おはようございます。岡本大輔です。
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中央公論新社
発売日 : 2001-02
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【出会い】
ブックオフ帯広西5条店で出会いました。メルマガ作成の知識に必要だと思って購入しています。
【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
福祉の肥大化と官僚化がエスカレートし、試練にさらされる「モデル国家」スウェーデン。経済の停滞を契機として、福祉政策の行き詰まりが顕著となってきた。少子高齢化や家庭の崩壊といった社会問題も深刻だ。だが、日本型福祉の今後を模索するうえでスウェーデンの試行錯誤は大いに参考となる。この国が実現した平等と豊かさから学ぶべき点も少なくない。これまで語られなかったスウェーデンの実像に迫るレポート。
福祉国家スウェーデンの真実に迫ります。スウェーデンの闇、幻想を徹底的に暴きましょう。
【響いた抜粋と学び】
著者の武田さんは中央大学法学部卒業。ストックホルム大学留学後、在スウェーデン大使館、外務省北欧担当官、在デンマーク大使館、宮内庁式部官、イスタンブール総領事、東海大学教授などを経て、現在、北欧文化協会理事。著書に『白夜の国ぐに』(中公新書)。『宮中物語』(中公文庫)。『物語北欧の歴史』(中公新書)。『北欧』(中央公論新社)。『北欧の外交』(東海大学出版会)。ほか多数あります(執筆当時)。
僕が北翔大学(旧浅井学園大学)在籍時には福祉の講義では「スウェーデン」がトップと教えられました。スウェーデンは福祉サービスが充実していてすばらしいと教えられましたが、実は違うようです。
「お爺さんの一生で何がもっとも重要な変化でした?」、老人の回答は彼の予想もしないものだった、「それはね――家族の崩壊だよ」。
昔の大家族は老人や病人や、職のない家族員のために経済的面倒も見てきた、誰かが病気になっても失業しても、家族が面倒を見てきた、この各世代同居の家族が工業化とともに分裂したとき、人々は老人たちの生活を別なやり方で見てやらねばならなくなった、女性たちは家の外で働くようになり、生産に寄与するようになったが、その家での仕事が消えたわけではない、それは誰かほかの人々、つまり公的機関が引き受けねばならなくなった。
近年は親族が介護を負担することを求められており、そのための報奨金も出るようになった、ボランティアはほとんどいない。
大東亜戦争……スウェーデンの老人から見ると太平洋戦争ですか、その体験をしていても、彼の目には「家族崩壊」が大きな変化だったのです。
これまで家制度があり、家において子育て、介護がまかなわれました。女性の社会進出と少子化、高齢化により、本来家庭で行われていたはずの子育て、介護が公的機関に任されました。
そうなった結果はどうなのか、ということですね。
「もっと働いて貯蓄せねばならない。そのためには刺激が必要だ。市場経済ではムチと人参が必要だ」(経済学者メイエルソン)スウェーデン型福祉が行き詰まった原因はなにかということだが、簡単に言えば経済成長なくして福祉もないということである。
重い税金で老人福祉を実現してはいる、だがそれは人間連帯の精神からというよりは、それで自分の連帯責任は解除されたという心理を表現しているということだ。
子育て、介護を公的機関に任せ、高校無償化、医療無料などになるとどうなるのか。税金が増える、という当たり前のことを多くの人はわかっていないのかもしれません。
国というのはお金を持っていません。国民からお金を集めてきて、セーフティーネットとして、社会的弱者が生きていけるように集めたお金を活用するんです。
で、これから先、日本でも団塊の世代が65歳を超えて70歳、80歳、90歳となったときにどうなるか、ということですね。
スウェーデンはちなみに今や介護職不足、医師不足により、福祉制度の充実とは名ばかりで、実際には介護サービスを受けられなかったり、手術が必要でも何ヶ月も待たされるなんてことがあるようです。
結局、福祉サービスとはお金の力がモノを言います。そのお金は以前であれば、経済成長があったからこそ、多くの税金がまかなわれ、セーフティネットが充実してきたわけです。
で、そのときは働けば働くほどお金はもらえたわけで、今のようにネット環境があるわけではないので、生活保護の不正受給のことなどあまり気にならなかったんじゃないかな。
本書にはスウェーデンの自殺率や犯罪率、離婚率(50%です)が出ています。犯罪率は日本の何倍もあります。2013年の日本の離婚率は18%程度です。
福祉サービスが充実したスウェーデンが離婚率50%? 結局、サービスの充実は幸福には結びつかないのかな。
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【編集後記】
本日からデイサービス相談員兼務は外れ、専属ケアマネジャーになります。さっそくモニタリング訪問3件あります。また、実績入力をします。
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