こんばんは。岡本大輔です。
夜の再紹介はこちらです。
※ 本日で夜の再紹介は一旦休止します。電子書籍「誰でも献本される書評ブロガーになれる8つの方法」(仮)を書きたくなったため、その時間捻出のためです。
明日からは、朝4時と昼の11時半に更新します。
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【出会い】
ピアノカフェりずむで食事中偶然であった田中様より紹介されました。小説の中で学びが多い。池井戸潤さんがオススメ、と。田中様が帰られたあとにこっそりamazonのポイントを使って購入しました。
※ 抜粋を読むことで本編のストーリーが見えてしまう部分があります。ネタバレが嫌な方は、今回は申し訳ございませんが、ここでこの記事を読むのをやめていただければと思います。
この記事は平成25年4月8日に公開された記事を再編集したものです。7月13日からlivedoorブログのアクセス数が3倍以上となり、どの記事が一番読まれているのか確認したところ「七つの会議」でした。
調べてみると7月13日にドラマ化したようです。
【本書紹介のねらい】
~本書、登場人物の言葉より~
「精一杯頑張ればなんとかなるさ。これからお前の人生を切り拓くのは、おまえ自身だ」。
「出世しようと思ったり、会社や上司にいいとこ見せようなんて思うから苦しいんだよ。サラリーマンの生き方は、ひとつじゃない。いろんな生き方があっていい」。
「ひとつ聞いてもいい? お兄ちゃん、なんのために働いてるん? いまの会社で定年まで働いて、それがお兄ちゃんにとって、どんな意味があるのん。本当にそれでええの?」。
あなたはこれらの問いに自信を持って答えられますか?
【気になった抜粋】
「どんな会社でも、必要としてくれるところで働けるのなら、それが一番幸せだ」。
いい大学を出て、いい会社に入る、それがこの世の中で無難に生きていくもっとも堅実な方法なのだと、父は悟ったのであった、そのためには、学歴が必要なのだと。
「何もしないわけでじゃない。このことを隠蔽する、ということをしている。この会社を守り、オレたちの生活を守るためにだ」。
「ソニックを変えるには、社内人事なんて生ぬるい手ではもうどうしようもないんだ。いまウチに必要なのは、メガトン級の爆弾ですよ。一旦ぶちこわさないと直らない」。
【響いた抜粋と学び】
実は……最初の数ページを読んでいると、”堅い小説”という感じで「読みづらいなぁ」と思ってしまったのです。しかし、そこをさらに読みすすめていくと、だんだんと小説の世界に入っている自分がいるんです。
ふと、懐かしい感覚に襲われたのです。そうです。赤川次郎さんです。赤川次郎さんの書き方に似ている。登場人物一人一人の背景を細かく書いてくれる。それぞれの別の場所にいた登場人物がどんどん密接になり、一つの問題に焦点が当たる……赤川次郎さんの場合は殺人事件なんですが、池井戸さんの場合は……? それは読んでのお楽しみにしましょう。
その会社に入りたいという熱意だけで、採用されることはないということだ、難しい面接であればあるほど、求められるのは、抜きん出た何かだ。
就職希望者は「そこに入りたい」という熱意で何とかしようとする、一方で企業側は即戦力を求める。一時的な情熱を注ぐ学生よりも、長期的に活躍できる知識・技術を有する学生が採用される。企業が求める抜きん出た何か……武器を持つことですね。
一方的に好きになって、恋しているだけじゃあ、希望の企業には入社できない。
あなたがもし意中の女の子がいたとして、
「好きだ」
「愛してる!」
という押しだけでうまくいく可能性は否定しませんが、多くの場合はそれだけでは足りません。
彼女にとって、あなたがどんな存在なのか、彼女が何を求めているのか? 彼女のニーズを満たしているのか?
一方的な恋心ではうまくいかないのです。
介護の現場で話してもそうです。就職されるにあたっての熱意は大事ですが、この場合の熱意は明日からの自分の食い扶持探しのための情熱ですから、採用されるはずもありません。
お客様への介護に情熱を注いでいるのなら、それだけの知識・技術・資格という形にしておくべきなのです。
要するに資格取得しておく、受験資格を取得しておく、ボランティア活動をしておく、などです。
「バーンスタインが指揮者として大成功を収めたのは、ブルーノ・ワルターの代役がきっかけだったのよ。いってみれば、それまでのバーンスタインは補欠だったのよ」。
これを読んだ時に僕は昔大好きだったアメリカプロバスケットボールNBAの元スタープレイヤー、レジーミラーを思い出しました。
彼も学生時代補欠に甘んじていましたが、たまたま主力の選手が遅刻か怪我か忘れましたが出場できなくなり、代役でレジー・ミラーが出場したところ39得点と素晴らしい活躍をしました。
これは偶然か? 実力か? もう1試合試してみよう、とコーチ陣が次の試合もレジー・ミラーを先発にしました。そこでも彼は大活躍をして、彼はそのまま主力として試合に出場し、NBAのドラフトにも選ばれ、インディアナ・ペイサーズのレジェンド選手として活躍することになるのです。
たまたま、自分より一つ上の役職の人が失敗しただけかもしれません。それで、偶然あなたが昇格しただけかもしれません。
それは一つのきっかけです。きっかけをチャンスにするのか、しないのかはあなた次第です。
大企業を儲けさせるために下請けが赤字になる、こんなことをしていたら、日本のものづくりは根底からダメになると思うのだが、サラリーマンである調達担当者にそれをいったところで始まらない。
「ぼくの商売は小さい。だけど、これはもっと小さい。でも、商売ってそもそもこういう小さなところから大きくしていくもんだと思うんですよ」。
商売というのは小さなところから伸ばしていくものと考えるならば、大企業の下請けこそが儲かって、やりがいを持って仕事をしていかないと大企業は成り立たないのです。
食物連鎖だって同じです。昆虫や微生物が生きていくからこそ、それより大きな動物達は生きていけるのです。昆虫や微生物を死滅(倒産)させたら、大きな動物達(大企業)は成り立ちません。
虚飾の繁栄か、真実の清貧か――どんな道にも、将来を開く扉はきっとあるはずだ。
これは本編の最後の部分です。ここでは2択になっていますが、将来を開く扉はもちろん二つじゃありません。
虚飾の崩壊、真実の繁栄があります。新しい扉を開くのは常にあなた自身なのです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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