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いじめない力、いじめられない力 60の“脱いじめ"トレーニング付/品川 裕香

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 品川裕香
岩崎書店
発売日 : 2014-07-16










【出会い】
帯広図書館で出会いました。

【本書紹介のねらい】
~Amazonより~

いじめはダメ、いじめはなかったことにする、いじめられたら転校させる、いじめたら登校禁止にするな ど、その場かぎり的な対処しかできない今の学校現場。
この本は、いじめの特徴や要因を探り、それに対処できる力をつけることを目的にまとめたもの。

「自分の気持ちを言葉にできる力」「他人の表情や態度を読み解く力」「自分で自分のことを決める力」など、
いじめられる側やいじめる側になりそうになったときに、自分をコントロールし、自分を客観視し、
そのどちらにもならない力をつける簡単なトレーニング方法を紹介。どれも「学校では教えてくれない、生きる力」。

また、とかく、いじめられる側には発達障害をもつ子が多い。そういう子はどう、いじめに対処し、どういうトレーニングを積めばいいのかもアドバイス。


【響いた抜粋と学び】

著者の早稲田大学法学部卒業。 出版社で雑誌・書籍の編集に12年携わった後、2000年に独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。
国内外の教育現場(いじめ・不登校・虐待からLD・ADHD・アスペルガー症候 群など特別支援教育、非行など矯正教育まで)、子ども・保護者・教師・支援者たちの思いを多角的に取材執筆。
著書に『
怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち [単行本]』のシリーズ(岩崎書店)、『「働く」ために必要なこと: 就労不安定にならないために (ちくまプリマー新書) [新書]』など多数。です(執筆当時)。


「大人は”いじめは絶対にだめだ”と言ってクラス目標にしたり、作文を書かせたりポスターを作らせたり授業をやったりする。でも、そんなこと、言われなくてもわかってる」「登下校中は当たり前で、ネット、LINE、塾など学校以外の場所でいつ始まってもおかしくない。親友だと思っていた人がいきなり攻撃してくるから安心できない。それがいじめだ」。



私は取材を通じ「こうやったら、いじめられない」「こうすれば、いじめっ子からわが子を守ることができる、いじめっ子に勝てる」「いじめはこうすれば起こらない」など、簡単で万能な解決策や予防策などないということも強く実感しています。



いじめのない社会(学校・学級)を目指すことは必須ですが、いじめが起こらない前提に立ったり、いじめはいけないなどといった機械的な手法だけで子育てしたり、学校・学級を経営することは実質的ではありません、そうではなく、いじめなど負の経験をしても立ちあがって、前に進む力を育てる必要があるのです。



「だいたい、先生たちだってほかの先生の悪口を言ってるし、職員室で仲間外れにされている先生もいます。ウチの父親だって、上司のことをバカだって言ってるし、その人が失敗したのをざまあみろって笑っていたこともありました。母も職場の年上の人のことを使えないって言って、みんあ迷惑がっているって言ってました。大人たちはそういうことをやっているくせに、ぼくらにはいじめはいけないとか、絶対に許さないとか……全然わけわかんないです」。


このあたりはめっちゃ納得です。


結局、親や先生に話すだけでは対策は万全じゃないんですね。


だって、親や先生が常に子供社会にいるわけではないんですね。いじめっ子っていうのはそういうところをかいくぐってやれるわけです。


そして、いじめられた、というのは弱者というイメージがありますから、やっぱり素直にいえない部分もあります。


いじめは悪いことなんてみんなわかっているんですよ。頭でわかっているんだけど、やってしまうもの、と感じますね。


だから、いじめは悪い、やっちゃだめ、というだけの指導では不十分と感じます。


そう考えると僕が小学校3年生、4年生の時の担任はかなり熱心だったと言えます。


友達に

「デブとかチビ」

と言ったら、それだけで授業を1時間潰して、そういうことを言っちゃいけない、と説教をしていましたね。


※ その一方でエコひいきをしたり、皿を持たずに給食を食べていたら「動物!」と言ったり、あれ? と思うことは多々ありました(苦笑)


ということで、親からは絶大な信頼を得ていましたが、子供たちからは、親がいるときはいい顔しやがって、という担任だったことも認識しています。

「やめて」と言えることは大事です、意思表示できれば、いじめがそれ以上、エスカレートせず、減ったりなくなったりする可能性も十分あります。



いじめが発覚すると、大人は加害児童や生徒を特定して排除したり、被害児童や生徒のほうにも問題があるなどと短絡的に捉えがちですが、いずれも効果はあまり期待できません、なぜなら、いじめは「集団」に発生するものだからです。



いじめが発生するリスク要因には、

①貧困

②家庭内暴力や子ども時代のトラウマ(性虐待を含む)

③民族差別やほかの差別

④あいまいな、もしくは過剰なしつけ

⑤アルコールや薬物などの依存

⑥暴力メディアの影響

⑦学力不振

⑧神経学上の機能不全

などがあることを指摘しています、これらのどれか一つが原因でいじめが発生すると考えるのではなく、集団にこういったリスク要因があり、かつ個人のリスク要因なども重なったとき、いじめは発生すると考えます。



自己決定する力がついていなければ、その場を回避する方法をいくら教えても、なかなか実行には移せません。

「やめて」

の一言は大事だと思います。


僕自身も友達をからかっていて

「やめて」

と強く言われた時には、自分は嫌なことをしているんだ、と認識したことがあります。


からかっているときは、やっている側は反応が楽しいから相手がどう思っているかって想像できないんですね。


なので、

「やめて」

の一言は大事ですね。



そして、この一言を出す以外にもこういうことされたら嫌だよ、ってコトバで伝えることがいじめの深刻化を防ぎますよ、って書いてました。



【どうやったらコトバが増えるの?】

1.絵本や本の読み聞かせをしよう 

2.1ができるようになったら、自分で絵本や本を読ませよう 

3.覚えたコトバを使って文を作ってみよう 



その訓練がこちらですね。


絵本の読み聞かせです。英語を覚えるときに耳からたくさん聞くのと原理は同じです。
これは子供だけでできることではないので、親が協力することですね。



取材をしていると「ほめ殺し」のような陰湿ないじめが、特に小学生の間で増えているのを痛感します。


こちらは

「バカ、アホ」

という言葉では怒られるから


「〇〇ガンバレ!」

「〇〇エライぞ!」

と皮肉を込めることですね。


子供は残酷なんですよ。からかい方なんていくらでもあります。

だから、表面上の言葉だけ改善させていじめられっ子を追い詰めることはいくらでもできるんですね。


全体的に言えることなんですが、大人たちは子供達、とくにいじめられっ子の立場になってものを考えないといけないってことなんですね。


介護の世界でも同じでしょう? 利用するお客様(高齢者)の立場になってサービスを提供する、建物をつくる、ということをしないと若者の考えでは手すりの位置や洗面台の高さが合わない、なんてことはしょっちゅうあることです。



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【編集後記】

阿寒でのバカンスは本日最終日。子供たちは祖父母と一緒に車で帰宅します。阿寒から帯広に向かう途中に美味しいパン屋さんがあるんだとか。



ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。



著者 : 品川裕香
岩崎書店
発売日 : 2014-07-16


 

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