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大奥の食卓――長く美しく生きる「食」の秘密 (講談社プラスアルファ新書) /緋宮 栞那

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
著者 : 緋宮栞那
講談社
発売日 : 2012-10-23









【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
2012年の年末にかけて、テレビドラマ、映画で再び大奥がよみがえる。
加賀百万石の饗応料理研究家であり管理栄養士の著者・緋宮栞那さんが、徳川幕府260年、大奥で培われた美食同源の秘密に迫ります。
たとえば、いつまでも美しく、かつ世継ぎを生むために欠かせないホルモンバランスを整えたり、毎日食べるだけで美肌に変わる日本の伝統食の食材や作り方を伝授します。
さらに、栄養の知識にとどまらず、身体全体のバランス・調和をつくり健康できれいになる陰陽五行の法則や、憧れの的であった大奥の女性の生き方も必読です。


食、健康が気になるあなたへ。

【響いた抜粋と学び】
著者の緋宮さんは武家の饗応料理研究家・管理栄養士。きれい塾JAPAN CULTURE塾長。加賀藩前田家に仕えた料理人を先祖に持ちます。現代栄養学・日本食文化・世界の食養を融合させた新しい食のあり方「きれい食21理論」を提唱。主宰するサロンでは、江戸時代の古美術を使った「武家の饗応料理」を体験できます。また2012年、日本の伝統文化を世界に発信する財団を設立。フルプライト財団など欧米との連携が始まっています(執筆当時)。

大奥という上下関係の厳しい世界で、自己の感情を控え、上司の絶対的な命にお仕えしながらも、そつなく上手に人間関係を構築し、認められてこそ大奥での出世の道が開けました、もちろん、生まれながらの身分も関係あるでしょうが、現実は現代と同じでまずは実力、そして、世渡りの上手さ、美貌、目上の人にかわいがられることが大きな出世への要素だったわけです。

ドラマや映画は見たことはありませんが、なんとなく雰囲気が伝わりますね。

徳川の子孫を絶やさないように大奥という組織を作り、聡明な女性たちを集め、その中から選ばれた者が世継ぎの母になるという、今では想像を絶する考え方がまかりとおっていたということです、男子一系、血のつながりが大事とされた武家の継承です。

武士の時代は、女性も「義」の精神を求められ、潔く強い女性が美しいとされました、男性の言うことに従うだけの、弱く哀れな女性ではなく、賢明に夫を支え、家をしっかり守り、凛とした生き方をしている女性が理想とされたのです。

女性の場合は、与えられた命を最後まで生き抜くことが「女の武士道」だったと思います、なぜならば、女性は子どもを産み、育てることが使命、そんなにたやすく死を選ぶということはできないのです、子どもを守るためには死んでなんかいられません、多くの女性は、生き抜くことを選ぶ、「生の選択」をします、女の美学は、生きることなのです。

華やかな大奥の暮らしは、市井の女性たちにとってあこがれの場所となっていった反面、贅沢な生活が徳川幕府の財政を圧迫し、崩壊の一因となったとも言われています。

平均寿命が40歳前後だった江戸時代で、大奥の側室だちがこのように長生きでき、江戸城を支配できたのは、やはり食生活の力が大きかったのではないか考えられます。


このあたりは食の前段階のことですね。4つ目にあるように大奥の女性たちはこの時代においても80歳まで生きる方が何人もいました。やはり、食の影響は大きいのでしょうね。

臭いのキツイもの、腐りやすいもの、縁起のよくない食材は禁止され、鶴、雁、鴨、うさぎ以外の肉も食べてはならないといった決まりごともありました。

縁起が悪いものといえば、たとえば「まぐろ」、今の時代は最高級の魚ですが、まぐろはシビとも言われ、「死日」を連想するので、武士たちのあいだでは嫌われていた食材でした。

陰と陽のバランスが崩れた食生活を行うと、肌荒れ、体の不調、太りやすくなる、血行不良、自律神経が乱れるといった状態を引き起こしがちに。

わさびの辛み成分「アリルイソチオシアネート」は、体の中にたまった酸化ストレス(活性酸素が過剰になって発生した体のさび)を排除します、排除するために酵素が活性化すれば、新陳代謝が活発になるので、女性の体のあらゆる循環、血の巡りがよくなり、基礎代謝が上がり、冷え性やむくみ、婦人病などの改善につながります。

刺身とわさび―わさびは陰性、生で食す刺身は陽性、先人の知恵で、刺身を食べると傷口が早く治る、と言われています、それくらい良質のたんぱく質で細胞作りには必要な栄養です、わさびは、毒消しとして生ものを食べるときに添えていただきます、刺身とわさびはワンセットの食べ物として考えましょう。


年始はまぐろを食べることから始まる僕はもし江戸時代だったら大奥のお姉さまがた(おばさま?)にきっと怒られていたでしょう。
縁起悪すぎですね。

江戸時代に幾度となく発生した大飢饉のときに、さつま芋と同じように人々の命を救いました、主食である米などの穀物の代用品として食べられ、じゃが芋によって飢饉から救われたという記録が多く残っています、このとき、「お助け芋」と呼ばれたように、満腹感が得られ、エネルギー源として腹もちがよく、さらに美味しく、美肌作りに効果があるとなれば、当時の女性たちの人気の的だったというのはよくわかります。

里芋は根菜なので、体を温めホルモンバランスを整えてくれます、血液循環もよくなるので冷え性も解消し、妊娠しやすい体作りが期待できるのです。

長芋は縄文時代から食べられていました、江戸時代の書物の中では、とろろで精力がつきすぎて男女関係が乱れると懸念されていたそうです、また長芋は栄養価の高さから、江戸時代は「山うなぎ」とも言われていました。


最初の抜粋はじゃが芋についてです。このあたりになるとあまり大奥は関係ないのかなぁ、なんて思いながら読んでました。

「いただきます」は、私たちが生きるために、命をささげてもらった自然界の命、食材に感謝し、さらに、料理を作ってくれた人、農家の人、流通にかかわってくれた人、小売店の人たちにも感謝します、誰ひとり、なにひとつ欠けても、今、目の前にある食事はいただけないのです。

これは日本人としての当たり前ですね。これから朝ごはんを食べますか? ぜひ「いただきます」を意識しましょうね。
※ 食べ終えたら「ごちそうさまでした」も忘れずに!



【編集後記】
本日は今年最初の「NEXT READING」読書会です。楽しみです。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 緋宮栞那
講談社
発売日 : 2012-10-23

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