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リハビリ患者を支える人のための本 /岡崎あや

こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
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著者 : 岡崎あや
同文舘出版
発売日 : 2014-12-11









【出会い】
著者の岡崎さんから献本していただきました。


30代で人生を逆転させる1日30分勉強法/石川和男 の石川さんからの紹介です。ありがとうございます。

【本書紹介のねらい】
~Amazonより~

当事者のやる気は、周囲のサポートで大きく変わる

長期にわたるリハビリは、当事者にとって大変つらいものです。ままならない身体にいら立ち、自暴自棄に陥ることも少なくありません。
「寝たきりか、よくて車椅子」と宣告された著者が2年のリハビリを経て歩行可能になった要因のひとつは、「家に戻りたい」「友人と海外旅行に行きたい」など「目標」を設定し、それに向かってリハビリを続けたことです。そして、心が折れがちな当事者の「治りたい」という気持ちを大きく変える周囲のサポートとは、ご家族・周囲の言葉です。
突然の大事故で大怪我を負った著者が、入院初期からリハビリ終了期まで各ステージでやってきたことと、障がいを持って社会に出て思うことを赤裸々につづった1冊。当事者の心情と、周囲が意識すべき行動・言葉掛けが理解できます。


【響いた抜粋と学び】

著者の岡崎さんは心理カウンセラー、コーチ、セミナー・講演講師です。
2008年4月28 日、ゴルフの打ちっぱなし3階(ビル4階相当の高さ)から、1階のコンクリートに頭から転落。大小100ヶ所以上の骨折をし、開頭手術をするほどの大怪我を負います。「寝たきりか、よくて車椅子」と宣告されながらも、家族・友人・医療関係者の支えによって、歩行器具を使ってではあるが、奇跡的に自力歩行できるまでに回復。ハンディが残り、後遺症と闘う日々だが、自身の経験を生かし、怪我や病気と闘う当事者および家族のカウンセリングを行なっています(執筆当時)。


彩蔵クリエイト

ホームページ http://ayazou-create.com

ブログ Ayazou Style http://ay2780.osakazine.net/


介護の仕事で働いている人にとって、本書は有益である、と断言します。



というのは、介護関係の書籍では僕たちのように介護の専門職の人の本はあっても、当事者からの言葉は少ないのが現状なんですね。


で、社会福祉援助技術、だとかそんな言葉があるんですけど、それもケアマネジャーや社会福祉士などの有資格者が、実践者の立場で説明するわけです。


そこに、相手となるお客様はいないわけです。
いや、もちろん、お客様を想定はしているんですけど、実際にお客様からの声はないんですよ。


僕たちの仕事は結局、専門職同士が話し合って、いいね・悪いね、ってことではなくて、お客様の立場から見て、どうよ? ってことですよね。


リハビリは何のために行うのでしょうか、身体の機能を元に戻すため、社会復帰のため、人によってさまざまでしょう、しかし、ひとつ言えるのは、はっきりとした「目標」を持ってリハビリに取り組んでいる人は、意外に多くないということです。

当事者が戦意喪失しては、治るものも治らなくなってしまいます、酷かもしれませんが、これから戦いがはじまろうとしているときに、ご家族の涙は禁物です。


ポイントは「行けるに決まってる」ではなく「行くに決まってる」、前者は「行けないかもしれない」を連想させてしまうので避ける。


イメージトレーニングは本当に地味な作業ですが、後に大きな効果を生む可能性があります、当事者の調子のいい時をみはからってぜひ提案してみてください。


お客様は怪我や病気でどのような心境なのか、ということです。


ケアマネジャーは特にお客さまがこれからどのような目標を持って介護サービスを受けて今の生活を維持していくのか、機能向上をして、以前の生活に戻るのか、ということを話し合いながら決めていくわけです。


残念なことに、僕を含めてお客様との話し合いの時間を作れなかったり、初回で関係性が希薄なためにニーズが充分汲み取れず、専門職側から見た勝手な解釈を載せたケアプランがあるのも事実ですね。


ビジネスの世界でも言えますが、顧客は真のニーズをわかっていない、ということもあります。


自動車が普及する前の時代、ヘンリー・フォードが
「顧客はきっと今よりもっと早く走る馬が欲しいと思っていただろう」
と話しました。


自動車という発想がでないんですね。


看護師さんはいつも「岡崎さん、どうですか?」と優しく声を掛けてくださいます、朝は「おはようございます。どうですか?」と聞いてくださいます、診察に行くと先生が「どうですか?」……「どう?」だらけの病院内、1日に何度も「どう?」と聞かれる当事者は、どう答えていいか考えてしまうのです。


「どうですか?」攻撃(笑)は介護現場でもよくありますね。
簡単に言うと、話のネタがないんですね(爆)
もちろん、そればっかりじゃないですけどね。


アイスブレイクとして、話のきっかけに聞いてみるんだけど、ちょっと安易すぎるかな。


もし、自分の状態を悲観している当事者がいたら、ぜひ「生きていてくれてありがとう」と伝えてみてください、照れくさいかもしれません、でも、当事者は生きていることがどれだけ素晴らしいことなのかを考える余裕などないのです。

なるほど。


はじめはつらかった着替えですが、後から考えると、かなり効果的だったのだと思います、まず、ひとりでしなければいけないので、身体に動かない部分があっても、何とか着替えようとします。着替えるだけで気分がガラリと変わります、終日パジャマでいたときと比べると、同じ1日なのにけじめができて、生活にメリハリが生まれました。


社会復帰に向けて外出が増えてきた時に、ほんの少し考えていただきたいことは、外出する時の服装や身なりのことです。


高齢者介護でも同じことが言えます。
デイサービスに行くようになってから、普段はパジャマ姿でも利用日には早朝から何を着ていくか悩む人がいますね。


回復期には極力休む日をつくらないほうが、後の回復によい影響が出ると思うのです、正直、つらいし痛いし、心が折れることもあります、でも、今なんです、回復期の今じゃなきゃダメなんです。


当事者はがむしゃらにがんばる時期ですが、ご家族は緊張の連続で疲労困憊のはずでうs、1日くらい面会に行かなくても大丈夫、いろいろな不安が頭をよぎるでしょうが、熱いお風呂にゆっくりつかって、身体を休めて緊張をとくこともご家族の大切な仕事です。


何でもかまわないので、毎日行なうこと(セルフリハビリ以外)を、当事者と話し合ってみましょう、生活すること自体がリハビリです。


もし、当事者が動くことを嫌がった場合でも、長い間何もしないでいることは、あまりお勧めできません、当事者の調子を見計らい「ちょっと手伝って」と働きかけるのもひとつの方法です。


当事者が、いざ行動しようと思ったときに「でもできないでしょう」と、心配を超えて甘やかしになっていないでしょうか?


当事者ばかりではなく、対応する家族のことも書かれています。
介護の現場も同じだなぁ、と思って読ませていただきました。


パートナーの介護を頑張りすぎた結果、パートナーが施設入所や亡くなった後、喪失感からか体調を崩す人の話をよく聞きますね。


気が張るんでしょうね。そして、いなくなったとたん、緊張が一気に緩むんですね。




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