こんにちは。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
【出会い】
ネットで購入しました。
【本書紹介のねらい】
著者の元少年Aは1997年、酒鬼薔薇聖斗事件を起こし医療少年院に収容。2004年社会復帰。
2015年6月本書出版。
賛否両論……ほぼ否の話題作です。
~Amazonより~
1997年6月28日。
僕は、僕ではなくなった。
酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。
「少年A」――それが、僕の代名詞となった。
僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく、無機質な「記号」になった。
それは多くの人にとって「少年犯罪」を表す記号であり、自分たちとは別世界に棲む、人間的な感情のカケラもない、
不気味で、おどろおどろしい「モンスター」を表す記号だった。
【気になった抜粋】
今思うと、この時の父親の顔を見ておけばよかった、母親を呼んで、その顔を見ておけばよかった、二人が僕のことを、「殺人者」でも「化け物」でもなく、デキの悪い「自分たちの息子」として見てくれる最後の瞬間を、この眼に焼き付けておきたかった。
「死刑? 何言うとんねん。お前はまだガキや。死刑にはならん。その歳であれだけのことやったんや。頭もええし度胸もあるやろ。ぎょうさん勉強してイチから出直せや。明日から本格的な事情聴取や。なんもかんもしゃべって楽になってまえ。ワシがおまえを救ったる」。
「少年A」といえば、無口で友達もなく、だいたい家に籠ってひとりで過ごす”ヒッキー”なイメージが定着しているかもしれないが、実際の僕は家でゲームや読書をするより、外で友達と遊ぶほうが好きな子供だった。
生きているということは、痛みを感じるということ、痛みを与えるということは、命に触れるということ、命に触れること、死を手懐けること、あの頃の僕にとってそれに勝るエクスタシーなどなかった。
「父さん、今まで生きてきて、いちばん幸せやったことって何?」「おまえが生まれた時や。あの日のことは一生忘れへん。初めての子供で、生まれた瞬間、父さん嬉しくて泣いてもぉた」。「自分の息子だから」と、ただそれだけの理由で、僕を愛さなくてはならないのだと自分自身に言い聞かせるように、僕の写真を肌身離さず持ち歩く、罪なほど生真面目な父親が、悲しかった。
【響いた抜粋と学び】
先に話しますが、本書の出版について、本書の存在について、本書の紹介についてムカついたり、文句がある場合は即刻このページをとじてください。
死刑と正義 /森 炎
女子刑務所 知られざる世界/外山ひとみ
いじめ・自殺 この30年で何が変わり、何が変わらないのか (ディスカヴァー携書) /宮川 俊彦
犯罪者と限定したものではなく、人間の、ということではありますが、心理等いついては興味があります。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
太田出版
発売日 : 2015-06-11
【出会い】
ネットで購入しました。
【本書紹介のねらい】
著者の元少年Aは1997年、酒鬼薔薇聖斗事件を起こし医療少年院に収容。2004年社会復帰。
2015年6月本書出版。
賛否両論……ほぼ否の話題作です。
~Amazonより~
1997年6月28日。
僕は、僕ではなくなった。
酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。
「少年A」――それが、僕の代名詞となった。
僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく、無機質な「記号」になった。
それは多くの人にとって「少年犯罪」を表す記号であり、自分たちとは別世界に棲む、人間的な感情のカケラもない、
不気味で、おどろおどろしい「モンスター」を表す記号だった。
【気になった抜粋】
今思うと、この時の父親の顔を見ておけばよかった、母親を呼んで、その顔を見ておけばよかった、二人が僕のことを、「殺人者」でも「化け物」でもなく、デキの悪い「自分たちの息子」として見てくれる最後の瞬間を、この眼に焼き付けておきたかった。
「死刑? 何言うとんねん。お前はまだガキや。死刑にはならん。その歳であれだけのことやったんや。頭もええし度胸もあるやろ。ぎょうさん勉強してイチから出直せや。明日から本格的な事情聴取や。なんもかんもしゃべって楽になってまえ。ワシがおまえを救ったる」。
「少年A」といえば、無口で友達もなく、だいたい家に籠ってひとりで過ごす”ヒッキー”なイメージが定着しているかもしれないが、実際の僕は家でゲームや読書をするより、外で友達と遊ぶほうが好きな子供だった。
生きているということは、痛みを感じるということ、痛みを与えるということは、命に触れるということ、命に触れること、死を手懐けること、あの頃の僕にとってそれに勝るエクスタシーなどなかった。
「父さん、今まで生きてきて、いちばん幸せやったことって何?」「おまえが生まれた時や。あの日のことは一生忘れへん。初めての子供で、生まれた瞬間、父さん嬉しくて泣いてもぉた」。「自分の息子だから」と、ただそれだけの理由で、僕を愛さなくてはならないのだと自分自身に言い聞かせるように、僕の写真を肌身離さず持ち歩く、罪なほど生真面目な父親が、悲しかった。
【響いた抜粋と学び】
先に話しますが、本書の出版について、本書の存在について、本書の紹介についてムカついたり、文句がある場合は即刻このページをとじてください。
ここでとやかく言っても何も変わりません。直接出版社に電話をするか、抗議する方を集めて抗議するか、署名を集めるかなど具体的行動に移して頂いた方がいいです。
ここでコメントをしたところで何も変わりません。
それを踏まえたうえで読んでください。
マザー・テレサは
愛の反対は憎しみではない。
愛の反対は無関心だ。
と話しました。
本当に彼を否定したいのであれば、
Amazonに酷評レビューをすることでも、ヤフーニュースにコメントすることでもありません。
何も反応しないことです。
殺人者の娘たち/ランディ・マイヤーズ
死刑と正義 /森 炎
女子刑務所 知られざる世界/外山ひとみ
いじめ・自殺 この30年で何が変わり、何が変わらないのか (ディスカヴァー携書) /宮川 俊彦
誰か助けて 止まらない児童虐待/石川結貴
など、今まで読み解いていますので、正直な気持ちとして
犯罪者と限定したものではなく、人間の、ということではありますが、心理等いついては興味があります。
結論からいきます。
僕が「謝罪したい」と思うこと自体、傲慢なのかもしれない、どうすればいいのだろう、これほどの苦悩を、これほどの憎しみを、僕はどうやって受け止めればいいのだろう、僕は思考停止状態に陥り、途方に暮れてしまった。
他人に用意された籠の中では、本当の意味で償うことも、生きることもできないのではないか。
僕はふたつの動機から被害者に手紙を書き続けた、まずひとつは、純粋に贖罪の気持ちを伝えるためだ、もうひとつは、「この一年間は、手を抜かずにしっかり生き切ることができただろうか?」と、自分に問いかけ、一年分の自分の生き方を棚卸しするために、被害者の方への手紙を書く側面もある。
彼は勘違いしています。
なぜなら、本書最後に
「ごめんなさい」
の連呼。
これは謝罪です。
しかし、それは誰への?
ということです。
僕には当然、
”遺族への”
とは読み取れません。
過去の自分の過ちに対してのごめんなさい、
であり、
極めて自己中心的、
と読み取れます。
当たり前といえば当たり前ですが、もし相手の気持ちに配慮できる人間ならばそもそも事件を起こしません。
僕は、ダフネ君を傷つけたことを何とも思っていなかった、あんなふうに殴られた人がどんな気持ちになるのか、微塵も想像できなかった、僕は、他人の痛みをこれっぽっちも感じられない、最低な欠陥人間だった。
このように、彼は
”だった”
と過去形にしています。
いやいや、それは現在進行形でしょ?
と誰もが感じるところでしょう。
「矯正教育を六年半受けたことで、それで罪が償えたわけではないと思います。一生、心に重い十字架を背負って生きていってほしいと思います」。
島じゅうの人たちが顔見知りのような、プライバシーなどあってないような環境で暮らす人たちにとって、たとえ遠い親戚でも身内から犯罪者が出るというのは、社会的な死刑宣告に等しい。
彼はすでに社会的制裁を受けた状態です。
ネット上では、実名と顔を出せだのなんだの言いますが、そんなの出したら、彼だけではなく、犯罪者の親、犯罪者の兄弟、犯罪者の親族のレッテルを貼られたたちまでもが社会的制裁をさらに受けます。
彼の勘違いは最後に書かれていた
生きること=書くこと
ということです。
それはあくまで彼自身の価値観・考え方であり、
社会は彼の生きるを
生きる=生き地獄を味わう
と解釈でしょう。
社会は彼に謝罪を許さない。
なぜなら、
犯した罪=二人の命を奪った=取り返しのつかないこと
だからですね。
出版すること自体が大問題とされます。
特に印税はどうなる?
ということですね。
まず、僕は本書を読んだときの最大の違和感は
中学を卒業していない人間がここまで文学的に書く事ができるのか?
ということ。
僕は
少年A
という記号を使ったゴーストライター執筆のノンフィクション作品
じゃないか?
と感じています。
犯行に及んだ部分の表現はとても中学・高校を卒業していない学力で書けるとは思えません。
社会復帰にあたり、作られた経歴で再スタート。
しかし、本書にあるように、
少年Aの犯行は一般社会だけでなく、元犯罪者の中でも特異なものです。
すでに彼は一般社会だけでなく、元犯罪者のコミュニティでも受け入れてもらえない状態でした。
印税生活の話に戻ると
彼は印税を遺族に渡さないとは言ってないし、
そもそも印税1500万円でこの先悠々自適な生活ができるかどうかって話です。
無理です。
社会的制裁が加わった状態の彼は、派遣の仕事も転々としています。
僕の過去を知ったら、あの二人はどう思うだろう? それでも”仲間”だと思うだろうか?
間違いなく仲間だとは思えないでしょうね。
僕の子供の隣に彼がいたら背筋が凍ります。
それは、たとえ法を犯さないとわかっていてもです。
本書には、仕事を転々としていることが書かれています。
結局印税をもらったとしても、それで一生の生活はできないし、被害者への賠償金を支払っている状態です。
印税がなければ、派遣の仕事で細々と生きるだけで賠償金も支払えないと思います。それは彼の親もそうでしょう。
彼だけでなく、彼の親もまともに働けないでしょう。
今、隣に彼の親が引っ越してきたら、他の一般の人と同じ目で見れるかどうか、ってことです。
まともに働けないとなると、それは生活に困窮することにつながります。
すると、生活保護、となるでしょう。
俺たち、私たちの税金がこんな奴のために!!?
となるのが明白ですね。
僕にはこの出版によって、印税によって、彼が悠々自適な印税生活なんて送れるとは思えません。
32歳の彼がこれから50年生きるとしたら、1500万円の印税でどうやって生活できるんですか?
と聴きたい。
無理でしょ。
ネット社会のご時世において、彼はおそらくSNSやツイッターなどやってないでしょう。
やれば、すぐに本名や顔、居場所が特定されます。
すでに社会死した状態です。
これ以上、ニュースにすることでも話題にすることでもないですね。
本書のなかには、彼の社会復帰のために尽力した協力者が数名います。
今回の出版は彼らから見てどうなのか?
それが知りたいです。
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太田出版
発売日 : 2015-06-11