おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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幻冬舎
発売日 : 2011-04-12
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【出会い】
先日の研修で札幌出張だったため、到着した札幌駅のパセオある札幌弘栄堂書店で購入しました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
なぜ農薬も肥料も使わずにりんごが実るのか、その科学的メカニズムは今なお明らかになっていません、確かなことは、木村さんの雑草の生い茂った畑には、多くの虫が息づき、カエルが卵を産み、鳥がさえずる、そこは本当に気持ちいい場所です、りんごの木にとっても、きっと同じだと思うのです。
自然回帰……科学の進歩により便利さを手に入れ、いつしか自然の素晴らしさを忘れたあなたへ。
リンゴは自然の素晴らしさ、自然の大切さを教えてくれます。
【気になった抜粋】
14世紀のスイスに農薬散布器はなかったのだ、農薬を使うのは、あくまで収穫量を増やすとか、農作業の手間をはぶくとか、あるいは作物の見かけをよくするためなのではないか、そう考えるのが普通だろう。
病害虫という自然の脅威に対抗する手段を手に入れ、農家の人々はようやく安定したリンゴの栽培が出来るようになったのだった、農薬がなければ、青森県でもリンゴ栽培が終息してしまっていたに違いない。
テントウムシの50個の卵は、いっぺんに孵化しないの、まず半分が孵化して、リンゴの葉っぱを食べに向かう、それでその半分の虫が一センチくらいの大きさに育った頃、残りの半分が孵化する、孵ったばかりで自分も小さいから、後から孵った半分の害虫を食べて育つのな、先に孵った半分は、テントウムシに喰われるために生まれてくる、先に孵った半分を生き延びさせるために、犠牲になるために生まれてくる。
【響いた抜粋と学び】
著者の石川拓治さんはノンフィクションライターです。本書の場合は著者よりも奇跡のリンゴを生み出した木村秋則さんの方が気になりますよね。
3年前かな。僕はアソシエの読書特集で「奇跡のリンゴ」の存在を知って、帯広図書館で借りました。農薬なしでは絶対に栽培不可能と言われたリンゴの無農薬栽培に成功させた木村さん。
一度は自殺を考えた木村さん。6年頑張って、もうだめだ。もう死のう。そう思ってロープを持って山の木にかけた。幸運にもロープは外れて自殺もできなかった。地面に寝そべる木村さん。
自分は死ぬこともできないのか……絶望に暮れる木村さん。そのとき、山の木を見る。生命力に溢れた木。この木は農薬もかかっていない。人間の手にかかっていないのにどうして?
その秘密は「土」にあった。
こちらの書籍は木村さんを支えてくれた仲間にもスポットを当てています。
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リンゴの絆―“奇跡”を支えた真実の人間ドラマ/木村秋則
新大陸で品種改良されたリンゴは、旧大陸の昔ながらのリンゴよりも遥かに大きく、そして甘い果物になっていた、19世紀を堺に、リンゴはそれ以前のリンゴとはまったく別種の果物になってしまった。現代のリンゴは、遠い祖先であるコーカサス山脈の野生種とは比べものにならないくらいに巨大で、甘い果物になった、その引き替えとして、リンゴは野生の力を失った、農薬の助けなしには病害虫と戦うことのできない、極めて弱い植物になってしまったというわけだ、リンゴという果物は、農薬に深く依存した、現代農業の象徴的存在なのだ。
我が家でも家庭菜園を始めたので、虫との戦いになっています。ここで害虫防止に堆肥と農薬を使うかどうか、考えて僕はやめています。
畑の土を強くしたい! そう思って僕はコンポストを購入し、今年に限らず来年、再来年と強い土を作っていこうと思っています。
そして、ここからはリンゴや農作物に限ったことではありません。子育てにも通じることです。
風邪をひきました。ちょっと足をすりむきました。薬、消毒……子どものちょっとしたことに親が何でも過敏になって反応しているとどうなると思いますか?
奇跡のリンゴはその恐ろしい答えをモノ語っているのだと思います。
そして、その対策も書かれているのです。
堆肥など与える必要はないのだ、化学肥料であれ堆肥であれ、人間が施す栄養分は一時的にしか効かない、だから毎年施さなければならない、しかもそうやって育てた自分の畑のリンゴの木は、甘い菓子を好き放題に与えられた子供のように、必要な養分を求めて土中に根を張る努力をしなくなったのだ。
この場合の堆肥は人間にしてみればサプリメントや抜粋にあるようなお菓子やファストフードに当たるのでしょうね。カロリーだけ高くて必要な栄養は入っていない。
体は大きくなるけど、実がなっていない。
家庭菜園だけの話じゃないんですよ。
畑を埋め尽くした満開の花を見て、私はつくづくこの花を咲かせたのは私ではない、リンゴの木なんだと思い知ったの、主人公は人間じゃなくてリンゴの木なんだってことが、骨身に染みてわかった。
介護業界に従事するあなたにちょっと聞いてみます。お客様が立ち上がれるようになったり、歩けるようになったり、進行した認知症が緩和してきた、会話が増えた、など状態の改善が見られたとします。
これは誰が主役になるでしょうか?
機能訓練をしてくれた看護師? 病院の医者? 担当してくれるケアマネ? 介護する家族? 半分正解ではないでしょうか? ここは本来、お客様自身が力を発揮したと捉えるものではないでしょうか。
リンゴは子育てだけでなく、介護も教えてくれます。
6月8日~映画が公開されています。
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映画『奇跡のリンゴ』公式サイト
お腹からやせる食べかた [単行本(ソフトカバー)]
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幻冬舎
発売日 : 2011-04-12
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