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知的生産のための科学的仮説思考 /竹内薫

おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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著者 : 竹内薫
日本能率協会マネジメントセンター
発売日 : 2013-02-28









【出会い】

帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。



【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
本書を手に取ってくださったビジネスパーソンの方に対して、冒頭で皆さんに訴えたいのは「科学を学びましょう」ということです、なぜならば、科学を学ぶということは、ある意味においてビジネスを成功させるための原点であると言えるからです。


仮説思考とは、科学のような純粋なパターンや形式に多く触れていることで自然とその思考が身についていくことです、あえて例えるならば、理系の発想や仮説とは柔道の「型」のようなものなのです、柔道においてしっかりと型の練習をしないでいきなり実践の試合をしても、結局は掴み合いで終わってしまうことになります。


仮説思考というのは、人間が生きているうえで当たり前にやっている思考の原点です、世の中は「仮説」からすべての事象が始まっているといえ、この仮説というものがなければ、何かを検証することも証明することもできないのです。

経営者、中間管理職、平社員……役職関係なく、今のあなたから、あなたが理想とするあなたになるために必要な「仮説思考」を考えてみましょう。



【気になった抜粋】
相手を説得する場面において言いたいのは、論理というものが役に立たない! ということです、なぜならば、人間というのは、説得したり説得されたりするときには論理ではなく、感情で動く生き物だからです。


相手に説明したり、プレゼンするときには論理を出さないことが秘訣です、重要なのは、自分の仮説をいかに相手が共感してくれるかということなのです。


あなたがもし多くの知識や情報、あるいはデータを持っていたとしても、それに対する知識や経験などのない相手に説明しても理解してもらえない場合があります。


相手が自分とは対極な人間であればあるほど、この「相手目線で考える」ということが大切になってきます。



【響いた抜粋と学び】
仮説の起源というのは、実は「暦」にあります、エジプトなどで、「いつナイル川が氾濫するのか」ということを事前に予測できなければ穀物などが収穫できなかったわけです、そこで必要になってきたのが暦であり、「いつ種をまいていつ収穫するか」ということを知るために人類は暦を整備していきました。


古代エジプトまで遡るんですね。人類が今の反映を築くために、理屈が必要だったわけです。


子どもの想像力がすごいと感じるのは、複数の子どもがいるときに子どもだけの世界がそこにあって、その想像部分をしっかりと共有し合っていることです、子どもというのは空想ごっこが得意ですが、これこそがまさに仮説力に必要な想像力なのです、実はkのような想像力というのは本来ならば鍛える必要はまったくないのです、なぜならば、誰もが子どもの時には持っていたものだからです、ただ、いつの間にか忘れてしまっただけなのです。


なるほど、確かにそうです。先日、4歳の我が子がアルミホイルを使い切ったあとのロールの芯を持ってパパに言いました。

「リレーのバトンを作ろう!」

以前、買ってあげたポスカを使って、赤く塗りました。紅組のバトンの完成です。

すると、サランラップの芯もありました。今度は白組のバトンのために白を塗りました。


そのあとに、二人でお風呂に入るために浴室に向かいました。ちょうど、洗面台の下にあるゴミ箱の中にトイレットペーパーの芯があるのを見つけました。

「うわぁ、パパこれでいーっぱいつくれるね!!」

トイレットペーパーの芯は6個以上あったので、お風呂に入った後、長女も手伝ってくれて、青組、黄色組、緑組、ピンク組と多種多様なバトンができました。


次男の頭のなかでは、このバトンを使ってお友達が集まってリレーをしているはずです。


世の中の優れた会社経営やヒット商品の開発に成功している人を見ていると、その背景には必ずや緻密な仮説が存在し、それが思いどおりに当たっているということが言えます、つまり、仮説思考をしている人としていない人では、その先の道筋に明暗がくっきりと分かれていくということです、「生産性アップということを念頭に置いて考えたとき、仮説思考をせずに仕事を進めるだけでは、それはただ単に「試行錯誤の世界」でしかありません。


売れ筋商品がわかると、大手企業が参入してきて市場を独占してしまいますので、結果としては同じような商品を作り続けても売れなくなってしまいます、となると、あらかじめ頭の中で企業戦略をシミュレーションする必要があるのです、そして、このシミュレーションをまずは「頭の中」で仮説という形で構築していくことが仮説思考という思考法なのです。


ここは理屈の部分です。読めば、

「当たり前でしょ!」

なんて、思われるかもしれませんが、実際に仮説思考を行なって、仕事をすることは簡単ではないと思います。


本書の良いところはここで、理屈を伝えて終わりではなく、実際に仮説思考を立てた事例を紹介してくれます。


【事例】

「トヨタ・86」ヒットの裏に隠された相対的仮説の検証、

ディズニーランドが実践する相対的な仮説検証、

スズキが救った仮説の修正思考。


例に3つ挙げてみました。


トヨタの事例で言えば、「トヨタ・86」という小型スポーツカーを販売し、ヒットしました。

スポーツカーと言えば、若者ですが、最近の若者は車を購入しません。都市部にいる若者ならばなおさらです(公共交通が発達しているからね)。

さらに、不況の波が押し寄せていますので、一昔前みたく周りが買っているから自分も、ということよりも自分が本当に欲しいものを購入する傾向にあります。

ですから、若者が購入しやすい価格設定をしたわけです。


で、若者はもともと車離れをしています。すると次のターゲットは、といえば、40代、50代の年配者になります。彼らの世代であれば、スポーツカーは憧れの的です。

結婚と同時にファミリーカーの購入を余儀なくされた、という人は少なくないはずです。


正社員で40代、50代であれば、比較的資金に余裕がある人が多いのではないでしょうか。

そこに小型スポーツカー「トヨタ・86」登場です。

手頃な値段でスポーツカーが買える! 当然のヒット、というわけです。


他の事例も説明したいところですが、それは本書を読んでのお楽しみにしましょう。



【編集後記】
昨日、帯広図書館で書籍を借りてきたので旅のお供はバッチリです。今日一日デイサービスの夏祭りの準備をやって、気持ちよく出張に行きます。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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日本能率協会マネジメントセンター
発売日 : 2013-02-28




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