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だから、あなたも生きぬいて/大平光代

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 大平光代
講談社
発売日 : 2000-02-21










【出会い】
としくんの【知・技・行 合一】への挑戦ブログ としくん こと斉藤敏博さんがFacebook上で本書を消化しているのを見て、読みたいなぁ、と思いブックオフの105円コーナーで見つけて購入しました。


斉藤敏博さんは現在(平成25年8月5日時点)でブログを1479日連続更新中です。
現在、化学史ブログ「天然ゴムの歴史」を公開しております。

斉藤さんのブログはAmebaです。Amebaをされているあなたはこの機会にぜひ読者申請をしてみてはいかがでしょうか?
毎日更新のパワーと継続力を体感することで、あなたにも自然と継続力が身につきますよ!

【本書紹介のねらい】
今、現状が苦しくて辛くてなんとかしたい、と思っているあなたへ。

【気になった抜粋】
いじめや虐待というものは、それを受ける側の人間性を否定するものと言っても過言ではない、人間性を否定された者は、今度は他人の人間性を否定する側に回る、それが人間として許されないということを十分理解していながら……。

【響いた抜粋と学び】
著者の大平光代さんは中学生のときクラスメイトから壮絶なイジメに遭い割腹自殺を図ります。それでもなお解決されないイジメ、教師も親も対処できず。殻に閉じこもってしまう大平さん。誰にも自分の気持ちを分かってもらえず、非行に走り、16歳で極道の妻となり、背中に刺青までいれています。
そこから本書抜粋でも紹介しますが、養父、大平浩三郎さんと出会い、立ち直る。中卒の学歴でしたが、宅建、司法書士と合格し、29歳で最難関の司法試験に一発合格しています。

地獄を体験した大平さんだからこそ、その後の非行少年の更生という部分で力を発揮できているのかな、と本書著者略歴を読みながら感じていました。

<なんで、なんで、こんなにひどいことしてんのに、叱ってくれへんのや……。私なんか、もうどうなってもええのんか……どうなっても……>私は、叱ってほしかった、本気で私と向き合ってほしかった、でも、両親は一度も叱ってくれなかった。

これは大平さんが16歳のとき刺青を入れるときに両親のハンコをもらうときのことです。大平さんはそれ以前に友達に裏切られた過去があります。イジメを受けて、そこからようやく親友と呼べる友達ができた、と喜んでいた矢先、3人だけの秘密だった病気のこと、好きな男の子のことをバラされてしまいます。
学校でも居場所がなく、両親とも関係を作れず……。
その苦しみがこの部分に凝縮されているんだな、と僕は感じました。

「根のない竹や割り箸にでもツルを巻く朝顔になったらあかん。おんなじツルを巻くんやったら根のあるものに巻いたらどうや」。

「確かに、あんたが道を踏み外したのは、あんただけのせいやないと思う。親も周囲も悪かったやろう。でもな、いつまでも立ち直ろうとしないのは、あんたのせいやで、甘えるな!」。

大平浩三郎さんの優しさと厳しさが深いです。

ふと思い出しました。この書籍と僕は6年以上前に出会っています。僕が最初の会社を辞めて愛知県に行き、期間満了で北海道に戻ってきたときです。

仕事もプライベートも人間関係をうまく作れなくて嫌になって嫌になって、苦しくて苦しくて……早く抜け出したくなった。勝手に周りが悪い、と思い込んで辞表を出した。
23歳の自分を思い出したのです。

大平浩三郎さんの言葉が今なお響くんです。根のあるもの……信念のしっかりした人と付き合えってことでしょう。周りが悪いことも確かにあったかもしれない、でもそこから立ち直らないのは自分の責任。

改めて自分自身に問う必要がありませんか?

「模擬試験で合格店が取られへんかった。こんなんやったら合格でけへん。なんぼやっても一緒や。もういやや……もうやめる」と言って、教科書を床に投げつけた、すると大平さんは、「その教科書が、あんたになにか悪いことをしたか。知識を与えることこそすれ、害を与えることは絶対にせえへんのとちがうか。いつまで、悪いときの根性を持ってるんや」と言いながら、本を一つ一つ拾って、私に渡してくれた、そして、「今日は一日ゆっくりと休み」、プレッシャーで負けそうになっていた私の気持ちを軽くするため、そう言ってくれた。

ここの対応も僕はグっときました。叱った後のフォローが素晴らしいな、と思います。

試験勉強で苦しくなったとき、むしゃくしゃして教科書や家族に八つ当たりしそうになったら、ぜひ思い出してください。


【編集後記】
本日は仕事は休みです。午前中、長女と札内の図書館に行きます。
※ 長女の夏休みの自由研究の資料を探すための付き添いです。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 大平光代
講談社
発売日 : 2000-02-21

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