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王様ゲーム臨場/金沢伸明

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こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 金沢伸明
双葉社
発売日 : 2010-12-08









【出会い】
長女が夏休みの宿題の読書で読む書籍を借りたい、ということであまり行かない札内の図書館に行きました。そこで、長女が書籍を選んでいる間、僕も何かないかな~とおもむろに書籍を探します。

そういえば、王様ゲームの最新刊はないのかな? カ行を探します。すると、こちら「臨場」があるじゃないですか。
ようやく、最新刊の「再生」以外すべて読み終えることができました。

【本書紹介のねらい】
人間の欲望、妬み、嫉妬、裏切り、信頼など本音を赤裸々に描く。人間の根源となるものを味わいたい方におすすめします。

【響いた抜粋と学び】
モバゲータウンで人気を博したシリーズで、



と同じ時期に起こったもう一つの王様ゲーム。

の部分とストーリーが重なっていき、本多奈津子のキャラがなぜあんな風になったのか、という理由がわかります。

書籍を借りて、早速読み始める。このシリーズ特有の瞬間的な連続写真をひたすら流される感覚でページが進む、進む。300ページ超える大作にも関わらず、文字数の少なさ行間の広さが幸いして一気に進む。
細かい言葉はあまり気にしない。情景が目に浮かんでくる。クラスメイトのキャラが薄い? そんなことも気にしない。32人のクラスメイトなんて覚えられないや。

今回の場合はすでに王様ゲームが始まっていて、数名亡くなってからの物語だったので、なおさら手前の描写がわからない。

とにかく大事なのは奈津子にとっての健太郎の存在。そして、佐竹舞の狙いは? という部分。結局この3人の描写以外は彼らを引き立てるためのツマでしかない、と感じる。

僕はそれでいい、と感じる。なぜなら、ひとりひとりの描写をはっきりさせるのと、小説にのめり込む、小説を楽しむのは別次元のことだからだ。

のときは主人公金沢伸明がクラスをまとめようと尽力していたのに対して、こちらでは本多奈津子が自分さえよければ、健太郎さえいれば、という私利私欲の塊になっているのが、逆に共感できるのかもしれません。

先に
を読んでいれば、結末がどうなるかは最初から分かりきっています。
※ 奈津子が生き残る、ってことがね。

かっこいい「死」なんてものはなくて、人死ぬときはあっけない……簡単に死んでしまう、バトルロワイヤルとこの辺は同じだな、と。
もっと言えば、機動戦士ガンダムでも僕は感じていました。
機動戦士ガンダムでのリュウ・ホセイやスレッガー・ロウなどいきなり突撃して、簡単に死んでいく……。

改めて、極限状態になったとき、人の命は簡単に散ってしまうと感じさせてくれる。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 金沢伸明
双葉社
発売日 : 2010-12-08



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