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監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略/藤井純一

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こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
※ 再編集・再更新記事です。
↓↓↓





















【出会い】
北海道在住ですので、地元のチームのことが書かれていて反応しました。僕が幼少の頃は万年Bクラスのイメージが強かったファイターズがいつのまにやらAクラスは当たり前、毎年優勝戦線に名を連ねている理由に迫りましょう。


【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
ビジョンと組織改革、
スカウティングと育成、
地域密着とファンサービス第一。

◎ファイターズの強さと健全経営の秘密を、前球団社長自ら細かに解説。
現場発、最強のスポーツビジネス論。

◎評論家が誰一人予想できなかったファイターズのリーグ優勝(2012年)。ダルビッシュが抜け、コーチ経験もない新人の栗山監督のもとで、なぜ勝てたのか?
また、北海道移転以降、監督や選手が変わっても、毎年のように優勝争いに絡めるのはなぜか?(7年間で4回の優勝)
集客が大幅に増え、女性客の割合が55%に達し、試合中継が道内で抜群の視聴率を誇るのはなぜか?
ファイターズ前球団社長である著者が、話題の「ベースボール・オペレーション・システム(BOS)」のことも含め、すべてを細かに解説する。そこにあったのは、明確なビジョンと、それに基づいたドラスティックな組織改革だった。
現場発、最強のスポーツビジネス論。


愛される介護施設の創り方を考えます。
介護施設を自分の会社に置き換えて考えていただくといいかもしれません。

【気になった抜粋】
”ビジョン”がスタッフの間で共有されると、スタッフの力が結集され、まるで一点突破するような力強さが、組織にもたらされます。

できる限り無料チケットを減らすというのは、スポーツビジネスを成り立たせる上で、重要な要素だと思うのです。

球場で試合を見るのは、ファンのすることです、スタッフは、ファンの方に満足してもらうために裏方に徹するべきです。

スポーツチームは、画一的なファン層ばかり取り込むことを考えるのではなく、ときには短気的な売上を無視してでも、新たなファン層拡大を図らねばならないのです。

テレビやラジオの放送により、より多くの人が協議の面白さ、迫力に圧倒され、「テレビだけでは不十分だ。実際に観戦に行きたい」という好循環につながっているからです。

在籍する地区のスポーツチームのスポンサーになることで、地域社会に貢献することを目的の一つとしています、地元スポーツチームを応援する企業のことを、地域の人々が「この会社はすばらしい。自分たちの仲間だ」と認識してくれるという副次効果も期待できます。

もともと大阪本社の日本ハムが東京でプロ野球球団をもった目的は、東京での商品の販売シェア奪回と知名度アップを目指してのことでした、球団買収から30年経った当時、その目的はある程度達成できていると判断されたのだと思います。

【響いた抜粋と学び】
まずはファイターズの戦跡をちょっと確認しましょう。時はさかのぼり1981年。僕が生まれた年です。この年にファイターズはパ・リーグ一位となり、日本シリーズでジャイアンツと対決しています。この当時で19年ぶりのパ・リーグ制覇です。史上初となる両者ともに本拠地が後楽園という試合となりました。

で、2勝4敗でファイターズは負けてしまい、またも下降していきます。次の優勝が2006年です。実に25年ぶりの優勝です。このときには本拠地は北海道に移しています。
※ 万年Bクラスの印象が強いのですが、25年のうち9回はAクラス入りをしています。

僕は幼少の頃から西武ライオンズを応援していたわけですから、正直なところ北海道にファイターズが移転しました、と言われても素直に応援できないのが実情です。
斎藤佑樹、中田翔、大谷翔平、期待の新人がたくさんいますが、僕の頭の中はブルーカラーのユニフォーム……辻、平野、秋山、清原、デストラーデ、石毛……先発、郭泰源、渡辺久信、工藤公康……あ~懐かしい。

ファイターズを応援しきれない僕ですが、本日はファイターズからしっかり学びましょう。

あとで「何で手伝ってくれたの」と聞くと「私営業部にいましたから、営業がいかに大変かを知っているからです」との答えでした、このとき、私は配置転換すると、同僚の気持ちを理解でき、助け合う組織をつくり出すことができると思いました。

介護職、看護職、生活相談員の3職種が協働、連携して介護をするデイサービス。それぞれが自分の専門の仕事をしているだけでは、別の職種の仕事の大変さというのを分かり合えないのかも、と僕はここを読んで感じました。
だからといって、看護師免許のない人に看護業務をしていただくわけにはいきませんが……。
もし、それぞれの資格を有している人がいると、それぞれの職種の仕事の大変さを理解してあげられるのかなと感じます。

ある球団は、選手の登用やトレード、コーチ陣の任命すべてを一人の監督が行っていたようです、その監督は「勝つことが最大のファンサービスだ」と公言していたようですが、では勝てないときはどうするのでしょうか、そのチーム運営方針には疑問を感じます。

これはきっと落合さんだろうな、と思いながら読んでいました。勝てないときは……という件はちょっと違うのかなと僕は感じます。勝てるようにするために今何をするのかを考えているのが落合さんでしたから。
勝てれば何でもいいんだ、というわけでありません。来ているお客さまに自分たちが愛しているチームが勝つ瞬間をプレゼントする、という信念は素晴らしいと僕は思っています。
ただ、実際のところファンサービスにつながっていたのか? といわれると疑問符かもしれません。

スポーツビジネスで大切なのは、一字的なブームによる収入増ではなく、安定的、継続的な収入なのです。

デイサービスもこれは同じです。一時的に利用人数が増えたり、利用回数が増えたり、一字的なものではなく安定的、継続的な利用が大切です。

ファイターズファンの55%は女性ですから、彼女たちに試合を楽しんでもらうことが大切です、また、女性が多く来ているだけで球場は華やぎますし、それを目当て(?)に男性も多く集まります。

デイサービスで活用するならば、女性の割合は何割なのか? 年代は? 高齢者という括りではなくて、70代未満、70代前半、70代後半、80代前半、80代後半、90代前半、90代後半としっかり分けていくことが必要ですね。
大東亜戦争を例に出すと、90代後半と70代前半では受ける印象が違います。大東亜戦争のときに幼少だったのか、それともかある程度大きくなっていたのかで違いますよね。
65歳以上から高齢者、という区分けはありますが、それはあくまで一般のお話です。僕たち専門職はもっと明確に区別していかなければなりません。
※ 10代と30代で生きてきた時代が違うし、活躍した歌手が違いますよね? そういうことです。

興味のない人に対して、いくら大量にチケットをまいても来ないものは来ないのです、それよりも、一番大切にすべきはコアなファンだと思います。

現在のファイターズでは、無料券の比率を3%以下に抑えていますが、これをゼロにするつもりはありません、無料券の配布を一つのマーケティング戦略としてとらえ、どこに配ればどのくらいの反応があるのか、それらの基礎データを収集し、効率的にリピート客を獲得できる領域をつねに開拓していくことができるからです。


チケットをビラやパンフレットと解釈して考えてみましょう。両親共に健在、まだ50代という方にいくら介護施設のビラを配っても、今の段階では即ゴミ箱行きです。
ビラやパンフレットで、地域の人に僕たちのデイサービスの存在を知らせることも確かに必要です。さらに大切なことは今来ているお客さま(コアなファン)への質のあるケアと考えます。

無料券を僕たちのデイサービスで言えば体験利用と考えます。無料で体験利用していただくことでデイサービスはどのようなものなのか、僕たちあかりデイサービスでの介護はどのようなものかを理解していただけると思います。


究極の地域密着とは、地域になくてはならない存在になることです、勝つチームを目指すのではなく、愛されるチームづくりを目指してください、そうすれば、自然と地域密着できるチームが完成すると思います。

介護施設も現在、”地域密着”を合言葉に施設が創られています。売上のある施設、お客様の数が多い施設、を目指すのではなく、お客様に愛される施設づくりを目指すと考えます。
介護の専門職によっては「施設に入りたいという人はそもそもいない。仕方なく入ってみたら、案外良かった、というのが本音」なんて言葉をかける人もいます。

確かに、多くの人は自分の家で生活し、施設で生活することは無縁でした。これからはどうでしょうか? 施設で最後は生活したい、と考える人は増えると思います。自宅で生活することが絶対ではないし、それが誰もが望む最高の幸せではないからです。在宅生活=絶対的幸せ、という時代は変わっていくと感じます。
その時代に向けて、地域に愛される施設、目の前のお客様が喜んでくれる施設を創りあげていくのが、施設経営者、現場職員の目指す方向ではないでしょうか?

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略 (光文社新書) 藤井純一 ブクログでレビューを見る≫ 著者の藤井さんは近畿大学農学部水産学科卒業後、日本ハムに入社。京都・奈良の営業所を経て、本社へ。営業企画、広告宣伝を経て、97年、Jリーグクラブのセレッソ大阪(大阪サッカークラブ株式会社)取締役事業本部長に就任、2000年に同社代表取締役社長。一旦本社に戻った後の05年、株式会社北海道日本ハムファイターズ常務執行役員事業本部長に就任。翌年より代表取締役社長。日本一(06年)という成績面だけでなく、経営の黒字転換、本拠移転からの地域密着という難しいミッションを成功させる。11年より近畿大学経営学部経営学科特任教授。著書に『地域密着が成功の鍵! 日本一のチームをつくる』(ダイヤモンド社)があります(執筆当時)。


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