こんばんは。岡本大輔です。
夜の再紹介はこちらです。
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【出会い】
震える牛/相場英雄
を読んでいたら、食肉偽装の話題が出てきており、3年前の読書会で読んだことを思い出したため帯広図書館で借りて、「NEXT READING」読書会で読みました。
※ 今回、livedoorブログで一番のPVである本書紹介記事を再編集し公開します。元の記事は平成25年6月6日に公開しました。
【本書紹介のねらい】
偽装の恐怖、真実、そのとき行政、保健所、警察は? 誰をあなたは信じればいいのか?
【響いた抜粋と学び】
世を震撼させた食肉偽装事件。その後の消費期限改ざん問題の先駆けとなりました。なぜこの事件は起きたのか? 何が食肉偽装につながってしまったのか……。
(正義感なんかじゃやってられないとはどんな事がありましたか?)……「農政事務所はだめ、保健所はだめ、警察はだめ。最後にマスコミに行ったときには、もう正義感なんか吹っ飛んでいたよ。意地と憎しみとに突き動かされておった感じだな」。
実際、何度も異物が混入されている、だとか水っぽいとクレームが着ていたのに、なかなか行政は動けなかったようです。そりゃそうでしょうね。DNA鑑定をするときに提出を求められれば、正規の肉を提供しますよね。
本当に苦しい戦いだったようです。
こういうのを読むとスーパーに売っているものが本当に大丈夫なのかな、と疑心暗鬼になってしまいます。
本当に信頼できる人から購入したいですね。
(偽装の天才、どのような偽装をしたのか?)……肉を同配合し、加工すれば、うまくて安いものを作り出せるか、大きな利益を得ることができるか、それで食中毒を出すわけなく、消費者をだましつつも満足させ、かつ悪びれず儲けるという才能が田中にはあった。「豚挽肉」に鶏のくず肉、豚の心臓、リンパ(廃棄処分する部位)、カモの肉、水増量。「チャンスと呼ばれる不良品、消費期限切れ、腐敗臭のする物(肉)を何十単位で買い付け、塩素等で殺菌し、鶏だろうが牛だろうが何でも混ぜ、動物の血液で着色し、水を加えて増量している」。
実際にミートホープが提供したコロッケなどは小学校の給食にも出されていたようです。ひどい話ですよね。田中下社長というのがまた曲者で、偽装肉を出しながらも食中毒を出さない、間違った方向で才能を発揮しちゃったわけですね。従業員についてもご愁傷様、という言葉を掛けたくなるくらいひどい労働環境で、しかも給料面の待遇も悪かったようです。
やっている仕事は偽装……子ども達に顔向けできませんね。
消費者により安く、と提供する代償がこのミートホープ事件だったと思ってなりません。
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