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ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!/NHKスペシャル深海プロジェクト取材班 坂元志歩

おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

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光文社
発売日 : 2013-07-06










【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
ダイオウイカが現れた時間は、わずか23分間、誰も成し得なかったことを、やりとげてしまった23分間、この物語は、その23分間のために10年の歳月と情熱を捧げた人々を負ったものだ。

ダイオウイカの映像が放送された後、「世界で初めてダイオウイカを撮影して何の意味があるのですか?」と誰かがテレビで話していた、その通りなのかもしれない、でも、10年の物語は-変わらぬ夢をもち続け、逆境を跳ね返し、時にはばかばかしいほど熱くなる物語は-そこに意味があるということを、きっと教えてくれる。


ダイオウイカを撮影したからといってあなたの人生には何の意味もないかもしれない。今を生きるのに必要ないのかもしれない。
しかし、10年間挑み続けたその情熱はけっして無駄ではない。一つのことに打ち込む姿勢、情熱は今あなたが挑戦することにきっと参考になる。


【響いた抜粋と学び】
NHKスペシャル深海プロジェクト取材班は自然科学番組のスペシャリストが集まり、ダイオウイカなどの世界初撮影に向けて結成された国際共同制作プロジェクトです。

著者の坂本志歩さんは科学雑誌「ニュートン」の編集部を経てフリーで活躍しているようです。著書としては「女と男~最新科学が読み解く性~」、「ヒューマン なぜ人間になれたのか」などに携わっているようです。

僕個人としては10年間の歩みよりも豆知識の方に食いついてしまいました。

小笠原は世界でもっとも遠い場所なのだ、小笠原は東京都の島だが、東京からは1000kmも離れている、だが、問題は距離ではない、小笠原にはなんと航空便がない、船で行き来する以外に選択肢がないのだ。

最初に気になったのはダイオウイカには関係ないのですが、考え方が参考になります。距離としてはけっして遠くないけれど、移動手段が限られているため、もっとも遠い場所になる。それが小笠原諸島です。
一度、携帯の電源を消して、デジタル機器は一切持たずに6日間書籍だけを持参してフェリーに乗りたいなぁ、なんて思っていました。

マッコウクジラは社会性の高い動物で、仲間同士助け合って生きているとされる、捕鯨の時代には、1頭のマッコウクジラを撃つと、撃たれたものの周りを仲間が囲むため、一度に何頭も捕ることができたという、切ない話だ。

社会性が高くなると、仲間を思いやる行動が出る、と僕は解釈しました。他の動物はいかがでしょうか? ゾウだとかは仲間が殺されると一瞬立ち止まるも、すぐに行ってしまう。なぜなら、仲間のところにい続ければ自分の命が危ないからです。

当然といえば、当然の考えです。が……マッコウクジラの方が心を感じさせませんか?

ダイオウイカの筋肉のなかには、液胞と呼ばれる、アンモニアを多く含む水の入った微小な袋が、多数分布している、その微小な袋がダイオウイカのグニャグニャとした身体の柔らかさを生み出している、イカ類は、そのままでは身体が海の底へ沈んでしまう、海水より身体の比重の方が大きいのだ、比重の小さいアンモニアを含んだ液胞を身体にもつことで、やっと沈まずに浮力が保たれる。

じつは私たちが食用にしているスルメイカなどは、アンモニアを含む液胞をもたない、こうしたイカたちは、とにかく高い遊泳力で、沈むより速く泳ぐことで、生息環境の水深にとどまっている。

「タコは8本、イカは10本」とはよく言うが、大人になると自然に2本の触腕が取れてしまう、8本腕のイカもいるのだ。


ここはダイオウイカを含むイカの豆知識です。骨もないのに、海の中を泳ぐことができる、その仕組みについて言及しています。

8本足(腕?)のイカがいることにも驚きでした。

1998年、マッコウクジラの目の下に、くっきりとした巨大な吸盤の痕を発見したのだ、クジラの黒い皮膚に、丸い模様が点々と筋のように残っている、科学的には、マッコウクジラの胃の内容物がダイオウイカとの対決の決定的な証拠となるが、多くの人にそれをイメージさせるには、マッコウクジラに付いた吸盤痕の映像ほど明快なものはない。

これは想像できますよね。マッコウクジラ対ダイオウイカ、海の王者対決。迫力ありそうだなぁ。

2009年秋、小山と河野は、次こそはなんとか撮影を成功させようと、新しいカメラを開発した、その名も「期待の星・イカメラ4号」だ、期待の星・イカメラ4号は、1日にして、サヨナラとなった。

僕はこういうネーミングが大好きですね。イカメラ……「胃カメラ」にかけて、イカ+カメラでそのままイカメラ、いいじゃない。

数センチほどのダイオウイカの赤ちゃんは、わずか3年ほどで、10mを超えるまでに成長するという、生物のなかでも驚きの成長速度だ。

すごい! 海の中だとはいえ10mってすごいなぁ。もし人間も海の中で生きていれば、巨大化できたのだろうか?

そんなことを考えてしまいます。

【編集後記】
ブログの書評掲載について、現在一日2回行なっていましたが、僕自身の著作を作ったり、アフィリエイトなどに挑戦したいために一日1回の書評に戻そうかと検討しています。

近日中に答えを出します。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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