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百匹目の猿―「思い」が世界を変える/船井幸雄

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 船井幸雄
サンマーク出版
発売日 : 1996-06









【出会い】
読書会やコーアクティブコーチングで知り合った坂本道憲さんからお借りしました。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
メス猿のイモ洗いの行動は、若い猿や母親猿たちにまねられ、20匹中15匹がイモを水で洗って食べるようになりました、ところがおもしろいことに、12歳以上のオス猿は、イモ洗いが群れに定着して十年たっても、イモ洗いをしなかったのです、これは人間にも当てはまります、ボス的立場の男性ほど新しい流れに抵抗するのが現実ですから、やはり猿と人間は似ているようです。

百人の人が意識を変え、知恵をもち、行動していけば、日本や世界を変えられます、その世界変革をうながすメカニズムの基本現象として、この百匹目の猿現象は格好のものです、だから世の中をよい方向へ変革するのにいちばん肝心なのは、よいと思うことをだれかが一刻も早くはじめることです。


旧体質、古い習慣、伝統にとらわれすぎているあなたへ。あなたはイモ洗いをしない旧体質の猿になっていませんか? 変化が求められる時代においてはよりよいと思えることを実践すること、一人でも多くの人が実践することが求められます。あなたが先駆けになりましょう。

【気になった抜粋】

一、過去を肯定する、一、現在を前向きに生きる、一、未来に夢をもつ、幸福に生きる三ヶ条です。未来は未定であり、人間にとっては未定なことはやはり不安に感じられるのです、不安はまず無知から生じます。

逆にいえば、未来に希望をもとうと思ったら勉強するしかありません、それも中途半端な勉学ではなく、とことん勉強することが大切です。

人の知的能力、人間性などはいくら引っぱり出しても枯渇することがありません、他の資源と異なり有限ということがありません、人の器にはくめども尽きぬ能力が眠っているそうです。

自分という人間を高めるには、学ぶ・知る・教わることがもっとも近道です、本を読む、世間に学ぶ、それから師をつくるのがベストのようです。


【響いた抜粋と学び】
幸島でいの一番にイモ洗いをはじめたのは一歳半のメス猿だったといいます、群れの中でよいこと、新しいことを率先して行なったのが若い女性であったのは実に象徴的です。

冒頭のお猿さんの話です。新しい習慣(イモ洗い)を率先して始めたのは若い猿、メス猿だったのです。人間に当てはめれば若い女性です。
出版当時1996年、バブルがはじけて数年が経ちます。それまでの習慣にしがみつくよりも、変化が求められていた時代と言えます。
そんな時代だからこそ猿の話が出たのでしょう。歴史を遡れば、多くの部落が乱立していた日本を統一したのが邪馬台国の卑弥呼です。卑弥呼亡き後男性を王にしたけれど内乱が始まったため、再度女王をたてたんだとか。
さらにその後も日本初の女帝、推古天皇が即位したときも混沌とした時代だったと思います。
現代はどうでしょうか? 女性の活躍が目覚しい現代も同じことが言えるのではないでしょうか。
男性のあなたはこの事実を受け止めて”変化すること”を厭わずに挑戦することが大事かと思います。

いま、人間と地球との関係は、ガン細胞と宿主との関係にたとえられるように思います、地球は疲弊していますが、その原因をつくっているのは、そこに寄生していながら主人づらしている人間です、知恵ある存在であるはずの人類が地球環境を次々にこわしています。

なるほど。これは面白い。ガン細胞は人間の中にだけ生きます。ガン細胞が増えると、細胞の視点で言えば繁栄となりますが、その一方で人間の体は維持できなくなり、死亡してしまいます。
人間の体が死んでしまうとガン細胞も存続できなくなります。
つまり、地球環境を破壊する人間もこれと同じだと言えるのではないでしょうか?

人間は動植物を支配も管理もしていません、みんなが互いに助け、助けられる相互巫女関係にあります、それが生態系です。

近代工業化社会を否定することはできません、しかし、工業的効率や金銭価値を万能視して、私たちが住んでいる地球環境まであやうくしてしまうのは明らかに近代の行き過ぎでしょう、その近代の「毒」を抜くことが、いまこそ必要です、地球にはビルや道路や工場だけでなく、田んぼや森も必要であるとあらためて知ることが大事です。

すべての生物は自然に包みこまれ、それ全体が一つの連環した有機体と考えられているのです、それを人間だけが個であり、自然から切り離された優位な存在であると思い上がってきたのが西洋近代思想でした。


東洋では、人間は自然を構成する一部であり、両者は相互補完的で融合的な関係にある、また心と体も分離できるものではなく、根っこは一つだとする「心身一如」の発想や哲学が主流でした。


「国際化」という名の西洋化……日本が大東亜戦争敗戦を機により一層西洋化が進んだのだと思います。自らの素晴らしい文化・歴史を捨てられそうになり、占領国の一方的な歴史見解を植え付けられました。
近代工業化、西洋化、それらがすべて悪だとは言いません。確かにそれらのおかげで僕たちの生活レベルは劇的に向上しました。それは間違いないと思います。

その一方で、人間の体が壊れてきている、「うつ病」を筆頭に心の病みが増え、ニュースに上がらない薬害問題も増えています。
それは近代工業化、西洋化が無関係ではないでしょう。
僕たち日本人はもともと大自然と共に生きてきました。大自然の恵みのもと生きてこれました。今こそ、この考えに戻るときなのです。

花より野菜を育てるつもりで―これも教育のカンどころといえます、盆栽好きの人が盆栽をいじるとき、姿形をみごとにそろえたいがため減点主義になります、しかしお百姓が野菜を育てるのは、一本一株も粗末に取り扱ってはだめなのです。小欲だからこそ人間性をそこね、狂わせることがあります、しかし大欲はすなわち大望であり、大きな希望は人を高みにつれていくものです。

なるほど。これは面白いです。
我が家でも今、家庭菜園を行なっています。野菜作りがうつ病などの心の病に対しての療法になると聴いたことがあります。僕自身が家庭菜園を行なってみて、それは本当だと思います。
というのは、野菜作りをすると、毎日晴れの日が続くと心配になります。畑のためには雨が必要です。現代日本で人間が生きていくには雨の重要性は感じないかもしれませんが、畑にとって雨は恵みの雨です。

家庭菜園を始めてからは雨が降ると
「よっしゃあ!!」
とガッツポーズです。これで畑がまた肥えると思うと胸が踊ります。
盆栽や花もきっと効用はあると思います。自分の手で育てていく楽しみが増えます。その一方で抜粋にあるように盆栽や花は完璧主義が求められます。

畑だと虫に食べられても形が悪くても大丈夫なんです。


【編集後記】
よし、今日は札幌出張前に畑に寄ろう!

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 船井幸雄
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