こんにちは。岡本大輔です。
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ポラーノ出版 発売日 : 2016-04-27 |
【出会い】
献本していただきました。ありがとうございます。
【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
人生は喪失に満ち、喪失とその悲哀とともに、どのように生きるかを問われている。たとえ喪失が引き起こす当面の危機を乗り越えたとしても、私たちはその喪失を抱えて生きていかねばならない。
あらゆる悲しみは、それを物語にするか、物語ることで、耐えられるものになる―喪失の現場から語られる七つの物語と、それに言葉を与える研究者たちが、ともに希望へと糸を紡ぐ。
浅原さんはGCC認定グリーフカウンセラー、看護師、静岡大学非常勤講師。小児専門病院に20年間看護師として勤務した後、現在はカウンセリング、講演、セミナー等にて活動中。グリーフカウンセリングivy代表(執筆当時の情報)。
【響いた抜粋と学び】
僕自身はターミナルケアの利用者を担当したことはありません。
ガン末期の方を目の当たりにすることもありません。
学生時代に読んだキューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」が印象的だったらくらいです。
産まれる瞬間、人は最も死に近づく、産まれることは、常に死と隣り合わせだ。どんなお産であっても、苦しい状態をくぐり抜けた赤ちゃんの心音が正常な値にまで戻り、元気な声をあげるその瞬間まで、緊張を緩めることはない、そんな瞬間を乗り越えられたことが、奇跡、だから今生きていることは、奇跡、今生きている人は全員が、こうした奇跡を経験して生まれてきたのだ。
現代日本においては
出産
ということが当たり前にできていること
と思われがちですが、
実はそうではないですね。
我が家の話では、下の子の出産のときは切迫流産をしかけていたり、陣痛が来てから14時間もの長丁場で生まれたり、などなど。
生まれてきた瞬間のあの喜びってのは忘れられない瞬間ですね。
こどもを亡くした親は、生涯心の中にその子を、その子を失った悲しみとともに宿し続ける、悲しみは愛しさと一体なのだ、その子の代わりになる子などいない、とはいえ、亡くした子の兄弟にあたるこどもが、闇に閉ざされた世界に射し込む一条の光となり、親にこれからの人生を生きる目的と勇気を与えることは少なくない。
昨今の凶悪犯罪を見ていると胸が痛みますね。
今回の抜粋では死産での言葉ですから、また別にはなりますが。
現代的な「終末期」の成立に至る変化の最初の段階は、医療技術の発展や公衆衛生の改善、社会保障制度の充実によって人間が長く生きるようになり、その過程で病院死が一般化することである。次の段階は、しかしその一方で多数派となった病院死において、患者に対して不十分なケアしか提供されていないことが社会問題化することにより生じる。最後の段階は、医療上の意思決定プロセスにおいて、患者本人の意思が重視されるようになることである。
僕は病院で死ぬのが一般的だと思っていたので、昔は家で死んでいたと聞いてびっくりでしたね。
心の休まる「ホーム」がどこにもないこどももいる、ハウスはあるがホームのない人が、ハウスもホームもない路上生活者を攻撃する、傷つけられるのはいつだって弱い者だ。
自分のもの、自分の記憶、自分の人との関係が詰まっていて、そこで暑さ・寒さから身を守り、安心して眠ることができ、やすらぎを得ることのできる空間を、私たちは「ホーム」と呼ぶのだろう。
ホームとは、単に暑さ寒さや外敵から身を守ってくれる場所であるだけでなく、労働のためのベースキャンプとなって日々の疲れを癒し、心休まる場所であり、家族があれば家族とともに過ごせる場所であり、そこから人間関係を広げていける場所であり、こうして、それは生きる意味を感じさせる場所でもある。
ホーム=居場所
という認識ですね。
居場所というのは物理的な場所という意味だけでなくて精神的なよりどころってことです。
高齢者介護においてもハードの面の強化ばかりではなく精神的なよりどころを重視しているところは増えてきているかなと。
※ 過去には古い施設が多かったため、ハード面強化が急務でした。
三好春樹さんの講演や書籍で
利用者に一番必要な福祉用具は?
という質問がありました。
で、
答えが
「私物」
って、福祉用具じゃないじゃん!!
と思ったことがありました。
私物が福祉用具かどうかはさておき、
利用者にとって必要かどうかという観点では、
必要
なぜなら、
自分の居場所を示してくれる
という点で重要だと今なら思うわけですね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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ポラーノ出版 発売日 : 2016-04-27 |