こんにちは。岡本大輔です。
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ハート出版
発売日 : 2013-05-31
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【出会い】
本が好き!: 書評でつながる読書コミュニティ
で当選しました。ありがとうございます。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
東の伊勢神宮に対して西の出雲大社と言われるように、出雲大社は皇祖神・天照大御神を祀る伊勢神宮と肩を並べる存在である、さらに全国には天照大御神を祀る神社よりも出雲系の神々を祀る神社のほうが圧倒的に多いと言われている、このように出雲は並々ならぬ存在感を放っている、どうしてこうも出雲は重要なのか、本書はこういった出雲の謎に果敢に挑戦し、回答を示すものである。
私は本書をとおして、『古事記』と『日本書紀』によって作り出された虚構を暴いていこうとしている、ただ、それは「記紀」のすべてを捨て去るという意味では決してない、神話の中に隠された事実と虚構を峻別すべきだと言っているのである。
日本の古代史の謎……出雲王朝の存在について考察する。
※ 過去を掘り下げて解明していくことはこれから来る未来を予測するのと同じくらい分析力が必要とされます。
様々な文献、古墳などの証拠から出雲王朝の存在根拠を考えています。あなたの分析力・考察力アップの一助になることを確信します。
【響いた抜粋と学び】
日本の古代史について、僕は興味があります。研究家ほどではありませんが、
古事記のものがたり―稗田の阿礼が語るゆかいな「日本の神話」/小林晴明
を読み、日本の成り立ちについては読み解きました。僕たちが今生活している”日本”という国はいかにして成り立ち、どのような歴史を持つのか?
大東亜戦争敗戦から僕たちは戦勝国に捻じ曲げられた暗黒の歴史を刷り込まされていました。
ようやく、日本だけが悪いわけではない。日本には素晴らしい伝統・歴史がある、と日の目を浴びようとしています。
今回届いた書籍のサブタイトルは”ベールを脱いだ日本古代史Ⅲ”とあります。すでに3冊目だったのか……。
僕は映画「踊る大捜査線」はドラマを見たことがなく、いきなり3を見ました。
海猿シリーズについても、ドラマを見ず、いきなり3を見ました。
※ ハリーポッターシリーズは初めてまともに見たのが「死の秘宝」の前編です。後編も見ましたよ。
そんなわけで、いきなり、Ⅲを見ても大丈夫!!
※ そうだ、昔やっていたドラクエだってⅣが初めてだったし、FFもⅣが初めてだったな。
古代出雲についての謎とは……大国主を王とす出雲勢力による西日本支配がヤマト政権の前にあり、その支配権を天孫族に譲ったのか、(A)邪馬台国連合の前の時代に、西日本を支配する出雲王朝があり、支配権を天孫族に譲った、または(B)邪馬台国は出雲勢力が造った国で、邪馬台国と出雲の両方の王である大国主は支配権を天孫である神武に譲った。出雲が西日本を支配するということがあったとしたら、それは80年ごろから150年ごろしかない、それ以前の日本は小国に分かれていたし、それ以降は倭国大乱とその後の邪馬台国連合の形成の時期になる。
正直なところ、知らない地名ばかりで
「う~む」
と唸りながら読み解いていた……いや、読み飛ばしていたが正解でしょう。読み手の僕は出雲王朝についての見解を何一つ持っていないので、著者の坂本さんの見解がすべてであり、
「なるほど!」
と思うしかないのです。
57年に奴国王が「漢委奴国王」の印綬を賜っているが、このとき、もし出雲が西日本の支配者だったら、すぐに中国に使者を出し、自らも印綬を得たはずである、当時、印綬を得るということは漢が後ろ盾になっているという絶大な意義があったからだ、そうしていないところを見ると、出雲が57年ごろに西日本を支配していた可能性は低い。
出雲には2世紀後半には西谷3号墓という大型墳墓ができ、その後も100年にわたって大型の四隅突出型墳丘墓が造られ続ける、これはこの時期に「出雲神話」にあるような侵略を受けたということはないということを証明していると思う。
・150年ごろから190年ごろまでは倭国大乱の時代なので、その可能性はない、・190年ごろから3世紀中頃までは、邪馬台国連合の時代で邪馬台国が盟主なので、その可能性はない、それ以降は、一時期の混乱後、トヨが女王となって邪馬台国連合が復活するので、その可能性はない、・それ以降は神武によりヤマト王権が確立されるので、その可能性はない。
出雲王朝がなかった、という説を説くにあたって、闇雲に出雲王朝は存在しない、と言うのではなくて、歴史上のことを参考に、検証しています。
介護業界でよく出される話題として2050年になると、人口が8000万人くらいになる、だとか、これから団塊の世代が65歳以上になり、高齢化率が上がる、それに伴い介護サービスの需要が高まる、というのがあります。
実際にそれらはなってみないとわかりませんが、ある程度数字をもとに根拠を示しています。
坂本さんの見解についても同じことで、歴史上の記載をもとに根拠を持って想像しています。すごいなぁ。
『記紀』には邪馬台国という言葉も卑弥呼という名前も一切出てこない、中国の正史である「魏志倭人伝」に載っているのだから、編纂者たちが知らないわけでもないのだが、あえて載せていないのだ、それはなぜかと言うと、神武天皇が邪馬台国を滅ぼして、邪馬台国の王から日本の支配権を奪い取ったという事実を隠したかったのだ。
結局のところ、僕は読み解いていてもなぜ出雲王朝はなかったのか? というのがよくわからなくて、もう一度読もうと思っています。
※ 中学生のときに数学で理解できない公式を前に頭を悩ましている状態に似ています(笑)
古事記、日本書紀、ともに(僕は古事記しか読んでいませんが)、卑弥呼や邪馬台国は出てこないです。それを、神武天皇が邪馬台国を滅ぼして、支配権を奪い取ったとしています。なるほどなぁ。
そうなると、皇紀2673年の歴史は嘘になるのだろうか? 僕はそんなことを疑問に思ってしまった。
巻末に近づくにつれて僕の焦りはピークになる……やばい、よくわからない。そんなとき光明が差した。
「まとめ」があったのだ。あ~よかった。結局のところ、結論は何か? というのがまとめられているのです。
◎前2作はこちらです。
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坂本政道 ベールを脱いだ日本古代史 高次意識トートが語る [単行本]
坂本政道 伊勢神宮に秘められた謎―よみがえる縄文の男神と女神 (ベールを脱いだ日本古代史パート2) [単行本]
◎いちばん読みやすい古事記として有名です。
↓↓↓
古事記のものがたり―稗田の阿礼が語るゆかいな「日本の神話」 [単行本]
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発売日 : 2013-05-31
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