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日本の地下水が危ない/橋本 淳司

おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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著者 : 橋本淳司
幻冬舎
発売日 : 2013-01-30








【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
驚くべきことに、日本には地下水に関する法律がない、数年前から法案が準備されてはいるが、各省庁からの異論、企業の反発などで遅れている。

「水どころ」として知られる熊本市周辺地域の地下水位(2010年)は、20年前と比べて約5メートル下がった、使用料が75%に減ったにもかかわらず、である、熊本県の担当者は、「毎日使っている水がゆっくりと減りはじめ、何の手も打たなければ、将来的には枯渇してしまうことがわかった」と、深刻な表情を浮かべる。

本書では、水源地をめぐるさまざまな動きをレポートしていく、海外では水源地の争奪戦が起きているが、その背景には水不足がある。


あなたがなんとなーく気にかけているであろう環境問題、水問題。実際に日本には地下水を守る法律がない。四季がはっきりし、広大な自然に恵まれた日本の衛生環境が最高の水。これを世界が狙ったら……枯渇するのは時間の問題です。

僕たちが日本の水を守るためにやることはなんでしょう? 



【気になった抜粋】
日本の軟水では味の差異化はむずかしい、そうした状況ではブランド力のある水が売れる、今後、新規ブランドの立ち上げは相当に難易度が高いと言える。

水は生活の基本インフラなので安いほうがいい、水が不足してくると、水を遠方から取り寄せなくてはならない、汚れた水をきれいにしなくてはならない、そうなるとコストが発生し、水の価格は上がる、水不足のなかで、高い水でも売れるようになる。

【響いた抜粋と学び】
森林を取得した場合、保安林等の法的規制がかかっていなければ、所有者は比較的自由に開発ができる、木を伐採してもよいし、温泉を掘っても地下水を汲み上げてもいい、と考えられている、つまり、土地を買う=水を買う。

たとえば、コカ・コーラ社がインドのケーララ州で、水をペットボトルに詰める工場を稼働させたが、その取水量は1000~1500トンと大規模で、地元は日常的に水不足に陥るようになった、住民は「工場の進出で地下水が枯渇し、水質も悪化した」と抗議したが、コカ・コーラ社は「工場で使う地下水は、村の井戸と水脈が違う。訴えは事実無根」と主張した。


中国や香港では土地の所有が認められていないため、将来の有事に備えて海外不動産に分散投資する、現在、日本の林地価格は、1ヘクタール50万円程度と非常に安く、利用目的によっては「お買い得な物件」なのである。

外国資本が日本の水をねらうなら、日本のペットボトル水メーカーや宅配水業者を買収すればいいのである、水源地を取得しても良質で豊富な地下水脈に当たるとは限らない、ならばすでに良質で豊富な水の利用権をもっている企業を買いとったほうが手っ取り早い。

民法207条の「土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ」という規定が適用されている、つまり、法的には土地の所有者に、その地下に賦存する地下水の利用権があると解釈されている。

外国人が土地を所有できる国はアジアでは珍しい、共産圏である中国、ベトナムなどは外国人の土地所有を認めていないし、韓国、インド、シンガポールなどでは土地の所有は可能だが、いずれも条件つきとなる、でも、日本では自由に所有できる。



もし、万が一、世界各国が日本の土地を大量に買い占めたとき、何が起こるでしょうか?
先進諸国に「美味しい水」、「綺麗な水」を販売しようとするかもしれません。そのために土地を買収される可能性はなきにしもあらずです。

日本が赤字国債1000兆円に迫る勢いです。もし、その赤字を外国に土地を売ることで補填しようなんて考えていたら(まさかないとは思いますが)、そのまま地下水という重要な資源、生きるための水を奪われて、土地を使われて、国を乗っ取られる第一歩になりうるのではないでしょうか?
※ 考えが浅いかな?

明治時代には炭酸水が国民的なブームとなった、当時、大流行したコレラの予防にガス入りの水が効くと考えられていたのだ、きっとメーカーがコレラ予防に効くと宣伝したのだろう、いまなら薬事法違反である。

コラーゲン配合、という商品に飛びつき、結局大した効果は期待できなかったのと、同じようなことが歴史上繰り返されているんですね。
庶民に必要なのはモノの支給ではなく正しい知識の支給、知識・教養を磨くことだと改めて実感です。

「ごはん1杯分のコメを育てると1500リットルの水を涵養できる」。コメを食べなくなったしわ寄せは農家を直撃する、農家はコメづくりをやめ、田んぼは減っていく、それが日本の地下水を減らすことにつながる。

日本マクドナルド創業者、藤田田さんが
ユダヤの商法―世界経済を動かす (ワニの本 197) [単行本]
勝てば官軍―成功の法則 [単行本]

確か、この2冊で日本の米の消費量が減ってきたデータを見て、マクドナルドはいける! と思ったと話していました。
欧米諸国の食習慣を授かり、医学などその他ももちろんですが、その恩恵は確かにあります。その一方で日本人が日本人としての誇りを持てなくなっている要因のひとつにもなっている、と僕は感じています。

僕も今年の5月くらいまでは朝食はトーストと決めていました。パンばかり食べていました。しかし、読書を始めてから朝食はご飯に切り替えたのです。
※ 参考書籍等は下部に転載。

皇紀2673年。現存する最古の王朝、日本。稲作が主流で太古から米を主食として食べてきた僕たちにはやはり米が必要です。米を食べるから、身体は作られ(玄米ならなおよろし)、水は作られる。自然と一体できる。

十勝も新得町の屈足では1970年くらいまで水田をしていた、と聴いたことがあります。実際に屈足の畑は水田の跡が残っています。
残念なことです。米はすべて野菜等に切り替えられたのです。

水田が減ることで、僕たちが生きるために絶対に必要な二つのうちの一つ(もう一つは空気)である水が作られなくなるのです。

あの時代にもし戻れたとしても、米の消費量低下を抑えることは難しかったと思う。しかし、今だからこそ、声を大にしていかなければならないと思う。
このままじゃいけない、と声にだし、行動することが必要だと思いませんか?

参考資料はこちらです。
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◎参考書評(まずは抜粋を読みたい方へ)

【他の参考書籍(すぐに読みたい人はこちらへ)】




【編集後記】

本日から7月です。僕が担当している行事、夏祭りが7月18~20日まで行われます。

さらに8日は北海道デイサービスセンター協議会事業推進委員会がり、13日は社会福祉士基礎研修Ⅱ、と札幌出張があります。


充実しているなぁ……。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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