こんにちは。岡本大輔です。
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三笠書房
発売日 : 2011-10-26
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【出会い】
帯広図書館のビジネス支援コーナーで出会いました。
論語については以前、
・超訳 論語/安冨歩
・論語力 [単行本]
の2冊を読んでます。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
『論語』は2500年以上前に書かれたものです、これだけの長い年月、多くの人に読み継がれているのは、そこに書かれている「原理原則」に、それだけ風雪に耐えるだけのもの―人生を強く生き抜くうえでの真理―が多く含まれているからです、この「原理原則」をできるだけ早く身につけることが、人生やビジネスを成功させるためには必須だと私は考えています。
この本は『論語』のエッセンスをビジネスマン向けに解説したものです、『論語』の読み方、活かし方を、実際のビジネスの事例に照らし合わせながら解説しています。
肩書きや知名度といった表面に惑わされず、「聞人」と「達人」を見抜く洞察力を身につける、「達人」のような「正しい生き方」を真摯に学ぶ―、そこに人生の真の成功と本当の豊かさを得るためのカギがあるのです。
2500年前の古典を……人生の真理を突いた書籍です。論語を参考にビジネスや介護のことも考えていきましょうか。
【響いた抜粋と学び】
著者の小宮さんさんは経営コンサルタントで1994年から、日本福祉サービス(現セントケア)企画部長として在宅介護の問題に取り組み、1996年、株式会社小宮コンサルタンツを設立し、その他、10数社の非常勤取締役や監査役も務めています(執筆当時)。
三年あれば、必ず「天命」が見つかる! :三年学びて穀に至らざるは、得やすからざるのみ……三年もがんばれば普通は仕事は得られるようになるということ。
幸せの青い鳥を探し求めて旅に出て、結局は自宅で飼っていた鳥がその鳥だった、ということです。あれがいいのでは、これがいいのでは、とフラフラしていても見つからない、まずはじっくり三年間やってみる。
そういえば、故松下幸之助さんも
「仕事を辞めたい」
と話す社員に対して、
「松下電器はいい会社やで。まずは10年やってそれでもダメだったら違う道考えてみたらどうや?」
と話しました。
結局、その社員はそのまま10年、それ以上働き役員になったんだとか。
まずは続けることですね。
”命を知らざれば、以て君子たること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり”……天命を知らなければ、リーダーになることなどできない、「会社には、良い会社、悪い会社はない。良い社長と悪い社長がいるだけだ」、そして、「天命」を知らない社長は、悪い社長となってしまうのです。
介護施設で考えてみると、良い施設、悪い施設があるわけではなく、良い施設長、悪い施設長がいるだけだ、となりますね。自分たちがなぜ、介護事業を行なっていくのか、お客様にどのようになってほしいのか、そこで働く介護員、看護職、相談員にどうあってほしいのか、このあたりのビジョンが明確にない施設長の下で働くということは……。
あとはあなたのご想像にお任せします。
不遇な時代、うまくいかないときにこそ、どう過ごせばいいのか:”学びて時にこれを習う、亦説(またよろこ)ばしからずや”……不幸なとき、うまくいかないときだからこそ、しっかりと学び、学んだことを復習することが大切だということです。
不況が叫ばれる昨今も不遇の時代と言えるでしょう。この時代というのはすべての人の一つの”条件”に過ぎません。
不況だから全員が不幸なわけではないです。不況だから全員が就職できないわけでもないし、独立できないわけでもない、事業を存続できないわけではない。これは一つの”条件”です。
この”条件”の中でうまく適合していくには「学び」が大切になるんですね。
「人間の幅を広げる」には、何よりも六芸:”道に志し、徳に拠り、仁に拠り、芸に遊ぶ”……孔子は、人格者にとって必要な「志・道徳・仁」だけでなく文化や芸術といった「六芸」も楽しめと言っているのです。
勉強だけ、仕事だけ、という枠から一歩踏み出し、趣味や文化を楽しむ心が大切ですね。介護の仕事しかできない人よりも、多彩な趣味を持つ人や美術や音楽を嗜む人と会話をしたほうがきっと楽しいでしょうね。
仁の心とは「ダメなものはダメと断言できる」心:”惟だ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む”……会社という組織においては、経営者は言うまでもなく、リーダーには、部下に毅然とした態度で、「ダメなものはダメ」と言わなければならない場面が必ずあります。
これは親子の関係も同じですね。子供のすべてを受け入れるというわけではなく、人として間違った言動をしていたときは毅然と
「ダメだ!」
と言いますよね。
組織におけるリーダーも同じで赤の他人に対して、言うべきことは言うんですね。
人生の参考となる名著は「熟読」ではなく「重読」する:”吾れ日に吾が身を三たび省みる”……学ぶことは、”終わりなき目的”であると述べましたが、とくに『論語』のように生き方の指針を与えてくれる古典は、幾度となく読み返さなければ、本当の意味は分かりません、私はまだ分かっていないと思います、「重読」することで、人間の弱さに打ち勝つこともできるのです。
孔子は何度も反省するよう僕たちに教えています。著者の小宮さんはそこから名著を……例えばD・カーネギーの「人を動かす」などを何度も読み返すことをすすめています。
「何をしているとき、心が安らぐか?」―自分を知る法:”その以す所を視、その由る所を観、その安んずる所を察すれば、人焉んぞ(いずく)かくさんや、人焉んぞかくさんや”……まず、人の行動を注意して視る、その行為の動機を見極める、そして、その人の心がどこに落ち着くかを観察する、そうすれば、その人の真実が見えてくる、隠すことなどできるものではない―。
目は口ほどにモノを言う……例えば、仕事を頼まれたときにどのような態度をとっているのか?
「はい、わかりました!」
とすぐに行動に移すのか、
上司や先輩の顔を見ず、背を向けたまま
「わっかりましたー」
とポケットに手を突っ込んだまま動き始めるのか、
「……」
聞こえないふりをして無視するのか、
舌打ちをするのか、
こんなちっちゃな行動一つ一つでその人の心は見えてくるわけですね。
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