おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
![]() |
朝日新聞出版
発売日 : 2013-02-20
|
【出会い】
帯広図書館で”千田琢哉”と検索したところ、本書を発見しました。まだ読んでいないので予約して手に取りました。
【本書紹介のねらい】
あなたが幼少の頃から楽しんでいる昔話から学ぼう!
【気になった抜粋】
うさぎの瞳には「かめ」が映っていたに対して、かめの瞳には「ゴール」しか映っていなかった。
【響いた抜粋と学び】
冒頭から相変わらずの千田節炸裂! 通常、ボクシングであればフットワークとジャブで相手を切り崩してからトドメのストレートをかますのですが、千田節は常識はずれです。
いきなりマイク・タイソン級のストレートで始まります。
実は、桃太郎が犬の前に出逢った人物がいる、桃太郎自身だ、桃太郎は当初一人で鬼が島に行く予定で、そのために黙々と体を鍛えていた、桃太郎には「一人で鬼が島に行く覚悟があった」ということだ。
もし、桃太郎が最初から「ねぇねぇ、一緒に行こうよ」と仲間を集めてからしか鬼が島に行かないつもりだったら、この物語は成り立たない。最初からワイワイ群がってチンタラやっている男にたいしたヤツはいない、男を惚れさせるのも女を惚れさせるのも実は同じだ。
自分が圧倒的な魅力を放たなければ、人脈はできない、もし桃太郎が弱者のまま仲間集めをしていたら、どうだろう、同様に依存心の塊のような人たちが群がってくる。
依存心の塊のメンバーばかりで何かを成し遂げられるだろうか、不可能だ、依存心の強いもの同士4人で仕事するより、自立しているひとりのほうが圧倒的にいい成果を出せると断言できる。
もちろん、実力だけがすべてではないが、実力は人脈づくりのスタートなのだ、正面から実力を磨いていくことから逃げてはいけない。
誰もが一度は必ず読んだことがある”桃太郎”を人脈術として捉える千田さん。しょっぱなから力が入っています。本書を読んでいて思うんですが、童話と言えど、千田さんは桃太郎を読み込んでいるなぁ、と関心しています。
※ そういえば、桃太郎は鬼が島に行くために自分を鍛えていた、と書いてあった気がします。
依存心の強いヒツジの集団より、自立した孤高のライオンのほうが圧倒的に強い。
桃太郎の話の説明の最後は短く、千田節アッパーを喰らわせます。さすが!
観音様の教えをよく思い出してほしい、最初に掴んだものをより高価なものに物々交換するようにアドバイスは受けていない、逆に藁を大切にしなくちゃいけないのに男は平気で藁を手放した、「わたしべ長者」の二つ目の教えは「手放す」ことの重要性だ、執着するものを手放すと奇跡が起こる。
わらしべ長者の教えは
「大切にすること」
以上に
「手放すこと」
が真髄なんですね。なるほどなぁ。お釈迦様も手放すことを話していましたね。
実は、おじいさんは最初から本気なんて出していなかった、おじいさんは独力ではかぶを抜けなかったから、おばあさんを呼んできたわけではない、おじいさんは、戦略的頭脳とモチベーションアップを含めたマネジメント力を兼ね備えた卓越したリーダーだった。
ここは吹きました。「大きなかぶ」のお話のおじいさんが本気を出していなかった、という発想……千田さんならではですね。
おじいさんはみんなの力を発揮させるためにわざと抜けないふりをしただなんて、ちょっと腹黒いな。
王子様を本命だと心に決めたからこそ、朝まで一緒にいたい気持ちをグっと堪えてシンデレラは帰った、換言すれば、魔法使いは美しい馬車やドレスをシンデレラに与えたのではなく、王子様をゲットするタイムマネジメント能力を与えたといえる。
ここでの「シンデレラ」も千田さんに言わせればかなり知的で洗練された女性のようです。
他にも多数の物語から千田節の連打をいただけます。乾いたスポンジになりきり、サンドバック状態で千田節を浴びまくろう!
【編集後記】
本日からあかりデイサービス夏祭りです。今年は暑さ対策をしっかりして臨みます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。
![]() |
朝日新聞出版
発売日 : 2013-02-20
|