こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
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東京書籍
発売日 : 2009-05-22
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【出会い】
帯広図書館の特設コーナーで出会いました。タイトルで「え?!」って思いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
戦後の日本社会の空気がすっかり入れ替わって、ある限界に達している、そんな人間界の下、もはや絶滅危惧? に近い田んぼの案山子たちの眼差しの先には何があるのだろうか。
案山子たちのフィギュアに、時のあわせ鏡として目を泳がせ、ニッポンへの賛歌として想いを馳せていただければ、と思う。
悠久の時代から日本の田畑に君臨した案山子について、日本全国の案山子を見ていこう。案山子を通して日本の古代史を読み解こう。
【響いた抜粋と学び】
著者のビート小林さんは駐留軍基地と米国で雑役夫、バーテンダー職などの後広告業界で働きます。ME博報堂、電通などを経て独立しています。
桜と案山子などの心の日本遺産を酔狂に追いかけるカメラマンであり、コピーライターです。
本書の大半は”案山子の写真”です。しかも、文字なし……です。これでもか!! ってくらい案山子が出ています。案山子と一口に言っても様々な形があり、昔ながらの藁づくりで顔がへのへのもへじの案山子があれば、かなりリアルな造りにしている案山子があったり、生首的な案山子があったり(デビルマンを思い出してしまう……)、全国の案山子選手権を開いたらいいんじゃないか? なんて思っていました。
案山子の語源……①獣肉などを焼いて串に貫き、田畑に刺し、その臭いを嗅がせて鳥獣を退散させるもの、②竹や藁などで人の形を造り、田畑に立てて、鳥獣が寄るのを脅し防ぐものと記述されている。
そもそも案山子の語源としては、あの人型のものより先に、畑を荒らす鳥獣の肉を焼いておくことで、鳥獣たちに危険を察知させたもの、と読み取れます。
案山子の効果……案山子の効果は限定的という、鳥はとても賢く、初めて遭遇する案山子には最初こそ警戒はするものの、”脅し”と学習すると慣れてしまい効果は薄れるらしい。
で、どれだけの効果があるのか、というと。それほどでもないようです……残念! 鳥獣たちの頭はそれ以上の賢さを持っているようです。
案山子の歴史についても、この本では触れていて、セイントセイヤさながら、案山子は日本の古代史、「古事記」に出ているという、神話の時代から受け継がれる由緒正しきもの、のようです。古事記のストーリーによれば、案山子を田んぼの神様として崇めていたようです。鳥獣を払うだけでなく、霊を重んじて、人知を超えた全知全能の田んぼの守護神として信仰してきました。
さて、最後に本書にある案山子の写真例をどうぞ。
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これは何も知らずに見たらビビると思う。
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なんか、戦死した人みたい……。リアル過ぎて怖い……。
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最後に唱歌「案山子」発祥の地の石碑です。
案山子の聖地(?)なのかな。
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東京書籍
発売日 : 2009-05-22
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