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アスペルガー症候群 (高機能自閉症スペクトラム)の子どもたち/飯田 順三 太田 豊作 山室 和彦

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 飯田順三
合同出版
発売日 : 2014-03-31









【出会い】
合同出版の編集部から献本の提案をいただきました。ありがとうございます。
HPはこちらです。
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合同出版/TOPページ


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
本書では、現在におけるアスペルガー症候群(高機能自閉症スペクトラム)の原因や病態に関する主要な研究を整理して、同時に治療や支援のあり方についてまとめました、とりわけ、いま社会的な要請が高まっている成人のアスペルガー症候群(高機能自閉症スペクトラム)に対する支援の実際も紹介しました。

~Amazonより~
2013年、アメリカの精神医学の診断基準であるDSM-IVがDSM-5に改訂されました。
この改訂で診断基準が大きく変更され、これまでのアスペルガー障害という診断名もなくなり、しいて言えば高機能自閉症スペクトラムとなります。
ここまでの発達障害の概念を大きく変える原動力になったアスペルガー症候群について、その診断や治療、支援の歴史をたどることは、これから高機能自閉症スペクトラムをどのように捉えるかを考える上で非常に重要です。


アスペルガー症候群(高機能自閉症スペクトラム)について知りたいあなたへ。

【響いた抜粋と学び】
著者の飯田さんは奈良県立医科大学看護短期大学部、奈良県立医科大学医学部看護学科を経て、2008年に奈良県立医科大学医学部看護学科学科長になります。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医、日本児童青年精神医学会認定医です。専門は児童思春期精神医学、発達障害です。日本児童青年精神医学会理事、日本サイコセラピー学会理事、日本ADHD学会理事、日本精神神経学会代議員です(執筆当時)。

アスペルガーといえば、
ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方 (図解 大安心シリーズ) /榊原 洋一
アスペルガーですが、 妻で母で社長です。 /アズ直子
あたりを今まで読んだことがありました。

我が家の子供たちも若干アスペルガーの疑いがあり、僕自身もどちらかというと自閉的傾向が強いので興味深いところです。

「心の理論」とは「他者の考え」を考えることのできる能力であり、さらには他者が「私たちの考え」をどう考えているかを考える(推測する)能力です、アスペルガー症候群の人はこの能力が欠けているために、職場でみんなが忙しく働いていても、定時に帰ってしまったり、休暇をとったりしてしまいます。

自閉症スペクトラムは単一の遺伝子が原因ではなく、複数の遺伝子や両親の年齢、出生時体重、多産や妊娠中の母体感染症などの環境的要因が複合的に絡み合っていると推定されます、また、父親の年齢との相関性が報告されており、父親の年齢が上がると自閉児の生まれる確率が高くなるともいわれています。

自閉症スペクトラムのなかでもとくにアスペルガー症候群においては、しばしば協調運動の苦手さがみとめられることから、自閉症スペクトラムでは、小脳機能が障害されている可能性は高いと考えられます。

アスペルガーの特徴としてはひとり遊びが好き、だとか、決まった遊びをずっとやってる、というのが挙げられます。同じ服ばかり着る、だとか、読めば読むほど、僕自身もあ~そういうのあったなぁ、なんて思いますし、自分の子供もあ~当てはまるなぁ、なんて思います。

3つめにあるように、アスペルガーは脳が障害されている可能性があります。認知症もそうですが、脳のちょっとしたところの血管がつまっただけで性格がガラリと変わるくらいですから、何かしらの関連があるんでしょうね。

自閉症の有病率はこの50年足らずで20倍以上増加したことになりますが、本当にそれだけ自閉症をもつ人が増加したのでしょうか? おそらくそうではなく、発達障害の概念が拡大したことが大きな要因になっていると思われます。

ここは高齢者介護で言うところの「認知症」の人が増えたという理由に似ていますね。実際の数が増えたのではなくて、受診や診断が増えたため数が増えたように思えるだけで、高齢者の2割程度は「認知症の診断を受けている」と考えても過言ではないようです。

読字障害の有病率は、海外の報告では4%程度といわれています、しかし、日本での有病率は明らかになっていません、日本ではアルファベット圈と異なり、ひらがなやカタカナ文字と読みがほぼ1対1の関係にあるために、アルファベット圈に比べると障害が少ないのではないかという意見があります。

統合失調症は、約1%の割合で発症するといわれ、発症年齢は15歳以前にはまれであり、15歳を過ぎるとしだいに増加し18歳以降から20歳代にかけて急増するといわれます。

本書ではアスペルガーに限らず、学習障害やADHD、統合失調症のことも書かれています。統合失調症は成人してからの方が多いんですね。

ようやく親が障害を受け入れられるようになっても、今度は社会が理解してくれません、親のしつけが悪い、親の愛情不足などと誤解され、発達障害であることを理解してもらえません、学校も社会も親の責任にして、苦悩している親を理解しません。

ここはね、かなり大きな問題なんですよね。子供というか発達障害の診断を受けている人よりもその支援者が攻撃されてしまう、というつらいところですね。
基本的にはしつけや愛情など外的要因、後天的要因ではない、と言われているんですが……一般にはまだまだ認知されていないんでしょうね。

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【編集後記】
本日は出勤です。訪問等はないので、事務所で昨日の認定調査票作成とケアプラン作成があります。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 飯田順三
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