こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
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三笠書房
発売日 : 2013-03-08
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【出会い】
ブックオフ音更店で出会いました。
【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
大好評! 書き下ろしエッセイ
人は必ず誰かに好かれ、必ず誰かに嫌われる。
人生は「想定外」が当たり前なのに、なぜ人は嘆くのか
私は思い通りにならないことを容認できることで、
人間はふくよかになっていくと思います。
運命を認めないと、人生にいい香りがしてこない。
しょった言い方をすれば、それぞれの運命を
むしろ土壌にして自分を伸ばそうとする時に、
多くの人は運命を変えて偉大になるような気がします。
……(本文より)
人生を爽快に豊かに「生き抜く」ための極上の処方箋
・金持ちより「思い出持ち」になる
・努力が報われない時、どうするか
・実は鈍才が社会を動かしている
・弱みを見せられないうちは真の友情は生まれない
・ほんとうの「絆」は命と引き換えである
・進みながら常に退路を考える
・自分を笑い飛ばせるか
〈生きる力〉と〈心からの満足感〉が確実に増える本
生き方に迷っているあなたへ。人間関係に悩むあなたへ。
【響いた抜粋と学び】
著者の曽野さんは、聖心女子大学英文科卒業。95年から2005年まで日本財団会長を務める。日本文芸家協会理事。日本郵政株式会社社外取締役です(執筆当時) 。
人間にとって成熟とは何か/曽野 綾子 がベストセラーになったのが記憶に新しい曽野さんの書籍です。
戦争を体験した私たち世代は、東日本大震災にあっても、あまり慌てませんでした、戦争中に、あらゆる思想や国家形態が崩れ、今までの生活環境がすべて壊されていくという現実を骨身にしみて知っているからです。
選挙になると、「お年寄りも安心して暮らせる社会をお約束します」などと恥ずかしげもなく大声を張り上げる立候補者は多いけど、そういう言葉遣いをする政治家はウソつきか詐欺師、です、また、そんな政治家を求める有権者は、物知らずか、幼稚な人じゃないんですか、人生を知っている大の大人は、なかなかそういう発想にはならないはずです。
今80~90代前後の人はすごい体験をしているわけです。大東亜戦争……人によっては東京大空襲や広島、長崎の原爆、沖縄決戦、そして戦後の焼け野原からの復興、高度経済成長、バブル、IT革命……変化に変化した時代です。
つい100年前までは飢餓に苦しむ人がたくさんいたわけです。現在ではダイエットしすぎなどの拒食症で苦しむ人がいるわけですから……時代の変化ってすごいわけです。
茶道、華道の家元の跡取り主は六月六日にお稽古を始めると聞いています、「道」のつくものは、初めはすべて強制なんです、そのうちに、その人が教えられた部分を離れて、独自の境地を開くわけですからね。
人の好意を期待する、というのは、不幸のもとです、期待すると裏切られることがあるでしょう、期待すればするほど、不幸が増えるわけですね。
日本でも戦前は、妹や弟の面倒を見たり親の手伝いをしたりする子供はいくらでもいました、子供が家の仕事を手伝うというのは、子供の成熟を促すし、子供に人生というものを理解させる上で非常に役立つ方法だと思います。
日本の戦後教育の大きな間違いは、子供たちに「与える光栄」を体験する機会をまったく教えなかったことです、「勉強だけしていればいいのよ」などと言って、子供から与えるチャンスを奪ってしまうから、子供はいつまで経っても大人にならない、もう立派に大人の年齢でありながら、大人の行為をしようとはしない幼稚な人間をたくさん育ててしまったのです。
なるほどねぇ。我が家では
「勉強だけできるだけじゃなくて、家族なんだからそれぞれができることを手伝おう」
ということを話しています。
子供たちなりに、米研ぎだったり、ゴミ集めだったり、食器洗い、などなどやってくれます。こういう実体験がなにより大切かと思います。
誰もが、他人にはないものを持っているわけです、だから、それを各々が生かせばいい、生かすことができれば、たいていの人は平凡であるがゆえに、マリン・モンローとは別の幸福を手にできるんです。
うまくいくかどうかは、やってみないとわからないけれど、やってみて初めて、自分の能力というものを発見するでしょう、そのチャンスを逃すのは、もったいないことだと思います、自分を卑下することも過信することもなく、自分の持っているものが世間にどう受け入れられるか、ということを楽しんだらどうでしょう。
そもそも人間は、一人一人が違う個性を持っています、性格も違えば、考え方や感じ方も異なるし、生活上の好みや習慣も人それぞれです、人は自分とは違う、という深い理解がないと、「そのままで相手を受け入れる」といういい人間関係は続かないでしょうね。
常識は自分の身を守るためでもあるのですが、同時に、人の心を逆撫でしたり悲しませたりしないためでもあるんですね。
人間社会はある意味で妥協なんですね、自分がこうありたいと思っても、そうすためには大きな負債を背負うとか、家族を失うとか、相手の心をひどく傷つけるとか、いろいろなトラブルを招く、それを考えると、ほとんどの人は適当なところで折れるわけです。
曽野さんがマリリン・モンローと同じ身長・体重だったというエピソードも含めています。他人に憧れて、目指すのもひとつの方法ですが、究極的には、やはりあなたがあなたであればいいのです。
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発売日 : 2013-03-08
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