おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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同文館出版
発売日 : 2013-06-26
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【出会い】
編著者の新名(しんみょう)さんから献本していただきました。
【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
「洗浄」と「殺菌」について、正しく理解しよう!
O157、ノロウイルスによる食中毒、SARSウイルスによる新型肺炎、新型インフルエンザの感染、院内感染による罹患……。洗浄・殺菌は、われわれの日常生活に身近なものであるだけに、正しく行なわないと、食中毒事故や感染につながってしまいます。これらの問題の多くは、洗浄と殺菌が正しく理解できていれば防げるのです。
本書では、細菌・ウイルスについての知識から感染のプロセス、適正で確実な予防の方法をビジュアルに解説します。医療、食品、介護に関わる人から一般の人まで、「洗浄・殺菌」についての正しい知識をわかりやすく伝える1冊です。
~本書抜粋より~
本書では洗浄・殺菌、そしてそれに関連したことをできるだけわかりやすく、そして全体像がわかるように紹介しています、洗浄も殺菌も私たちの生活に身近なものです、しかし、ひとつまちがえると事故や病気につながってしまいます、本書が食品・医療・介護に携わる人たち、また、「洗浄や殺菌とはどういうものなのか?」と疑問に思われている人たちの理解の一助となれば幸いです。
医療・介護従事者へ。子育て中の親御さんへ。
【気になった抜粋】
実際に塩漬けや砂糖漬けにすること、食品を腐らせなくする、すなわち菌の増殖を抑えたり、殺菌することができるのでしょうか、答えはイエスです、塩や砂糖漬けすることで殺菌できるのです。
手が荒れると衛生管理上もよくない、・皮膚常在菌の増加、・病原菌の獲得・定着、・乾燥した皮膚より、菌の付着した落屑の飛散。
【響いた抜粋と学び】
編著者の新名さんは大阪府立大大学院卒業後、洗浄剤・殺菌剤メーカーのサラヤ(株)にて営業、商品開発、マーケティングに約15年従事。その間、一貫してわかりやすい衛生教育のあり方に取り組みます。2011年10月、日本唯一のプレゼンテーション専門のコンサルタント会社である、株式会社Smart Presenを起業し、企業研修やセミナー講師としてフル稼働しています。また日本HACCPトレーニングセンター幹事として、衛生教育のテーマにも意欲的に取り組んでいます。
著者の隈下さんは関西大大学院卒業後、2004年にサラヤ(株)バイオケミカル研究所に入社後、洗浄剤・殺菌消毒剤等の開発に従事し、とくにノロウイルス感染予防対策商品の開発においては中心的な役割を担っています。ノロウイルスに関する研究においては、学会やセミナーでの発表、雑誌への執筆や論文投稿なども積極的に行ない、2009年には日本防菌防黴学会論文賞を受賞しました。現在は、医療施設における細菌・ウイルス感染予防対策に有効なアルコール手指消毒剤の開発に日々取り組んでいます。
加藤さんは名古屋工業大大学院卒業後、2006年にサラヤ(株)入社。入社時より食品衛生分野の洗浄、殺菌剤に関する開発業務に従事し、とくに業務用製品においては中心的な役割を担っています。また、洗浄・殺菌に関する基礎と実践(システム・オペレーションなど)に関して、外部講演・専門誌への投稿も行なっています。
※ それぞれ執筆当時の情報です。
僕は介護施設で働いていますので、洗浄・殺菌は身近にあることです。最近ではノロウイルスやインフルエンザが流行していますので、まさに必要な情報だったのかもしれませんね。
……個人的には インフルエンザはどんなに頑張っても流行を抑えられないと思ってはいますが。
インフルエンザワクチンはいらない/母里啓子
インフルエンザ・ワクチンは打たないで!/母里啓子
を僕は推奨していますし、そもそもインフルエンザウイルスは紀元前から存在しており、人間が鶏を家畜としてきてから切っても切れない存在ですので、ゼロにはできないものだと捉えています。
人も含めて動物や植物は菌と共生しています、動物や植物が自分たちでできないことを菌が助けてくれていることもあります、代表的なのは腸内細菌でしょう、腸の中には様々な菌が住んでおり、人が分解できないものを分解して消化吸収を助けてくれます。
過去に流行したタイプのインフルエンザであれば、ワクチンがすでに開発されていて、予防接種ができるので予防ができます、また罹ったことのある人の場合は、免疫を獲得しているので罹りにくくなっています。
このあたりを読んでいて、ホントかな? なんて思っていました。実際のところ、ワクチンの効果がある、ということは書かれていなかったんじゃあ……。
海外では生野菜を洗剤で洗浄することはごく普通です、日本でも業務用の世界では洗剤を使って洗浄しますが、家庭ではそのようなことはしません、水ですすぐ程度です。
先進国でもそうだ、と書かれていてちょっとショックでしたね。よく、今の若者に米を洗ってください、といったら洗剤で洗う人がいますが、あながち間違ってないのかな(笑)
「殺菌」は余韻で字のごとく、「菌を殺す」ことを意味します、「消毒」は「毒を消す」こと、つまり広義にはヒトに有害な物質を除去または無害化することを指します、「滅菌」はすべての微生物を殺菌します。
「除菌」学術的には、フィルターなどで「菌を除く」ことを意味します、「抗菌」とは菌を殺す、あるいは菌が増えるのを阻止するといった意味です、「静菌」は、菌をそれ以上増えないように静かに眠らせておくといったイメージです。
このあたりは言葉の違いが書かれていました。そうだったんだ、とひとりでうなずいていました。
「菌」とは、そもそも「きのこ」を表す言葉で、「菌」は訓読みで「きのこ」と読みます、きのこに加え、カビ、酵母などのことを「真菌」と呼びます、「細菌」は、英語にすると「バクテリア」です、一般的に「大腸菌」「黄色ブドウ球菌」「結核菌」など、「〇〇菌」と呼ばれるものはほとんど細菌に属します。
ウイルスが他の微生物と決定的に違う点があります、それは、自分自身だけの活動では子孫を残すことができないのです。
ウイルスは今でも生物か非生物かで議論されているようです。
アルコール消毒剤の注意点……ポンプ容器から手に吹きかけるだけでいいので、非常に便利です、ただ、手が油jなどで汚れている場合は、アルコールの殺菌力が弱くなってしまうので、かならず石鹸などで手を洗ってから殺菌してください。
ケガをしたときの対応としては、まずは流水でしっかりとすすぐことです、感染の怖れのある細菌やウイルス、およびそれらを含む汚れを除去するのです、その後に消毒するのが一般的ですが、使う消毒剤は比較的優しい消毒剤(低度の消毒剤と呼ばれている)が好ましいとされています。
アルコール消毒は介護施設の定番ですが、ノロウイルスには効かないんですよね。万能ではありません。
ケガをしたときに昔はよく「消毒」と言ってましたが、書かれているように、消毒することで必要な組織まで壊してしまうので流水で流すくらいでいいようなことを聞いていました。実際どうなんでしょ?
その他の部分でもうがい液のことが書かれていたり……うがい液も必要な組織を破壊するから使わないほうがいい、と以前いた看護師から教えてもらいましたが、本書では推奨されていますし、どうなんだろう?
洗剤の濃度が薄いうちは、洗剤の濃さと洗浄力は比例します、つまり洗剤が多いほうが汚れを取り除きやすくなります、そしてもっとも効果的に汚れを取り除くことができる濃度に達します、これが最適な濃度です。
消毒とか殺菌に関係ないんだけど、僕も洗濯するときに量が多い時に洗剤多い方がいいのかな、なんて思ってたら、そういうわけじゃないんですね。今まで使いすぎてたなぁ。
本書を読んでいたら、感染していても症状がでない場合がある、というまさに最近給食のパンでノロが発見されたケースと同じことが書かれていました。
どんな病気もそうだと思うんだけど、ウイルスがいるからただちに感染するわけじゃないんですね。だってHIVだって潜伏期間がありますし、インフルエンザも家に感染者がいるからただちに全員が発症するわけじゃありません。
そんなの当たり前のこと、と解釈していましたが……実際どうなんでしょう。
まだまだ、このあたりの知識は足りないんだな、なんて思って読ませていただきました。ありがとうございます。
【編集後記】
本日は義兄の3回忌です。挨拶をさせていただきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。
O157、ノロウイルスによる食中毒、SARSウイルスによる新型肺炎、新型インフルエンザの感染、院内感染による罹患……。洗浄・殺菌は、われわれの日常生活に身近なものであるだけに、正しく行なわないと、食中毒事故や感染につながってしまいます。これらの問題の多くは、洗浄と殺菌が正しく理解できていれば防げるのです。
本書では、細菌・ウイルスについての知識から感染のプロセス、適正で確実な予防の方法をビジュアルに解説します。医療、食品、介護に関わる人から一般の人まで、「洗浄・殺菌」についての正しい知識をわかりやすく伝える1冊です。
~本書抜粋より~
本書では洗浄・殺菌、そしてそれに関連したことをできるだけわかりやすく、そして全体像がわかるように紹介しています、洗浄も殺菌も私たちの生活に身近なものです、しかし、ひとつまちがえると事故や病気につながってしまいます、本書が食品・医療・介護に携わる人たち、また、「洗浄や殺菌とはどういうものなのか?」と疑問に思われている人たちの理解の一助となれば幸いです。
医療・介護従事者へ。子育て中の親御さんへ。
【気になった抜粋】
実際に塩漬けや砂糖漬けにすること、食品を腐らせなくする、すなわち菌の増殖を抑えたり、殺菌することができるのでしょうか、答えはイエスです、塩や砂糖漬けすることで殺菌できるのです。
手が荒れると衛生管理上もよくない、・皮膚常在菌の増加、・病原菌の獲得・定着、・乾燥した皮膚より、菌の付着した落屑の飛散。
【響いた抜粋と学び】
編著者の新名さんは大阪府立大大学院卒業後、洗浄剤・殺菌剤メーカーのサラヤ(株)にて営業、商品開発、マーケティングに約15年従事。その間、一貫してわかりやすい衛生教育のあり方に取り組みます。2011年10月、日本唯一のプレゼンテーション専門のコンサルタント会社である、株式会社Smart Presenを起業し、企業研修やセミナー講師としてフル稼働しています。また日本HACCPトレーニングセンター幹事として、衛生教育のテーマにも意欲的に取り組んでいます。
著者の隈下さんは関西大大学院卒業後、2004年にサラヤ(株)バイオケミカル研究所に入社後、洗浄剤・殺菌消毒剤等の開発に従事し、とくにノロウイルス感染予防対策商品の開発においては中心的な役割を担っています。ノロウイルスに関する研究においては、学会やセミナーでの発表、雑誌への執筆や論文投稿なども積極的に行ない、2009年には日本防菌防黴学会論文賞を受賞しました。現在は、医療施設における細菌・ウイルス感染予防対策に有効なアルコール手指消毒剤の開発に日々取り組んでいます。
加藤さんは名古屋工業大大学院卒業後、2006年にサラヤ(株)入社。入社時より食品衛生分野の洗浄、殺菌剤に関する開発業務に従事し、とくに業務用製品においては中心的な役割を担っています。また、洗浄・殺菌に関する基礎と実践(システム・オペレーションなど)に関して、外部講演・専門誌への投稿も行なっています。
※ それぞれ執筆当時の情報です。
僕は介護施設で働いていますので、洗浄・殺菌は身近にあることです。最近ではノロウイルスやインフルエンザが流行していますので、まさに必要な情報だったのかもしれませんね。
……個人的には インフルエンザはどんなに頑張っても流行を抑えられないと思ってはいますが。
インフルエンザワクチンはいらない/母里啓子
インフルエンザ・ワクチンは打たないで!/母里啓子
を僕は推奨していますし、そもそもインフルエンザウイルスは紀元前から存在しており、人間が鶏を家畜としてきてから切っても切れない存在ですので、ゼロにはできないものだと捉えています。
人も含めて動物や植物は菌と共生しています、動物や植物が自分たちでできないことを菌が助けてくれていることもあります、代表的なのは腸内細菌でしょう、腸の中には様々な菌が住んでおり、人が分解できないものを分解して消化吸収を助けてくれます。
過去に流行したタイプのインフルエンザであれば、ワクチンがすでに開発されていて、予防接種ができるので予防ができます、また罹ったことのある人の場合は、免疫を獲得しているので罹りにくくなっています。
このあたりを読んでいて、ホントかな? なんて思っていました。実際のところ、ワクチンの効果がある、ということは書かれていなかったんじゃあ……。
海外では生野菜を洗剤で洗浄することはごく普通です、日本でも業務用の世界では洗剤を使って洗浄しますが、家庭ではそのようなことはしません、水ですすぐ程度です。
先進国でもそうだ、と書かれていてちょっとショックでしたね。よく、今の若者に米を洗ってください、といったら洗剤で洗う人がいますが、あながち間違ってないのかな(笑)
「殺菌」は余韻で字のごとく、「菌を殺す」ことを意味します、「消毒」は「毒を消す」こと、つまり広義にはヒトに有害な物質を除去または無害化することを指します、「滅菌」はすべての微生物を殺菌します。
「除菌」学術的には、フィルターなどで「菌を除く」ことを意味します、「抗菌」とは菌を殺す、あるいは菌が増えるのを阻止するといった意味です、「静菌」は、菌をそれ以上増えないように静かに眠らせておくといったイメージです。
このあたりは言葉の違いが書かれていました。そうだったんだ、とひとりでうなずいていました。
「菌」とは、そもそも「きのこ」を表す言葉で、「菌」は訓読みで「きのこ」と読みます、きのこに加え、カビ、酵母などのことを「真菌」と呼びます、「細菌」は、英語にすると「バクテリア」です、一般的に「大腸菌」「黄色ブドウ球菌」「結核菌」など、「〇〇菌」と呼ばれるものはほとんど細菌に属します。
ウイルスが他の微生物と決定的に違う点があります、それは、自分自身だけの活動では子孫を残すことができないのです。
ウイルスは今でも生物か非生物かで議論されているようです。
アルコール消毒剤の注意点……ポンプ容器から手に吹きかけるだけでいいので、非常に便利です、ただ、手が油jなどで汚れている場合は、アルコールの殺菌力が弱くなってしまうので、かならず石鹸などで手を洗ってから殺菌してください。
ケガをしたときの対応としては、まずは流水でしっかりとすすぐことです、感染の怖れのある細菌やウイルス、およびそれらを含む汚れを除去するのです、その後に消毒するのが一般的ですが、使う消毒剤は比較的優しい消毒剤(低度の消毒剤と呼ばれている)が好ましいとされています。
アルコール消毒は介護施設の定番ですが、ノロウイルスには効かないんですよね。万能ではありません。
ケガをしたときに昔はよく「消毒」と言ってましたが、書かれているように、消毒することで必要な組織まで壊してしまうので流水で流すくらいでいいようなことを聞いていました。実際どうなんでしょ?
その他の部分でもうがい液のことが書かれていたり……うがい液も必要な組織を破壊するから使わないほうがいい、と以前いた看護師から教えてもらいましたが、本書では推奨されていますし、どうなんだろう?
洗剤の濃度が薄いうちは、洗剤の濃さと洗浄力は比例します、つまり洗剤が多いほうが汚れを取り除きやすくなります、そしてもっとも効果的に汚れを取り除くことができる濃度に達します、これが最適な濃度です。
消毒とか殺菌に関係ないんだけど、僕も洗濯するときに量が多い時に洗剤多い方がいいのかな、なんて思ってたら、そういうわけじゃないんですね。今まで使いすぎてたなぁ。
本書を読んでいたら、感染していても症状がでない場合がある、というまさに最近給食のパンでノロが発見されたケースと同じことが書かれていました。
どんな病気もそうだと思うんだけど、ウイルスがいるからただちに感染するわけじゃないんですね。だってHIVだって潜伏期間がありますし、インフルエンザも家に感染者がいるからただちに全員が発症するわけじゃありません。
そんなの当たり前のこと、と解釈していましたが……実際どうなんでしょう。
まだまだ、このあたりの知識は足りないんだな、なんて思って読ませていただきました。ありがとうございます。
【編集後記】
本日は義兄の3回忌です。挨拶をさせていただきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
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※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。
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発売日 : 2013-06-26
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