おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
Image may be NSFW. Clik here to view. ![]() |
発売日 :
|
【出会い】
橋爪伸恵さんより、献本していただきました。アメリカのみならず、ドイツ、フランスでも発売済みとなるベストセラー小説が日本上陸! その手助けのための書評です。
【本書紹介のねらい】
~本書冒頭より~
ボンファイア学園へようこそ!
ここは特別な生徒のみを対象とした、アルプスの麓サンモリッツにある私立の学園。超自然界からの生徒を対象としたこの教育施設には、上流階級の子供達が国境を越えて集まる。世界中の最高権力者の一族の血を受継いだ彼らは、祝福された存在であり……呪われた存在でもある。生徒達に与えられた規則は……何者も信用しないこと。
注意:このヤングアダルト小説は、普通の人間の生徒達とは全く異なる超人の生徒達が通う学園を舞台としています。そのため年少の読者には不適切となる表現やシーンが含まれていることがあります。推奨年齢:16歳以上。
ちょっと僕は勘違いしていましたが、16禁ではなくて16歳以上推奨なんですね。パッと読んで学園モノということがわかったので、暴力性のあるものもしくはイヤらしい場面がある、もしくはその両方と考えていましたが、どうやら暴力性のあるもののようです。
これくらいの小説で人間がおかしくなるとは思えませんが……。
現代そっくりのパラレルワールドを体感して、あなたが見えている現実社会、あなたの目の前にいる人を別の視点で捉えてみましょう。
【響いた抜粋と学び】
「父親と母親が違う種類の場合のことよ。あなたもそうね。人間と悪魔の混血になるわ」、「じゃあ、それって良いことなの悪いことなの?」、「どっちでもないわ。自分は自分以外の何者でもないし、ここで自分の能力をちゃんと理解して、コントロールできるようになることが大切なのよ」。
主人公のコーデリア(女)にボンファイア学園に入学してきたフォスティーンという人間と悪魔の混血の女の子がメンターとなり、学園のことを教えていくのです。その中で、ちょっとしたトラブルに巻き込まれていく……というのが大筋です。
僕は今でこそゲームをしたり、アニメを見たり、しませんが子供の頃はゲームもアニメも大好きでした。妖精だとか悪魔、トロール、シフターなどなどファンタジーの要素がふんだんに含まれているのに、シャネルのバッグやコーラ、iPhoneが出てくる。現代社会とファンタジーがうまくマッチしているのです。
読んでいると別次元の、架空世界のことじゃなくて本当は現実社会に悪魔と人間の混血がいるんじゃないか? なんて想像してしまいます。
あのとき出会ったあの意地悪な人は、実は悪魔の血が混ざっていたんじゃないか? あのときすぐに怒り出す人はやっぱり悪魔の血が混ざっていて自分の力をコントロール出来なかったんじゃないか? そんなことを想像しながら、イニシエーションの世界に浸ってしました。
抜粋についてです。血がどう混ざっていようが……現実の話で言えば、白人だろうが、黒人だろうが、黄色人種だろうが、朝鮮、中国、などなどさまざまな人種がいて、どれがいいとか正しい、というのはない。それぞれの民族、人種がそれぞれ自分の国や人種を理解し、自分の能力を発揮していけばいい。コントロールすればいい。
介護現場で考えれば、相談員が正しいとか、看護師の方が国家資格としての期間が長いから、介護職は無資格でもなれるからダメ、だとかそんなことではなくて、自分の能力、自分のできることを理解して(法律上のことも踏まえて)、組織の悪しき習慣に流されず、自身をコントロールしたほうがいい、ということにつながります。深いなぁ。
「植民地とかについて勉強しなくちゃいけなくて本当に退屈だったけど、超人の歴史の方がずっと興味深いわ」、「ええ、その通りよね。私も人間の学校で習う歴史はどうでもよかったわ。見方が一方的だし、間違いだらけだもの」。
これはまったくそのとおりです。一番いい例が大東亜戦争でしょう。この名称自体が使われていない。日本国に置いては1941年、勃発したのは大東亜戦争です。大東亜解放戦争です。白人たちの手からアジアを開放しようと立ち上がったわけです。
にもかかわらず、僕たちは学校でそのことを学べません。日本が敗戦したためです。連合国による勝者の弁に屈するわけです。GHQに刷り込まれた歴史を教えこまされたのです。
日本があのとき悪かった。日本がアジアを支配しようとした。だからアメリカ様が立ち上がり、血を流した。
一方的なモノの見方なんです。
さらに言えば、豊臣秀吉が現代では大出世の人物として高評価を得ていますが、徳川幕府時代はその事実を隠蔽されていたこともあります。天下統一の人物ではなく、あくまで織田信長の家臣として有能だったことにスポットを当てられます。
時代によって過去は変化するのです。歴史の認識は変わるのです。あなたも今まさに嫌なことがあり、辛くなっている状況が将来になり「あの出来事があったからよかったんだ」と思える日がくるかもしれませんね。
参考資料→永遠の0 (講談社文庫) [文庫]
参考書評→永遠の0/百田尚樹
さてさて、肝心の物語ですが、コーデリアを襲う謎の取り巻きたち。なぜ、彼ら(彼女ら)はコーデリアを襲うのか? フォスティーンは無事に力をコントロールできるようになるのか? ジャガー、クインとの恋の行方は? それは本書を手に取ってあなたが体験してください。
◎電子書籍版です。
↓↓↓
イニシエーション (ボンファイア・クロニクルズ) [Kindle版]
ここまでお読みいただきありがとうございます。
Image may be NSFW. Clik here to view. ![]() |
発売日 :
|