているが、大学に入っても卒業で就職を目前にしているか、すでに就職している年齢だ、この年代こそがニートの中心なのだ、学力低下が指摘されはじめた世代が、ニートを急増させていることになる。
ちょうど、僕が1981年生まれですので、ニートの中心世代なんですね。何人かニートがいますので、抜粋してみました。酒鬼薔薇事件を含め、少年犯罪がメディアを賑わせたのも僕たちが中学生のときだったんですね。
現在は、一流大学を卒業したからといって一流といわれる企業に入れるわけではない、一流企業に入ったからといって、リストラの対象にされないという保障はどこにもない。
ニートの子どもを前にして、子どもの要求に応じるだけではダメだ、ニートは「社会に対する不適応」である、それをなおすためには、「適応できる力」を養わなければならない。
本書の中に、アメリカの校内暴力を改善させた例がありました。いじめっ子に対して、心の問題だからとカウンセリングを試みたところ、あまり成果がでませんでした。
で、どうしたかというと、「罰則を厳しくする」といった行動に対しての行動改善が結局のところ校内暴力減につながったそうです。
心の問題に対して、心へのアプローチだけでは不十分で、結局のところ、行動を変えることが大事なようです。
【編集後記】
本日は仕事が休みです。昨日鏡開きでしたが、餅をたべなかったので、本日は妻にお願いをしてお汁粉にしてもらう予定です。
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発売日 : 2005-04
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