おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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講談社
発売日 : 2008-01-26
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【出会い】
GEO帯広東4条店で出会いました。
【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
健康な上に知的レベルも高い、なのに病気?発達障害のひとつであるアスペルガー症候群(高機能自閉症)は生まれつきの障害です。症状の基本知識や診断基準、そして日常での対処法を第一人者が解説します!
お子様がアスペルガー傾向の親御さんへ。あなた自身がアスペルガー傾向があると思われるときに。
【響いた抜粋と学び】
著者の榊原さんはお茶の水女子大学チャイルドケアアンドエデュケーション講座教授。医学博士。東京大学医学部卒業。東京大学医学部講師、東京大学医学部附属病院小児科医長を経て現職。発達神経学、神経生化学を専門とし、小児科医として発達障害児の医療に長年携わっています。わが国の発達障害医療の第一人者です(執筆当時) 。
昨年、アスペルガー症候群は「自閉症スペクトラム障害」と一括りになりました。
※ 詳細はこちらです。自閉症の診断基準の改訂と「アスペルガー」カテゴリーの削除について ...
自分の子供たちがその傾向があるんじゃないか? 僕自身がアスペルガーではないけれど、自閉傾向があるんじゃないか、なんて思って興味深く読ませていただきました。
指示を理解させるには、表情やしぐさではなく、正確な情報を言葉でしっかり伝えるほうが効果的です。
本書の事例では友達のおもちゃを踏んづけていることもに対して、
「そんなことやっちゃダメ!」
と叱ると
「そんなこと? どんなこと?」
とわからなくなるのです。
だから、注意するときは
「友達のおもちゃを踏んづけてはいけません!」
と伝えるのです。
ただ、改めて考えると、これは当たり前なんですね。高齢者介護においてもやっぱり同じで
「あれ、これ、それ」
なんて言っても相手には伝わりません。
「そちらに、あちらに、むこうに」
といってもわかりません。
お客様から見て右側なのか、左側なのか、右下、右上、左上、左下、正面、後面……言葉にすることでわかります。
道順や手順に強く「こだわり」を持つ。
「言葉」で人から誤解されてしまうことがある、事実を正直に言ってしまう。
アスペルガー症候群の子は、経験を積み重ねていく中で、自分なりに対処法を獲得していきます、自分のとった行動で何らかの困難に出合った場合、あの状況では別の行動をとるべきだったと分析し、学習していきます。
アスペルガーの特性を読んでいて、あ~なるほどなぁ、と思って読んでました。どこの職場でも一人は必ずいるのが、
「場の空気を読まないでズバズバ思っていることを言う人」
ではないでしょうか?
ふと思ったら、そういう人って性格がそうなのかと思ってましたが、もしかしたら、アスペルガー傾向だったり、もともとアスペルガーの診断を受けるレベルだったのかもしれませんね。
もともと記憶力がありますし、空気読まない行動によって他人が傷つくことを覚えていけば、社会性を養うことは可能なようですね。
告知にこだわるよりも、「人の言葉のニュアンスをくみとるのがあまり上手にできない性格なんだよ」「物事の感じ方が他の人とは違っているんだよ」などと説明し、本人の不安を取り除いてあげることのほうが大切です。
幼少の時は
「ちょっと変」
くらいですむことが、年を重ねるにつれて、空気の読めなさが災いをもたらします。
本書の後半には日常生活に必要な「社会的技能」について書かれていました。相手の目を見て話す、だとか「適切な礼儀の言葉」を使うこと、などなど記載があります。
生物学的に考えると、相手の目を見ないというのは動物の世界では普通なようです。
よくよく考えれば空気を読むとか、場の雰囲気に合わせるなんてのは生まれつき備わっているものではないのです。動物にはできない、高等技術ではないでしょうか?
※ あれ、ワンちゃんはできるかな?
さらに
「自閉症」
「ADHD」(注意欠陥多動性障害)
「LD」」(学習障害)
「強迫性障害」
についても触れられています。
特に僕が興味を持ったのは
「ADHD」(注意欠陥多動性障害)
です。
現代日本は文明が発達して、パソコンや携帯の進化、その他機械の進歩により、肉体労働が減っています。なので、「ADHD」(注意欠陥多動性障害)のような人たちは黙っていられない、ということで邪険にされがちですが、これがもし狩猟時代だったらどうでしょう? はたまた農耕時代だったら……?
もともと、人間は「動物」です。
動物とは「動く物」と書きます。「ADHD」(注意欠陥多動性障害)を考えると、人間は動物で、そもそも動くものなのだから、黙っていられる、というのは高等技術なんじゃないか、って思うんですね。
「ADHD」(注意欠陥多動性障害)の人ももしかしたら発展途上国やもっと文明の発達していない地域に生まれたなら、行動量の多さから「神」として崇められるなんてことがあったんじゃないかな、なんて想像しました。
興味深い本なので、アスペルガーの診断云々関係なしに、人間考察のために読んで欲しい一冊ですね。
お子様がアスペルガー傾向の親御さんへ。あなた自身がアスペルガー傾向があると思われるときに。
【響いた抜粋と学び】
著者の榊原さんはお茶の水女子大学チャイルドケアアンドエデュケーション講座教授。医学博士。東京大学医学部卒業。東京大学医学部講師、東京大学医学部附属病院小児科医長を経て現職。発達神経学、神経生化学を専門とし、小児科医として発達障害児の医療に長年携わっています。わが国の発達障害医療の第一人者です(執筆当時) 。
昨年、アスペルガー症候群は「自閉症スペクトラム障害」と一括りになりました。
※ 詳細はこちらです。自閉症の診断基準の改訂と「アスペルガー」カテゴリーの削除について ...
自分の子供たちがその傾向があるんじゃないか? 僕自身がアスペルガーではないけれど、自閉傾向があるんじゃないか、なんて思って興味深く読ませていただきました。
指示を理解させるには、表情やしぐさではなく、正確な情報を言葉でしっかり伝えるほうが効果的です。
本書の事例では友達のおもちゃを踏んづけていることもに対して、
「そんなことやっちゃダメ!」
と叱ると
「そんなこと? どんなこと?」
とわからなくなるのです。
だから、注意するときは
「友達のおもちゃを踏んづけてはいけません!」
と伝えるのです。
ただ、改めて考えると、これは当たり前なんですね。高齢者介護においてもやっぱり同じで
「あれ、これ、それ」
なんて言っても相手には伝わりません。
「そちらに、あちらに、むこうに」
といってもわかりません。
お客様から見て右側なのか、左側なのか、右下、右上、左上、左下、正面、後面……言葉にすることでわかります。
道順や手順に強く「こだわり」を持つ。
「言葉」で人から誤解されてしまうことがある、事実を正直に言ってしまう。
アスペルガー症候群の子は、経験を積み重ねていく中で、自分なりに対処法を獲得していきます、自分のとった行動で何らかの困難に出合った場合、あの状況では別の行動をとるべきだったと分析し、学習していきます。
アスペルガーの特性を読んでいて、あ~なるほどなぁ、と思って読んでました。どこの職場でも一人は必ずいるのが、
「場の空気を読まないでズバズバ思っていることを言う人」
ではないでしょうか?
ふと思ったら、そういう人って性格がそうなのかと思ってましたが、もしかしたら、アスペルガー傾向だったり、もともとアスペルガーの診断を受けるレベルだったのかもしれませんね。
もともと記憶力がありますし、空気読まない行動によって他人が傷つくことを覚えていけば、社会性を養うことは可能なようですね。
告知にこだわるよりも、「人の言葉のニュアンスをくみとるのがあまり上手にできない性格なんだよ」「物事の感じ方が他の人とは違っているんだよ」などと説明し、本人の不安を取り除いてあげることのほうが大切です。
幼少の時は
「ちょっと変」
くらいですむことが、年を重ねるにつれて、空気の読めなさが災いをもたらします。
本書の後半には日常生活に必要な「社会的技能」について書かれていました。相手の目を見て話す、だとか「適切な礼儀の言葉」を使うこと、などなど記載があります。
生物学的に考えると、相手の目を見ないというのは動物の世界では普通なようです。
よくよく考えれば空気を読むとか、場の雰囲気に合わせるなんてのは生まれつき備わっているものではないのです。動物にはできない、高等技術ではないでしょうか?
※ あれ、ワンちゃんはできるかな?
さらに
「自閉症」
「ADHD」(注意欠陥多動性障害)
「LD」」(学習障害)
「強迫性障害」
についても触れられています。
特に僕が興味を持ったのは
「ADHD」(注意欠陥多動性障害)
です。
現代日本は文明が発達して、パソコンや携帯の進化、その他機械の進歩により、肉体労働が減っています。なので、「ADHD」(注意欠陥多動性障害)のような人たちは黙っていられない、ということで邪険にされがちですが、これがもし狩猟時代だったらどうでしょう? はたまた農耕時代だったら……?
もともと、人間は「動物」です。
動物とは「動く物」と書きます。「ADHD」(注意欠陥多動性障害)を考えると、人間は動物で、そもそも動くものなのだから、黙っていられる、というのは高等技術なんじゃないか、って思うんですね。
「ADHD」(注意欠陥多動性障害)の人ももしかしたら発展途上国やもっと文明の発達していない地域に生まれたなら、行動量の多さから「神」として崇められるなんてことがあったんじゃないかな、なんて想像しました。
興味深い本なので、アスペルガーの診断云々関係なしに、人間考察のために読んで欲しい一冊ですね。
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【編集後記】
本日もお休みです。今日はお出かけは最小限にして読書時間にします。
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発売日 : 2008-01-26
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