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出光佐三の日本人にかえれ/北尾 吉孝

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 北尾吉孝
あさ出版
発売日 : 2013-10-21









【出会い】
ビジネス書のあさ出版 の吉田伸様より献本していただきました。ありがとうございます。



【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
「真の日本人」とも言える出光さんの姿、言葉は、私たちに力を与えてくれると私は確信しています、皆様も多くのものを感じ取り、実践していただければと願います。

本書を読んだ方々の中から、出光さんの生き方に発憤し、これからの時代をつくる気概を持った人物が出現することを切に望みます。

経営者のあなたへ、中間管理職のあなたへ、日本人としての誇りを取り戻し、人材育成に役立てていただければ、と思います。手法よりかはあなたの心を奮い立たせる一冊です。


【響いた抜粋と学び】
著者の北尾さんは1974年、慶應義塾大学経済学部卒業。同年、野村證券入社。1978年、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。1989年、ワッサースタイン・ペレラ・インターナショナル社(ロンドン)常務取締役。1991年、野村企業情報取締役。1992年、野村證券事業法人三部長。95年、孫正義氏の招聘によりソフトバンク入社、常務取締役に就任。現在は、証券・銀行・保険などのインターネット金融サービス事業や新産業育成に向けた投資事業、バイオ関連事業など幅広く展開している金融を中心とした総合企業グループのSBIホールディングス代表取締役執行役員社長。公益財団法人SBI子ども希望財団理事及びSBI大学院大学の学長も務めています(執筆当時)。

[単行本(ソフトカバー)] 海賊とよばれた男 上 [単行本]
海賊とよばれた男 下 [単行本]
永遠の0 (講談社文庫) [文庫]
などの書籍がベストセラーで、ここ最近では日本回帰、日本復興、日本再生が声高に叫ばれています。本書も同様です。

「出光は事業はなくなり借金は残ったが、海外にいる人材こそ唯一の資本である、帰ってくる人間は資本である、資本とは、外国の考えから言えば金であるが、出光では金じゃない、人間が資本である」。

金は尊重しなければならない、この点については 、僕ほど金に苦しんだ人間もいないだろうから、金のありがたみは誰よりもわかっているつもりだ、しかし、人間が金に使われて、金儲けのために人格を無視するようなことはあってはならない。


「人間のつくった社会だから人間が尊重されなければならない。物や金など、人が人以外のものに使われることはあってはならない」という考えです、そして人間がしっかりしてさえいれば、どんな苦難も乗り切れるというお考えのもと、人間教育に非常に力を入れられていました。

本書がもっとも繰り返し伝えていることです。人材=資本であり、人が事業を継続する上で一番大切だ、ということを述べています。
介護業界で考えてみてもそれは同じで、現在は就業者が少なく、人手不足が言われています。介護の担い手……人がいないことには事業はまわっていきませんし、介護を必要とするお客様へのサービスが提供できません。
さらに言うと、どんな人でもいいわけではなくて、やはり人間性を持つ人であり、介護の知識・技術の高い人であることが求められていきます。

卒業証書を捨てて、世の中、実社会は実に難しく複雑なものであると知り、今まで勉強した簡単な学問、理論にとらわれず、いかにこれを人が活用するかを考えなければならない。

介護業界で言ってもこれは同じで、介護支援専門員、介護福祉士、社会福祉士、など資格取得のための勉強はもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは資格証明証をとって満足ではなくて、そこから更に勉強すること、現場で資格を活かすことですね。
資格手当をもらうためのものではなくて、目の前のお客様の介護に役立てることです。

口だけやかましく「働け、働け」と言うことは本当の愛情ではない、本当の愛情とは、身をもって若い人を導いていくことである、今は導かれる側の若い人たちも、何年かあとには、必ず身をもって、後輩を率いていく地位になるのだから、それをよく心得ていなければならない。

上の者が心がけるべきは、一、店員に対し、徹底的の親切なる心を有すること、二、身をもって範を示すこと、に尽きる、付け焼刃の親切や、メッキの親切では駄目である。


こちらは人材育成についての抜粋です。これは子育てにも通じると思いますが、口先ばっかりではなくて上に立つ人たちは行動を見せる、背中を見せることが必要ですね。

介護現場でよく聞く話は、部下にトイレ誘導や介助をやらせておいて、自分はまったく何も動かない、という人です。本人は部下に経験を積ませようと思って頼むのかもしれませんが、相手に意図がうまく伝わっていないとサボっているイメージをもたれますので要注意です。

人間が50歳になれば役に立たないなんていうことは、人をバカにした話で、人間は個人個人によって能力が違うのであり、何歳になると定年だなんていうことは、人間侮辱である。

介護の現場でもまったく同じです。80歳だから家のことをまったくやらなくていい、ということをやっていると自己の重要感を満たせなくなり、一気に認知症状が進み、被害妄想などいわゆる精神・行動障害が発生します。介護者側はよかれと思って、何もさせないのが、逆に苦しめてしまっているわけです。
だから、その年齢、そのときの能力に応じて、その方にしかできないことを頼むわけですね。

給料が仕事に対する報酬ではないとすれば、社員に対する報酬は何かということになるが、それは適材適所によって自由に働かせ、人生を楽しませることだ。

日本でいちばん大切にしたい会社 にも似たようなことが書かれていました。お金は生活のために必要です。もっと大事なのは抜粋にあるように自分が誇りを持って働き、人生を楽しむことでしょう。

「和」という概念は、単に人同士の和だけを意味するものではありません、日本に仏教や儒教が入ってきたあと、それらは日本に古代から伝わっている新道と見事に和してきました、日本人は異文化を取り入れるということにおいても「和」の精神を大いに発揮したのです。

介護業界でも、ドイツの介護保険法を模倣し、スウェーデンのグループホームを模倣し、日本流を作り上げています。最初はモノマネでもいいので、良いところを磨きあげていけるといいですね。

【編集後記】
実は今回の書評は昨夜作っていて8割方できていたところでボタンの押し間違えだったのか、ページが突然消えてしまいました。こういうことが何回かあり、途方に暮れます。そんなときは一度寝て、3時頃起きて書き直しています。
さて、本日は社会福祉士基礎研修Ⅱです。6時台の特急で札幌に向かいます!
※ 研修は昼からなのですが、札幌で嵐のコンサートがあるためにJRが混み合うため早めに出発です。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 北尾吉孝
あさ出版
発売日 : 2013-10-21

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