おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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日本実業出版社
発売日 : 2013-07-25
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【出会い】
レビュープラス レビュー専門ブログネットワーク で当選しました。ありがとうございます。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
本書では、価値観のまったく違う外国人上司や同僚、部下に日々もまれながら、グローバル企業のマネジャーとして15年間生き残った私が、現場で磨いた実践的なコミュニケーション法を39のルールにまとまめて紹介していきます。
聴くことよりも、相手の違いを認めること、自分の考えを伝えることに寿天を置いた本です。
【気になった抜粋】
上司の指示は3つのポイントで吟味する……「整合性」、上司の指示が他の指示などとむじゅんしていないかどうかということです、「実行可能性」とは文字通り実行できるかどうかです、「トレードオフ」は、指示通りに仕事をすると、他の仕事に影響が出る可能性があることです。
今後は日本の会社でも人材の流動化が進み、社外の経験豊富な人材を素早く戦力化する方法を確立する必要があるでしょう、グローバル企業であれ、日本企業であれ、転職者には積極的に仕事を覚える覚悟と図太いコミュニケーション能力が必要になる時代なのです。
メールを見る時間帯を、たとえば午前2回・午後2回と決めてみる、それで業務上支障を来たすようであれば、もとに戻せばいいのです、四六時中メールや着信を気にしていては、まるでスマートフォンの奴隷で本末転倒です。
【響いた抜粋と学び】
著者の北山公一さんは国内の金融機関に就職し、アメリカ支社勤務を経て、欧州系投資銀行に転職。そのときに仕事のスタイルの違いからカルチャーショックを受けます。グローバル企業勤務15年、アメリカ居住5年半の経験あり、「日・米・欧」における仕事やライフスタイルの違いに通じています。
そんな著者が送る日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方です。
自分と違って彫りの深い顔をした外国人上司は当然のこと、顔立ちがあまり変わらない帰国子女も、異なる生まれや育ちを背景に、自分とはまったく異なる常識を持っていました、それなのに、私は他の人が自分と同じ常識を持って行動しているものだと決めつけ、自分の常識を他の人に押しつけていたのです、これではうまくいくはずがありません。
欧米の文化では個性や違いを重んじるところがあります、個性があるから、個人個人の意見が違うのは当たり前です、そのため、「あなたの意見は違う」と言っても、それだけでは、どちらか一方が「間違っている」というニュアンスはありません、単に「あなたの意見は(自分とは)違う」という意味でしかないのです。
まずはベースになるところです。
日本はよく単一の民族で成り立っており(厳密に言うと違いますけどね)、同じ黄色人種で生活しているから、伝えなくても察する文化がある。だから、言葉に出すことよりも聴き取ることを重視している傾向があります。
一方で、世界はどうか? アメリカは白人、黒人、先住民族、など様々な人種が集う場所です。自分たちの一方的な考えだけではコミュニケーションは成立できないのです。
だからこそ、あなたとわたしは違って当たり前。ではその違いはなに? というところなのでしょうかね。
ただ、日本人の悪いところとしてよく挙げられる、和をもって尊ぶのところですが、そこまで悪い話なんですかね? ちょっとわからないなぁ。
聴き取ることを重視するのも、これは人はともすれば、自分勝手になってしまう、だからこそ相手の話に耳を傾ける、というところから日本人は聴き取り重視なのだと思います。
伝えることが大事というのはわかりますが、日本人の考えが良くない、という聴こえがしてくるんですよね。
※ これは書籍全体から言えることです。
日本の企業では人材の入れ替えが簡単でないこともあり、固定されたメンバーを前提として、いかに目的を達成するかを追求しています、このような組織では、一度メンバーの雰囲気が悪くなると、チームの機能を回復するのが容易ではありません、極端な言い方をすれば「結果よりも和を重視する」チームと言えます。
グローバル企業では、どのようにして価値観の異なるメンバーをマネジメントしているかを知ることは、これからの日本企業の生き残りを考える上で参考になるでしょう。
ディズニーやリッツカールトンはどちらかというとチームワークを重視しているように思えますが……。
価値観の違い、という部分についても日本という小さな島国の中に北海道、東北、関東、北陸、近畿、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄……こんなにたくさんの分け方があり、さらに都道府県、さらには市町村で全然価値観が違うんだよね。
僕は6年くらい前、介護の仕事が嫌になって仕事を辞めていきなり愛知に飛んだことがありましたが、赤味噌の文化、味噌カツ、ういろう、ひつまぶし、小倉トースト(これがたまらんのよ!)、といった食の違いから、気候の違い……愛知は熱い、暑すぎる!! 夏場は毎日35度超え。たまに30度になると
「今日は涼しいですね!」
って元気になれる。これは北海道にはないなぁ。
価値観の違い、年齢層の違い、これは僕の会社、あかりデイサービスの職員でもそうですし、(年齢の幅が20代代~60代まで)、さらに言えばお客様も、高齢者介護の場合早くて40代~100歳と場合によっては60歳の違いがあるんだよね。
これは生きてきた時代も何もかも違いますわ。
言っておくけど、グローバル企業だけじゃなくて高齢者施設だって価値観の違う人たちまとめげて介護するんですよ。
※ なぜかこの書籍にはツッコミを入れたくなってしまう(笑)
会議の資料を「読む」とは「受け身で理解する」という行為ではなく、「細部までしっかり理解して、質問に答えられる」ことができるレベルの深い理解を求められているということです。
これはブログでの書評についても同じことが言えます。ただ読むだけでは書評は書けません。パラパラめくっていいこと書いてあるなぁ……なんて感じるだけではそれまでです。
そこから、なぜ著者はこう考えるのか? 自分ならどうか、自分の職場、業界ではどうか? ということを考えていくと読書って2重にも3重にも膨らむんですよね。
日本では仕事でトラブルが起きたとき、何はなくともまず謝罪というのが常識だと思います、しかし、これはじつは日本独特の習慣です、海外では、安易な謝罪はかえって不誠実な印象を与える可能性があります、理由もないのにとりあえず謝って具体策が何もないとなると、先方をさらに怒らせたり、場合によってはトラブルに発展することも考えられます。
グローバル企業における誠実な振る舞いは、「トラブルが起きた原因を早急に調査し、必要な場合は改善策を考える」ことです。
抜粋の仕方が悪かったのかもしれませんが、これは日本の企業だって同じで、トラブルに対してただへこへこ謝っていたら、誰だって怒りますよ。そんなのグローバル企業じゃなくたって同じでしょ。
日本の場合はミスに対してというよりも、相手にご迷惑をかけた、余計な時間を費やさせてしまった、ということに対して
「ごめんなさい」
と言える文化じゃないですか? とりあえず謝っているわけではないと思いますが……。
まずは謝るというのは基本中の基本で、そのあとどうするか? というのも日本の企業でもやっているんじゃないのかなぁ。
介護業界でも事故やクレームが来たときは、その原因を早急に解明し、対策を講じ、書面に残す、ということをやってます。
※ え? やってますよね?
総括すると……なぜか、なぜか、なんです。ホント面白くていい本だな、って思うんだけど、日本批判のように感じてしまって反発してしまう。
……僕は反抗期なんですね。31歳にして(笑)
【編集後記】
本日は仕事が終わったら十勝地方夏~秋にかけての最後の花火大会、道新花火大会に行きます。勝毎花火大会の半分の規模ですが、時間などの都合を考えると我が家にはちょうどいいです。
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