おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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文藝春秋
発売日 : 2010-05
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【出会い】
帯広図書館で出会いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
さて、うつとはいったい、どんなものなのでしょう、その答えを私も知りたい、私は書き手であると同時に、患者として、その答えを考える旅に出るつもりです。
~Amazonより~
「新・抗うつ薬」の出現によって患者は100万人に倍増。私は薬をやめた―。うつ歴12年のジャーナリストが患者とその家族のために書いたすべて“本当の話”。
うつをもっと知りたいあなたへ。”うつ”の診断を受けているあなたへ。知り合い等で”うつ”を診断されているあなたへ。
【響いた抜粋と学び】
著者の上野さんは早稲田大学文学部卒。ジャーナリストです(執筆当時)。
著者自身がうつの診断を受けています。
よく誤解されているのですが、うつの人はずっと暗い表情をしているとは限りません、逆に、他者がいると、雰囲気を暗くしてはいけないと気を遣い、明るく振る舞う、哀しい「演技性」を持っています。
抗うつ薬を飲むより、十分な休養が取れたほうが、症状の軽快には効果的かもしれません、そのためには、周囲にカミングアウトして理解してもらうことができる環境作りや、生活費の心配をしなくて済むような社会福祉政策の実現など、高いハードルがいくつもあります。
最近の研究では、特殊な機械を使い、脳の萎縮が可視化されたりして、脳内に異常が起きていることは突き止められてきましたが、それがどうして起きるのか、そうした脳の萎縮を改善するためにはどうしたらいいか、は結論を棚上げにしたままです。
結局、うつに関して医学はなんら科学的論証がないまま、推論だけで語られている、これが真実です。
うつについてです。誤解している部分があったかもしれませんね。よく”うつ”と聞くと暗く沈んでいて表情がないイメージがあるかもしれませんが、その状態はかなり極限状態ですよね。
社会性がある分、暗くしていたらいけないと思って余計明るくしてしいまうんですね。
ちなみに、境界性パーソナリティ障害―患者・家族を支えた実例集/林 公一 、こちらも参考になります。
あと、僕が衝撃的だったのは、”うつ”のメカニズムが分かっていない、というところです。アルツハイマー型認知症についても不明部分が多いのですが、”うつ”もそうなんですね。
「患者化」というのは、私や親しい精神科医が考え出した造語で、「生活者としての主体性を欠き、患者であることに依存して、社会性を失った者」を意味しています、実は、「患者化」は医師によって作られている面があります。
現代社会は誰がうつになってもおかしくないくらい、緊張度が高く、達成感の低い社会です、その渦中にあって、どうして「自分だけうつにならない」と言い切れるのでしょうか、うつは決して他人事ではないのです、誰しもがなりうる因子を持っています。
うつの基本心理は、億劫感とイライラ感と不安感、そして、様々な自分を責める気持ちに悩まされるのです。
うつの兆しはまず睡眠から現れます、睡眠の安定は健康を保つ上で、もっとも大切な要素の一つ、それが不調になるというのは、やはり何かしら身体的な異変が起きているシグナルなのです。
一番のNG医師は、パソコンに症状を打ち込むだけで、薬だけはたくさん出すパターン、うつの治療は生活習慣から生育歴、考え方、価値観など、多種多様な心の動きを察知しなければできないはずですから、まず人として扱うことが大前提、基本は目を見て話せること。
特に気になったのは4つめの部分です。デイサービスに来ているお客様やケアマネとして担当しているお客様にも睡眠が不十分な方がいます。
”うつ”の診断を受けていなくても、その方々は”うつ”の疑いが、かなり高い確率であるんだろうな、と思いました。
5つめのところは、当然といえば当然なんですが……・。著者も話すのですが、薬で治る病気ではないので、患者を患者としてみているのか、人として見ているのか、しっかりしておかないといけませんね。
うつは心が疲れた状態です、そんな時、やはり優しい言葉をかけてもらうと嬉しく感じます、では、どんな言葉をかけてあげたらいいのでしょうか、私が一番、ホッとするのが、この言葉です「頑張ったね。では少し休みましょう」。
うつになると、曖昧で優しい言葉をかけてもらいたいと思いがちです、しかし、それは一時の気休めにしかなりません、本当に必要なのは、時に厳しい言葉だったりします、やっぱり自分の足で立つ、そのためには、気休めはいらない。
すべては「ちょっと努力する」ことから始まります、何もしないで「患者化」しているだけでは、事態は好転しません。
”うつ”の基本として、よく言われるのは
「がんばれ」
が禁句ということです。
客観的に見ると、がんばっていないように見えますが、当事者としてはかなりがんばっているわけです。そこに
「がんばれ」
ですから、何をどうしていいかわからなくなるんですね。
そこで一言かけたいのが
「がんばったね」
なんですね。
すでに、あなたはがんばったんだよ、と相手の頑張りを認める発言なんですね。
最初に話した
「がんばれ」
は、まだがんばりが足りない、というメッセージなんですね。
3つめについては診断を受けているあなた自身への言葉ですね。患者化して、
「私はうつだから仕方ない」
なんてしていても事態は好転しないんですね。
まずはほんのちょっとでいいから努力することなんです。
うつをもっと知りたいあなたへ。”うつ”の診断を受けているあなたへ。知り合い等で”うつ”を診断されているあなたへ。
【響いた抜粋と学び】
著者の上野さんは早稲田大学文学部卒。ジャーナリストです(執筆当時)。
著者自身がうつの診断を受けています。
よく誤解されているのですが、うつの人はずっと暗い表情をしているとは限りません、逆に、他者がいると、雰囲気を暗くしてはいけないと気を遣い、明るく振る舞う、哀しい「演技性」を持っています。
抗うつ薬を飲むより、十分な休養が取れたほうが、症状の軽快には効果的かもしれません、そのためには、周囲にカミングアウトして理解してもらうことができる環境作りや、生活費の心配をしなくて済むような社会福祉政策の実現など、高いハードルがいくつもあります。
最近の研究では、特殊な機械を使い、脳の萎縮が可視化されたりして、脳内に異常が起きていることは突き止められてきましたが、それがどうして起きるのか、そうした脳の萎縮を改善するためにはどうしたらいいか、は結論を棚上げにしたままです。
結局、うつに関して医学はなんら科学的論証がないまま、推論だけで語られている、これが真実です。
うつについてです。誤解している部分があったかもしれませんね。よく”うつ”と聞くと暗く沈んでいて表情がないイメージがあるかもしれませんが、その状態はかなり極限状態ですよね。
社会性がある分、暗くしていたらいけないと思って余計明るくしてしいまうんですね。
ちなみに、境界性パーソナリティ障害―患者・家族を支えた実例集/林 公一 、こちらも参考になります。
あと、僕が衝撃的だったのは、”うつ”のメカニズムが分かっていない、というところです。アルツハイマー型認知症についても不明部分が多いのですが、”うつ”もそうなんですね。
「患者化」というのは、私や親しい精神科医が考え出した造語で、「生活者としての主体性を欠き、患者であることに依存して、社会性を失った者」を意味しています、実は、「患者化」は医師によって作られている面があります。
現代社会は誰がうつになってもおかしくないくらい、緊張度が高く、達成感の低い社会です、その渦中にあって、どうして「自分だけうつにならない」と言い切れるのでしょうか、うつは決して他人事ではないのです、誰しもがなりうる因子を持っています。
うつの基本心理は、億劫感とイライラ感と不安感、そして、様々な自分を責める気持ちに悩まされるのです。
うつの兆しはまず睡眠から現れます、睡眠の安定は健康を保つ上で、もっとも大切な要素の一つ、それが不調になるというのは、やはり何かしら身体的な異変が起きているシグナルなのです。
一番のNG医師は、パソコンに症状を打ち込むだけで、薬だけはたくさん出すパターン、うつの治療は生活習慣から生育歴、考え方、価値観など、多種多様な心の動きを察知しなければできないはずですから、まず人として扱うことが大前提、基本は目を見て話せること。
特に気になったのは4つめの部分です。デイサービスに来ているお客様やケアマネとして担当しているお客様にも睡眠が不十分な方がいます。
”うつ”の診断を受けていなくても、その方々は”うつ”の疑いが、かなり高い確率であるんだろうな、と思いました。
5つめのところは、当然といえば当然なんですが……・。著者も話すのですが、薬で治る病気ではないので、患者を患者としてみているのか、人として見ているのか、しっかりしておかないといけませんね。
うつは心が疲れた状態です、そんな時、やはり優しい言葉をかけてもらうと嬉しく感じます、では、どんな言葉をかけてあげたらいいのでしょうか、私が一番、ホッとするのが、この言葉です「頑張ったね。では少し休みましょう」。
うつになると、曖昧で優しい言葉をかけてもらいたいと思いがちです、しかし、それは一時の気休めにしかなりません、本当に必要なのは、時に厳しい言葉だったりします、やっぱり自分の足で立つ、そのためには、気休めはいらない。
すべては「ちょっと努力する」ことから始まります、何もしないで「患者化」しているだけでは、事態は好転しません。
”うつ”の基本として、よく言われるのは
「がんばれ」
が禁句ということです。
客観的に見ると、がんばっていないように見えますが、当事者としてはかなりがんばっているわけです。そこに
「がんばれ」
ですから、何をどうしていいかわからなくなるんですね。
そこで一言かけたいのが
「がんばったね」
なんですね。
すでに、あなたはがんばったんだよ、と相手の頑張りを認める発言なんですね。
最初に話した
「がんばれ」
は、まだがんばりが足りない、というメッセージなんですね。
3つめについては診断を受けているあなた自身への言葉ですね。患者化して、
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【編集後記】
世間ではゴールデンウィークですが、本日は仕事です。月初めの実績入力です。
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