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「余命3カ月」のウソ/近藤 誠

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こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 近藤誠
ベストセラーズ
発売日 : 2013-04-09










【出会い】
帯広図書館で予約して借りました。
医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 /近藤 誠 と内容はほとんど同じですね。文庫版だから携帯しやすくて読みやすいかな。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
簡単に「余命3ヶ月」と言う医者は、誠意がないか、知識がない、あるいはウソをついています、余命3ヵ月のウソに、これからメスを入れます。

医療の、がん治療の真実をお伝えします。


【気になった抜粋】
胃がんの長経が9センチになり、腹膜への浸潤・転移も見つかりました、ところが、Cさんの日常生活をさまたげる症状は、なにも出ていなかった、胃袋は大きくて伸縮性があること、がんが胃の入り口や出口から離れていたことも幸いしたようです、すると9センチに育っても、ふつうに生活できる、こういうケースは、胃がんではそう珍しくないんです。

同じ量の放射能を浴びても、「発がんバケツが今どのくらい満たされているか」で被爆量は同じでも「発がんする、しない」に違いがでます、ですから、放射線量による発がんの基準値を決めるのは、とても難しいんです。

【響いた抜粋と学び】
著者の近藤誠さんは第60回菊池寛賞受賞、がんの放射線治療を専門とし、患者本位の治療を実現するために、医療の情報公開を積極的にすすめています。
抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を一般の人にもわかりやすく発表しています。

本書を読み解いているうちにそのうち、介護業界でも「入所待ち300人のウソ」みたいな本が出てくるんじゃないかなぁ~なんて思っています。

本書を読む前に、書評を読む前にお伝えしたいのが、近藤先生の考えが絶対ですよ、と言いたいわけではなくて、そういう考えがありますよ、ということです。

Amazonのレビューでは同業の医師からの反対意見も書いてあります。記事の中で僕も抜粋に出しましたが自分で考えて判断すること、です。

さて、抜粋の紹介に行きましょう。

なぜ、余命宣告は短めなのか、ひとつには、患者さんが万一早く亡くなられた場合に、家族などからとがめられないように、つまりリスクヘッジのために、最悪の場合を想定して伝えるから。

「がんは個人差が大きい、こんなに長生きしている人もいますよ」と正しく伝えると、患者さんを治療に追い込むには、迫力に欠けます、それで「治療しないと余命3ヵ月」とキッパリ短く言いきったり、ひどい医者は「放っておくと明日、亡くなってもおかしくない状態」などと脅しにかかるわけです、なぜ、そうまでして治療をさせたいのか、治療をしないと医者としての仕事がなくなって、暮らしていけないからです。

治療法が無かった時代には、どんな臓器のがんでも、死は穏やかなものでした、がんが恐ろしい病気と思われているのは、がんの治療のせいです、無意味な手術や抗がん剤治療がもたらす、生き地獄が恐ろしいのです。

現実には、生存曲線などのデータを見せたり、さまざまな治療法のメリットとデメリットを客観的に説明してくれる医者は、ほとんどいません、なぜか、もし見せたら、日本人のがんの9割を占めるがん……胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がんのような「かたまりをつくるがん」は「治療をしても、しなくても、生存期間は変わらない」「延命の可能性は、むしろ無治療のほうが高い」ことがバレてしまうからです、それが広く知れわたったら、がんの切除手術や抗がん剤治療を望む人はほとんどいなくなり、医者の生活が成り立たなくなってしまいます。


一部の患者による、他責が医者を追い込んでいる、というのと、あとは医者の私欲になるのかな。民間の保険の強引なセールスと似ているな~と僕は思いました。
「もし、がんになって入院するなんてなったらこれだけの費用がかかるんですよ!! 」
みたいなね。

実際に20代のがん罹患率なんて数%なのに、言葉に騙されて入る人もいるようです。

がんの病巣が大きくなるスピードは、患者さんによって全く異なります、だから余命を正確に判断するためには、増大スピードを調べる必要があります、その観察に、3ヵ月以上かかります、なぜなら、がんは意外にのんびり屋だからです。

人間の一生にたとえるなら、がんが発見されるのはシニア期、10~30年もかけて、ようやく1センチに育ってきたがんのの増大スピードを調べるには、少なくとも数ヵ月の観察が必要です。



当たり前ですが、一般素人はがんについての知識はほぼゼロです。だからこそ、医療に精通している医者の言うことを鵜呑みにしてしまうわけです。
自分より、知識や経験のある人が言うのだから、しかも資格があるのだから、間違いないと思うのは無理ないでしょう。

スーちゃん(田中好子)の場合は、最初に乳がんと診断されてから19年目に、肺や肝臓へ転移が見つかり、あっという間に命の灯を吹き消されてしまった、僕が今まで数千人の乳がん患者さんの経過を見てきた中でも、数百人にひとりという特殊なケースです。

降水確率5%ではほとんどの人が傘をもたないでしょう。降水確率と同列に考えてはいけないのかもしれませんが、がんについても確率で考えるならば、世間一般に知れ渡るがんの恐怖についてはこの数%の実例が世間一般に恐怖を与えていますね。

確率だから、なんとも言えませんからね。

がんは苦痛等の症状がない限り、治療しないで様子を見るのがいちばん快適に長生きできる、この「がん放療法」は、世界で最も新しいがんの治療法であり、最善の対処法と確信しています。

僕なら患者さんに、「再発ですが、それだけ元気なら、すぐ亡くなることはありません」「ただ6ヵ月ぐらいたつと、亡くなる方も少し出てきます」「そして月日がたつに連れて亡くなる人が増えていきますが、ある日突然、全員が亡くなるということはありません」「5年、10年と生存する人も少ないので、そちらになるように努めましょう」「がんを治療せず放置している、僕の患者さんたちは、悪名高いスキルス胃がんであっても、1年から10年近く生きています」などと伝えます、そう、数ヵ月から10年以上に及ぶほど、余命の幅は長いんです。

なるほど。勉強にしても仕事にしても、そして病気にしても個人差がありますよね。介護についてもきっと同じことなんだろうな。
筋トレをしないと下肢筋力が低下して在宅生活を続けられなくなる可能性があります、なんて簡単に言う福祉職がいるかもしれないけど……そんなのも人それぞれ元々の体力が違えば、意識も違う、家族のあり方も違う。資金力も違う。そんな状況の中で下肢筋力の低下だけを話しても始まりません。
※ そんなケアマネジャーはいないかとは思いますが。

がんの早期発見、早期手術をすれば助かるというのはまやかしなのです、あとになって「がんもどき」が転移することはほぼありません、なぜなら、がん細胞の大きさは約100分の1ミリ、本物のがんなら、病巣が直径1ミリぐらいになる前に転移し終えてしまうからです。

たったひとつしかない自分の体、自分の命です、医者の言葉に惑わされず、自分の頭で考え、自分の意志で判断することです、がんに限らず、医療では、治療自体は医者にやってもらう必要がありますが、治療方針まで医者に選ばせる必要はないし、指図される筋合いもありません。


そのうち介護保険について、ケアマネジャーについても同じようなことが言われるかもしれませんね。今は介護問題についてはケアマネジャーがどうしても主導になるケースが多い気がします。
しかし、これからはご家族様も知識をつけて、判断できるケースが増えていると思います。

欧米でがん健診がすたれたのは、くじ引きでグループ分けした比較健診の結果、健診をしても、しなくても、死亡率はほとんど変わらないという結果がでたからです。

がん検診で本当にがんを治せるのなら、何百万人が健診を受けている日本では、がん死亡数は欧米に比べて激減していなければならないのに、激増しています。


単純にがん患者が増えたのは高齢化によるもの、という意見もあります。アメリカの平均寿命も80歳を超えているはずです。確かアメリカは心疾患が多かったんじゃなかったかな? 食文化の違いかな。

医者のすすめるがん治療のウソを見抜く、9つの心得をまとめてみます……①元気なのに「余命3ヵ月」「余命半年」はありえない、②人はがんで、すぐには死なない、③健診を受けない、受けても忘れる、④リンパ節まで切り取っても、がんは治らない、⑤健診で受ける放射線量に要注意、⑥治療法がひとつ、ということはない、⑦セカンドオピニオンは、違う病院の違う診療科で、⑧「免疫力」よりも「抵抗力」、⑨無治療が最高の延命策。

ここは紹介のみです。詳細を知りたい方はどうするか? もちろん、本書を手にとってください。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 近藤誠
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