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貧乏は完治する病気 ~金持ちになるための劇的な思考法~/天野雅博

こんばんは。岡本大輔です。
夜の再紹介(再読)はこちらです。
↓↓↓

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著者 : 天野雅博
あさ出版
発売日 : 2010-03-15









【出会い】
昨年7月19日に書評公開しました。

このブログの検索上位”お金持ち”に相反するキーワード”貧乏”。

これを完治する? 僕はその言葉に興味が湧き、帯広図書館で手に取りました。

以前の書評はこちらです。
↓↓↓
貧乏は完治する病気/天野雅博

※ まだまだ読み解きが浅くて荒いなぁ……。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
どん底から、大金持ちになった、だから儲け方でも、使い方でも、金のことならよくわかる、貧乏だったから、よくわかる、貧乏は病気だということが、人はなぜ貧乏になるのであろうか? 親のせい? 世の中のせい? 原因になることをしなければ、人間は病気にならない、貧乏もこれと同じだ、原因になることをしなければ、貧乏にはならない、さらに言えば、貧乏の原因を取り除けば、貧乏という病気を治すことができる。貧乏は完治する病気である、もしあなたが今、お金持ちでないと考えているなら、その完治のさせ方、金持ちになる方法を、この本でお伝えしていくことにしよう。

今朝紹介した
弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂/阿部 彩 と相反する書籍かと思います。
社会福祉系の貧困問題に対する答えは、セーフティーネットや制度改革を前面にあげていきます。反してビジネス書では個人の努力、個人の意志、考え方の改革が求められます。

ここでは両方を読み解き、どちらが腑に落ちるのか、考えてみましょう。

【気になった抜粋】
いか焼きだとか、たこ焼きなどが、ふつうのスーパーに並んでいても、買う人は少ない、縁日などの際に、お祭りの神社の境内に店をだすと、みんなが買ってくれる。

創業の「創」という感じには「傷つく」という意味がある、自分の仕事を奪われたり失敗したりして傷ついたなら、そのときこそ、新しい価値を創造するチャンスなのだ、メソメソしているヒマはない。

金は人の同意がないと動かない、金が動くか動かないかは、人の意志に従属している、だから、金を得ようとするなら、あなた自身の強い意志と動機が必要になる、動機の程度によっては達成がほど遠かったり、忘れてしまうこともある、だからあきらめ切れないくらいの同期をもつことが大切だ、動機がすべてといっても過言ではない。

【響いた抜粋と学び】
誰かが「犯人として」自首すれば、みんなが解放される、この場に求められているのは、「誰が犯人なのか」ではなく、「誰がみんなを救うか」なのだ。

経営者の書籍や自己啓発書の定番では「判断はじっくり、決断は素早く」とあります。著者の天野さんは児童施設での窃盗事件において、無実にも関わらず、あえて冤罪を引き受けました。
なぜか? それが抜粋にあります。何を求められているのか? そのとき、何ができるのか? 何を決断し行動するのか? 天野さんは幼少期にそれを経験しているわけです。

たいていの子どもはお金をもっていない、では、彼らは貧乏だろうか、とんでもない、彼らは頭を抱えて金策に歩き回っているおじさんと違って、毎日遊び回っているではないか、子どもたちの心は、豊かなのだ。

他人と自分の境遇を比較するようになったころから、貧乏神という病気の本体があなたのなかに入り込んでくるのだ、この神さまは、水虫菌と同じで、いったん身体のなかに入ってしまうと、追い出すのが簡単ではない。


弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂/阿部 彩 で「相対的貧困」の問題が出てきました。僕はその箇所を読んでいたときに腑に落ちなかったのです。なぜなら、天野さんの書籍を読んでいたからです。

子どもはお金がありません。稼げません。しかし、多くの子どもは豊かに過ごしています。それは衣食住が完備されている、という次元を超えてです。希望に満ち溢れています。
なぜなら、心が豊かだからです。

つまり、社会福祉で貧困問題に直面している人たちは金銭的な貧困はもちろんですが、それ以上に心を巣食っているのは心の貧しさだ、と言えるのではないでしょうか?

※ これを社会福祉士会などで発表するとなかなか理解されない。残念なことです。

僕が今までお会いしている方で生活保護を受けているお客様や家族は、やはり言葉の節々に諦めや他人のせい、環境のせい、にする発言が目立っていました。

貧乏という病気が心を巣食っていたのではないか? と僕は思うのです。

安定した生活を続けていると、人間の本能的な闘争心は、気づかないうちに萎えてしまう、ちょっと悔しい思いをしても「ま、いいか」と自分で自分を納得させてしまうようになる、そんなふうに闘争心が弱くなると、今の世のなか生き抜けないし、金持ちにだってなれない、肝心なのは「不足」や「欲」なのだ。

デンマークやスウェーデンといった福祉先進国の話しです。日本の回転寿司を見て
「素晴らしい!」
と驚愕する一方で、こう話すのです。
「僕たちには絶対にできない。もし僕の国にもできたら行ってみたい」
と言うのです。福祉が充実し、ストレスがなくなりすぎて、闘争心がなくなったわけです。
すると、向上心もなくなり、今現実に甘んじてしまう。
スウェーデンあたりは福祉国家で有名ですが、その一方で若者の失業率が深刻な問題になっていると聴いたことがあります。
これは天野さんの話が無関係とは言い切れないでしょう。

今、独身のサラリーマンで、百万円の預金をもっている人がどれだけいるだろうか、預金どころか、三十歳代男性の三人に一人は独立して生活することもなく、親の家で暮らしているという、一方、英国人英会話講師を殺害した容疑で指名手配されていた男が、二年半も逃亡生活を続けた後、逮捕されたことは記憶に新しい、その間に百万円以上もの現金を貯めていたことが判明した。

僕はこれを読んでびっくりしました。確かに、彼は逃亡しているわけですからお金を使う場所も限られているでしょうし、貯めるしかなかった、と言えばそれまでかもしれませんが、逃亡しながらでも百万円貯められるんですね。

一方で、まっとうに生きている人間が年収300万円以下のワーキングプア……これはどうしたことか。

もし、年収千二百万円を達成すればよいとするなら、年に三回、四百万円の収入を得ればよいことになる、このほうがずっと簡単だ、ちょっとがんばれば誰にでもできるし、さらにその上を狙うことだってむずかしいことではない。

これは会社員の生活を植え付けられていては思いつかない発想ですよね。毎月決まった日に給料が入る、だから毎月引き落とされる光熱費や食費、などかかるお金を支払える、という思い込みが僕やあなたの心を巣食っているのです。
年に3回400万円稼ぐことが簡単と断言する天野さん……すごい。実践するからなおすごい。

みんながバーチャルな世界や、デジタルの世界に引きこもりがちな今だからこそ、リアルの世界やアナログの世界にチャンスができてきている、金儲けの秘訣は、みんなが歩くのとは違う「別ルート」で山を目指すところにある。

他人には絶対真似のできない方法論やノウハウを握っているからこそ、いくらでも他人に相談でき、公表することもできるはず、それができないなら、単なる思いつきということを自分で証明しているようなものだ。


このあたりは以前まとめて書籍を紹介した岡野雅行さんを思い出します。
岡野さんもこれからの時代はアナログだ、と断言していましたね。

参考書籍はこちらです
↓↓↓
メシが食いたければ好きなことをやれ!―世界一の職人が教える「自分ブランド」「人づきあい」「心丈夫」の方法 [単行本]
人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書インテリジェンス) [新書]

学校で教えない“お金"を生む発想法 [単行本]
学校の勉強だけではメシは食えない!―世界一の職人が教える「世渡り力」「仕事」「成功」の発想 [単行本]
俺が、つくる! [単行本]
世界一の職人が教える仕事がおもしろくなる発想法 (青春文庫 お- 31) [文庫]


少ない、足りない、まるでない、だから知恵が出てくる、それが人間だ。

天野さんは生まれたときに母親から捨てられました。施設で育ち、物心ついた頃には非行に走り、刑務所も経験しました。彼は一般において、少ない、足りない、まるでない環境に育ったのです。
そう聴くと不幸と感じませんか? しかし、違ったのです。天野さんが違うのはその状況だからこそ、知恵を出したことです。
多くの人はそこでストップするから貧乏になるのではないでしょうか?

いったんあきらめる人は、必ず同じところで、あきらめているという傾向がある、だから、その人はいつまでたっても、最後に貧乏くじを引くことになる、でもそれは当たり前のこと、自分があきらめた先を見たことがないのだから。

苦しくても、悲しくても、これ以上もう借金ができなくても、あきらめてはいけない、あきらめなければ、凡人があきらめた一歩先の未体験ゾーンを体験できる、さらにその二歩先には、もっとすごい世界が待っていることだろう。


多くの人は一回の失敗、二回の失敗・挫折でめげてしまいます。だから、その先が見えないのです。

歌手の氷川きよしさんが売り出し中のころ、街角で、ビール箱をひっくり返した上に立って歌っていたら、「何あれ、ダサッ」と女子高生からバカにされたという、漫談の綾小路きみまろさんは、ブレイクするまで23年かかっている、高速のサービスエリアで、自分で吹き込んだカセットをバスガイドたちにただで配っていたが、すぐには注目されなかった。

氷川きよしさんがここでしょげてしまえば、今の地位はなかったでしょう。綾小路きみまろさんが22年で諦めていたら、今の人気はなかったでしょう。
そうなんです。どれだけかかっても、自分を信じて行動しているのです。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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あさ出版
発売日 : 2010-03-15

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