おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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日本実業出版社
発売日 : 2008-09-11
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【出会い】
帯広図書館のビジネス書コーナーでで出会いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
クマ太郎は、ある「真理」に気づいたことで、クマの湯ホテル&リゾートの業績は改善し、自分自身が働く目的を見出すことができた、クマ太郎はどんな真理に気づいたのだろうか。
登場人物がすべて動物のキャラになっており、親しみやすさが感じられる一冊です。難しい理屈はなく、心にスッと入ってくる一冊です。
売上が伸び悩む経営者や中間管理職に読んでほしい一冊ですね。
【響いた抜粋と学び】
著者の天野さんは大学卒業後コンサルティングファーム勤務を経て、証券外車の投資銀行部門でM&Aや資金調達のアドバイザリー勤務、グローバルマーケッ部門で地域金融機関への提言業務に従事。その後、公認会計士天野敦之事務所を設立します。現在は、コンサルティングファーム復帰し、従来の競争戦略・分析的アプローチを超えた、共生・全体的アプローチにもとづくコンサルティングのあり方を模索しています。
クマ太郎は、一人をリストラすれば、一人分の売上とコストが減ると単純に考えていた、しかし、現実はそうではなかった、コストは一人分減ったが、それ以上に大切なものを失ってしまったのだ。
たとえば、”仕事ができないから”という理由でリストラとなったときに、何をもって仕事ができない、と考えるのでしょうか?
介護の仕事で言えば、単純に食事・入浴・排泄などの介助ができるか、できないか、というのは一つの基準に過ぎません。それらの基本介助ができるほうがもちろんいいのですが、得手不得手があって当然です。
人によってはスピーディーな動きに対応できずに怒られてばっかりの人がいるかもしれませんが、それはゆっくり、丁寧な仕事ができる、と裏返せます。
ということは、アルツハイマー認知症の深い方など、急な変化に対応するのが難しいお客様との対応はかなり得意、となる可能性があります。
クマ太郎は、もともと現場にはあまり顔を出すほうではなかった、ビジネススクールで学んだ最新の経営理論で分析すれば、答えが出ると思っていたのだ、しかし現実は違った、企業を経営していくうえで最新の経営理論はほとんど役に立たなかった。
介護現場でももちろん、これは当てはまります。最新のケアを学んで、既存の施設に導入してすぐに成果がでるのか、というと……これはこの物語と同じで成果は出せないでしょうし、現場が混乱するだけでしょう。なぜなら、現場に出てこない上司にあれやこれや言われて気持ちいい人はほとんどいないからです。
「昨日のホテルも今日のホテルも、宿泊という機能はちゃんと提供してくれている、それなのにこの違いは何なのだろうか……。ひょっとして僕は、宿泊という機能を求めているんじゃなくて気持ちよく宿泊することを求めているんじゃないか?」。
デイサービスについてもこれは同じでしょうね。どれだけ施設の設備が整っているかどうかというのも一つの基準になるでしょうが、気持ちよく利用できることやその時間楽しく過ごせることを求めているんじゃないでしょうか?
国の考え方としては、訓練や入浴、交流がデイの目的となっていますが、人間の本来求めることとしては”楽しむこと”だと思います。
「自然は競ったり比較したりしない。どうして僕たちは競ったり比較したりするんだろう」。
他者と比較するのはなく、つねに昨日の自分に克つように努力し続ける、むしろ他者に勝つよりも、自分に克つことのほうが難しいかもしれない。
介護施設でももちろん、これは同じです。他施設や他の職員と競いあうことが完全な悪ではありませんが、そればかりでは相手を蹴落とすことを考えてしまいます。そうではなくて昨日の自分と比べることです。
自社の利益のために無理にお客様を幸せにしようとしても、それはすぐにお客様に伝わってしまいます、そこで大切なのが、まず自らが幸せになることです、衣食住が満たされていること、ビジネスができること、生かされていること、すべてが感謝の対象になります。
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でも同じことが書かれていました。お客様を幸せにするのは誰か? それは現場の従業員です。
介護現場で言えば、現場の介護職、看護職、相談員なわけです。
彼らが幸せになっていないとお客様に幸せを提供できません。しかし、ここで勘違いしないで欲しいのが、じゃあ、給料を上げればいいんだね、というところです。
給料が低すぎれば確かに衣食住の完備が難しくなるかもしれませんが、例え介護現場の仕事が他の業界より給料が低い、といっても僕は大差はないんじゃないか、と思っています。
それは、第41回中堅幹部学校に行ったときに感じたことです。他の業界でもボーナスがでないところや朝早くから働き、夜遅くなっても残業代が出ていないところなど数多くありました。
大変なのは介護業界だけではありません。
まずは、今生かされていて感謝、というところから始めましょうか。
【編集後記】
本日もお休みをいただいております。今日は読書やリサイクルショップめぐりをします。
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日本実業出版社
発売日 : 2008-09-11
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