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境界性パーソナリティ障害―患者・家族を支えた実例集/林 公一

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 林公一
保健同人社
発売日 : 2007-12-05









【出会い】
ブックオフ帯広西5条店で出会いました。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
この本は、一般の方々むけの症例集として書きました、そして、症例集であると同時に、通読していただけば、境界性パーソナリティ障害のすべてがわかっていただけるようになっています、「すべて」というのは、症状・診断から始まり、治療や対応法、さらには最新の研究データまでです。

~Amazonより~
多くの実例をとおして、境界性パーソナリティ障害の症状から、診断治療、対処法、似て非なる病気、最新の研究データまで、この病気のすべてがわかる一冊。

過去に出会った困ったさん、今職場にいる困ったさん……実は境界性パーソナリティ障害じゃないですか? 感情が不安定で衝動的な行動を取ってしまうあなたも必見です。

【響いた抜粋と学び】
著者の林さんは精神科医。医学博士。月のアクセス数が150万を超える「Dr.林のこころと脳の相談室」を運営中。このサイトの中心である「精神科Q&A」は、読者からの質問に林医師が事実を回答するもので、明るい事実・暗い事実・希望を持てる事実・希望を持てない事実を問わず、直截に回答しています。なお、サイトがクリニックの宣伝の要素を持つことを避けるため、実際の診療場所などは一切公開していません(執筆当時)。

境界性パーソナリティ障害は、統計的には女性が75%です、病院での実際の印象からするともっと多く、80%以上が女性のように思えます、そして、パーソナリティ障害は、「パーソナリティ(あるいは性格とか人格といってもほとんど同じ意味です)の大きな偏り」ですから、その人のパーソナリティがほぼ形成される若い年代、具体的には18歳から25歳くらいの間にはっきりしてくるのが普通です。

若い女性で、感情が不安定で、リストカットなどの自傷行為を繰り返し、人に対する評価がめまぐるしく最高から最低に変化する、ここまでが揃うと、境界性パーソナリティ障害である可能性は高くなります。


男性の境界性パーソナリティ障害が少ないのは、暴力の問題が理由という説があります、つまり、男性の暴力は、病気とみなされず、犯罪とみなされることが多い、女性の境界性パーソナリティ障害は病院に行くが、男性の境界性パーソナリティ障害は刑務所に行く、という説です。

本書タイトルでもある「境界性パーソナリティ障害」についてです。一般的には女性が多いと思われています。

ただ、最後の抜粋にあるように、男性の場合、境界性パーソナリティ障害によって出ている”暴力”がそのまま犯罪となる可能性が高いため、”診断”ではなくて”犯罪”となるんですね。

人から見捨てられるのは誰でも不安です、けれども境界性パーソナリティ障害の人は、その不安が想像を絶するほど強い、そのため、実際に見捨てられなくても、見捨てられるのではないかと思っただけで、あるいはちょっとしたことで見捨てられたに違いないと思い込み、不安になる、いや不安になるという言葉では不十分です、自分は100%否定された、もう希望もない、もう生きていけない、そんな果てしない絶望的な不安、それが境界性パーソナリティ障害の人の感じる「見捨てられ感」です。

表面的にみると、要求を通してわがままに言っているだけ、と思いがちですが、その背景には見捨てら不安があるのが、境界性パーソナリティ障害の最大の特徴です。


ムードスイング……感情の不安定さは、境界性パーソナリティ障害の大きな特徴です、些細なことで突如としてこの不安定さが現れ、興奮したり、暴力的になったり、自己破壊的になったります。

境界性パーソナリティ障害の特徴を出してみました。”見捨てられ感”の強さや感情の不安定が特徴のようです。

境界性パーソナリティ障害であり、さらに”うつ”の診断を受けている人も多いようです。

自殺者数は、男性のほうが女性より多いのですが、自殺未遂数は、逆に女性のほうが男性より多いことが知られています、それは、自殺未遂とみられるものの中には、境界性パーソナリティ障害によるものがかなり含まれているためと思われます。

境界性パーソナリティ障害の人は、常にこころの底に持っている空虚感を満たすために、あるいはまぎらわすために、自己破壊的な行為に駆り立てられずにはいられないのだという考え方もあります。

境界性パーソナリティ障害の自殺行動が、本気かポーズかよくわからないのはごく普通のことです、そして、はっきりわかっているのは、それでもとにかく自殺未遂率が約10%もあるということです。


境界性パーソナリティ障害の特徴その2ですね。見捨てられないように自殺をほのめかすのは多いようです。実際に死んでしまう率の低さから見ると、ポーズなのかな、という気がします。

その他にもギャンブル依存やアルコール依存、過食や浪費などもやってしまいやすいようです。

現代において、とくに都市部において境界性パーソナリティ障害が増えたのは、個人の自由度が著しく増したことと関連があるという考え方もあります。

なるほど。時代背景が要因なのですか。うつについても文明が発達する以前は少なかったという報告があります。
もちろん、診断自体が少なかったというのもあるでしょうけれど、文明が発達する前は掃除・洗濯など家事を例にしても、悩んでいる暇なんてなかったのです。悩む暇がなく家事に追われていたので、うつになる人がいなかった、という話もあります。

自由を勝ち得た代償はあまりに大きいということでしょうか?

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【編集後記】
本日は仕事が休みなので、子供達とゲーセンでメダルゲームやってきます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 林公一
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発売日 : 2007-12-05


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