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リンゴの絆―“奇跡”を支えた真実の人間ドラマ/木村秋則

おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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著者 : 木村秋則
主婦と生活社
発売日 : 2010-02










【出会い】
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫) [文庫] が劇場公開されたのを知り、3年前に読んだ書籍をまた読みたい、と思い帯広図書館で検索すると貸し出し中になっており、本書が本棚にあったので借りました。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
この本を手に取っているあなたにとって、「親友」とはどんな存在ですか? 「親友」と聞いて、誰の顔が思い浮かびますか? いなくなったら困る、無二の存在はいますか? どん底を経験した私だからこそ、見えたものが「真の友情」です、そんな関係は、「絆」という見えない強い鎖で結ばれているのです、「絆」があればどんな局面に際しても、関係が切れない。

困ったとき、どん底にいるときに助けてくれるのは、真の友。奇跡のリンゴができるまで、できてから、木村さんを支えてくれたのは……?

【響いた抜粋と学び】
抜粋については友情についてよりも、奇跡のリンゴが生まれるまでの基本部分をピックアップしました。3年前に読んだことがうっすら思い出されます。
今は僕自身自宅のちょっとした場所で家庭菜園をやっています(公営住宅なので畑があるんです)。以前は農業を別次元のこと、と考えていましたが、今はほんの少しでもかじっているので、親近感が沸きます。

日本で一番農薬が使われている地方自治体は青森県です、そしてその3分の1が、日本のリンゴ生産量の半分弱を占める津軽地方で使われています。

リンゴを作るために自分や家族が農薬で身体を壊すなんて、それを食べる人間の身体にもいいはずはない、そんなリンゴを食べて、誰が幸せになるのでしょう。


家庭菜園においては農薬をまいて、虫を排除してまで野菜を作ろうとは思いませんが、農家についてはわかっていても生活のためを思うと、いやいや農薬をまいているのかな、とかわいそうにもおもいます。

本書を読んで初めて知りましたが、リンゴが一番農薬を使うんですね。木村さんは”農薬がないと育てることができないリンゴ”を初めて無農薬で作ることができたわけです。
8年間の苦悩が花を咲かせたのです。

眼下に広がる弘前市街地の夜景、どん底の自分にも、平等に美しい光景が見えるのです、生きているって、素晴らしいことだと思いました、死んだら、いっさい終わり、生きていれば、どんな状況であれ、美しいものを見られる、生きている限り、諦めなければ、チャンスはあるかもしれない。

普通では考えられないことが、私の身の回りで起こるのです、たいてい銀行は3ヶ月と返済を待ってくれません、ましてや10年なんて、ありえない年月です、サラ金など、1週間と待ってくれません、けれど、私の夢を応援してくれて、待ってくれました、みんなの力を借りて、今までやってこれたのです、私はこの地球上で一番幸せな男です。


一度は本気で死を考えた木村さん。持っていたロープで首をつろうとして、失敗してくれたおかげで今の奇跡のリンゴがあるんです。

僕みたいに衣食住完備された状態で、追い詰められた状況のない人間が
「明日死ぬとしたら今日何をしますか?」
なんて質問をしても、
「は?」
と感じるかもしれません。しかし、本書で奇跡のリンゴを生み出すまでに苦悩して、家族にもつらい思いをさせて仲間と思っていた農家からも陰口をたたかれ相当追い詰められた木村さん。
彼の生き方を読んでいると、まだまだ自分はできる! と思えると感じます。

木村さんがリンゴの木に行なっている「声かけ」について、声をかけない木が枯れてしまったという理由も、まだ解明されていません、しかし、最近では植物は我々の想像以上のコミュニケーション能力を持っていることが科学的に分かってきています。

昔は言葉をしゃべれない赤ちゃんには何を言ってもわからない、といわれていました。それが現代ではお腹にいるときから話しかけると反応するとまで言われるようになりました。
動物もそうですし、植物もそうです、僕らが使う言葉を使えないからといって言葉がわからない、とはいえないと思います。
我が家も木村さんを倣って、毎日4歳の次男と畑にいき、ナス、キュウリ、トマトたちを見てきます。触ってきます。声をかけてきます。

「米を作っているのは人間ではありませんよ、稲や土です。みなさんの身体の中に米粒がひとつでも実りますか? 実らないでしょう」

これはすごいなぁ、と思いました。僕らはどれだけ傲慢になっているかがわかります。野菜を作っているのは人間ではなくて、土なんです。いやぁ、すごい。土のおかげで野菜ができるんです。晴れたり、雨が降ったり、大自然のおかげでできるんですね!

大自然の恵みと土に感謝して今日も畑に声をかけてきます。

【編集後記】
本日は介護保険審査会の後に帯広図書館でNEXT READING読書会です。ワクワクです。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 木村秋則
主婦と生活社
発売日 : 2010-02

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