Quantcast
Channel: 朝4時起きで活動し、圧倒的読書量で介護業界に革命を起こす男のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 957

人は100Wで生きられる ~だいず先生の自家発電「30W生活」~ /高野 雅夫

$
0
0

おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 高野雅夫
大和書房
発売日 : 2011-11-18










【出会い】
帯広図書館の特設コーナーで出会いました。タイトルに惹かれました。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
たった100ワット、リビングの証明一つ分で一体どんな生活ができるのかについては、私たちが挑戦している30ワット生活を含め本文で詳しくお伝えすることにしよう。

エネルギーをどう使うかは、生き方の問題である、本書では、「30ワット生活」の研究によって見えてきた、新しい豊かさや楽しさのある暮らしのあり方を紹介しながら、根底的に問われている私たちの社会の今後のあり方を考えていきたい。


電力を通じて、原発問題を考えてみよう!
※ 本書のメインは原子力のことです。

【響いた抜粋と学び】
著者の高野さんは「全地球史解読」というコンセプトで地球史を調べる研究プロジェクトに参加し、「生命と地球の共進化」というコンセプトで地球史をとらえることを学びました。その中で46億年の地球史において人類の時代が特異な時代であることに気づきます。
地球と社会のシステムを作り出すための「千年持続学」を構想中です。また市民のひとりとして行政やNPOと協働して「千年持続型社会」を実現するための活動に参加しています。

ブログはこちらです。
↓↓↓
「だいずせんせいの持続性学入門」


タイトルを見て、ふと「一ヶ月1万円生活」を思い出しました。内容を読んでみると、触りの部分で一日100ワットどころか、30ワットで生活できることを書いていました。

その後は極限生活でどう生きるか? ということよりか原発問題を示唆した内容となっております。

百姓は山に木を植える、その木が育って伐採されるのは、孫の時代である、将来の世代が安らかに暮らせるようにと配慮するのは、当たり前のことだった、その暮らしは、1960年代にほぼ消滅した、化学肥料が普及し、耕運機が牛の代わりを務めることになったため、人々は、春の田起こし、夏の草刈り、秋の落ち葉かきという重労働から解放された。

昔の日本人の多くは百姓で大自然と共に歩んでいました。そして、1960年代、おそらく高度経済成長あたりで物質的にどんどん豊かになり、その工程はなくなりました。重労働がなくなったことで人々の生活は楽になった一方で”集”、”結”など仲間と共に歩む、ということがなくなっていく序章だったんでしょうね。

スイッチを押せば、何でもできる、停電などまずない、お茶を飲みたければ、ポットにはいつも熱いお湯が沸いていて、トイレに座ってさえ、心地よく暖かい、エネルギーでみて、これだけ豊かな日本社会は、世界の中でとびぬけた存在だ、しかし、これだけエネルギーの豊かな社会なのに、私たちは、なぜこうも安心感、充実感、夢と希望に欠けているのだろうか。

希望の国のエクソダス (文春文庫) [文庫] をふと思い出しました。”この国にはなんでもある、希望だけがない”だったかな。そんな言葉で最後を締めくくっていたような覚えがあります。
内容としては中学生がコンピューターを使って日本を支配していく、てな内容だったかな?
ネットビジネスを展開していくんだったなぁ。この本は大ベストセラー作家、本田健さんのオススメの書籍です。

例えば1ギガワットの電力出力を持つ原子炉はほぼ100%の出力で連続運転する、一方、1ギガワットの出力の太陽光発電設備は昼間しか発電せず、その設備利用率はよくて30%である、したがって電力を同じ量だけ作るには、太陽光発電は原子力発電の3倍の設備容量、すなわち3ギガワットの設備が必要だ。

日本政府が電気自動車の普及を盛んに言いはじめたのと、原子力業界が「原子力ルネッサンス」と称して、新型の原子炉の開発と普及を勧めるべくキャンペーンをはじめたのは軌を一にしている、人口減少や経済空洞化とともに、電力需要が下向きになりはじめた電力会社にとっても、電気自動車の普及は福音である。

なるほど。原発廃止といっても、他のエネルギーでどれだけ代用できるかですね。太陽光発電はまだまだなんですね。

電気自動車についても、どんどん実用化されると電力が足りなくなる……つまり現状は原発を稼働しないと普及させられないようなことが書いてありました。

そう考えると、エコカーって全然エコじゃないよね、って思っちゃいます。
※ プリウスなどは全部電力でないですよね? まだいいのかな。

すぐに原発は止められる、エネルギーシフトは3段階で考えるべきだ、第1段階は、すぐに原子力発電所を止めて、その分、これまで止まっていた火力発電所を動かす、日本の電力会社が持っている火力と水力の発電設備は、原子力がなくても電力需要のピークをまかなうのに十分なものである、第2段階では、都市と農山村でエネルギーの棲み分けを考える必要がある、現実問題として、自然エネルギーだけでは現在の都市の機能をまかなうことができない、都市は、天然ガス(都市ガス)によるコジェネレーション(電気と熱の同時供給)でやっていく、農山村では、集落単位のエネルギー自給をめざす、第3段階では、都市も自然エネルギーにシフトして、社会全体で自然エネルギー100%をめざす、「1000年持続可能」、つまり1000年先でもやっていられるエネルギー利用の社会である。

原発を止めることについてです。都市と農村ではアプローチが違うようです。火力発電、水力発電の両方で原子力を賄うことができます。

エネルギー問題のこと、特に原発問題について、またちょっとだけ一日30ワット生活が気になったらぜひ本書を手にとってみましょう。

もしかしたら、あなたの光熱費節約につながるかもしれませんよ。

【編集後記】
本日は仕事です。明日、明後日と連休に入ります。まずは本日喜んで働かせていただきます。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。


著者 : 高野雅夫
大和書房
発売日 : 2011-11-18

Viewing all articles
Browse latest Browse all 957

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>