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人の正体 外見的魅力をめぐる心理学 /越智 啓太

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓

著者 : 越智啓太
実務教育出版
発売日 : 2013-08-28










【出会い】
本が好き!: 書評でつながる読書コミュニティ の抽選で当選しました。ありがとうございます。
……実は応募したことすら忘れていました。当選してびっくりです。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
本書が主に扱うのは、恋愛研究の中でとくに外見的な魅力についての研究です、ってみればこれは「美人とは何か、ハンサムとは何か」というテーマです。

本書では外見的魅力の研究分野で何がわかっているのか、わかっていないのかについて詳しく見ていきたいと思います、少しでもみなさんに楽しんでいただける本ができたのなら幸いだと思っております。


外見に特化した書籍です。実はこの本が当選し、職場に届き、休憩時間に表紙を眺めていたところ女性スタッフが
「岡本さん、それ買ったんですか?」
と聴いてきました。なんだか、このタイトル、そして帯の「見た目が一番で、何が悪い?」というところを読まれた気がして、後ろめたい気持ちになりました(汗)

美人はどれだけ世の中に影響を及ぼすのかを教えてくれる一冊です。

【気になった抜粋】
なんと、ある人のモテ度は性格や成績などではなく、外見的な魅力のみと関係していたのです。

ファーストインプレッションの効果はきわめて強力です、なぜこのようなことが生じるかといえば、我々の心の中には「初めに形成された印象はできるだけ変えないようにしよう」というバイアスが存在しているからだと考えられています。

美人コンテスト平均顔は、スーパー平均顔よりも「目の上下幅が大きい、目の左右幅が大きい、目の間の距離が長い、ほお骨の位置の顔の幅が長い、目から眉毛までの距離が長い、瞳孔が大きい、あごの長さが短い、鼻の面積が小さい、ほおの幅が狭い」などの特徴を持っていることがわかりました、じつはこれらの特徴は全体としてある傾向を示しています、それは「幼型化」です。

【響いた抜粋と学び】
著者の越智啓太さんはプロファイリングや虚偽検出等の犯罪捜査への心理学の応用が専門です。警視庁科学捜査研究所研究員などを経て今の職に落ち着いているようです。
心理学のプロフェッショナルなんですね。

本書ではこれでもかっ! ってくらい美人の及ぼす影響を調べ上げてます。

ほぼ例外なくタレントや有名人は「外見はあまり関係ない、問題は性格」と言っています、もしそうだとすれば、外見に関しては全然悩む必要がないということになります、ところが、こんな発言がなされていても人は外見を極端かつ過度に気にします。

そりゃそうだろ! とツッコミを入れたくなるところです。性格だけよければ、いいと言っているわけじゃないですからね。見た目だってそれなりに重要だよね? え? もっと重要?

魅力的な外見の人は1回目から5回目まですべての印象が魅力的でない人よりも良く、その差は消失しませんでした、これは残念ながら、外見の効果が少なくとも5回のデートの間(そしておそらくまだしばらくは)持続することを意味しています。

これは羨ましい限りですよね。ということはつまり、ハンサム君は5回はデートができる、ということですよね。

美人やハンサムがモテる理由の一つとして、「美人=性格が良い」というステレオタイプの存在が指摘されています、一方で「美人=性格が悪い」というステレオタイプもこの世に存在しています、しかし、どうやら美人・ハンサムについては「美人=性格良い」論の影響力のほうが強そうです。

美人やハンサムは大体は良い印象ですよね。ドラえもんで言う、しずかちゃんや出来杉くんがこれに当たります。

逆に性格が悪い、というのは中国の楊貴妃のようなタイプでしょうかね。

車が止まってくれるかどうかは、髪の毛の色に関係しており、ブロンドの場合にもっとも多くの車が止まってくれることが明らかになりました(ヒッチハイク)。

興味深いことに女性の評定者は、バストサイズによってほとんど影響を受けませんでしたが、男性の評定者はバストサイズによって大きな影響を受けました、社会的な側面とも、バストサイズがAカップからCカップまで上昇していけばいくほど評価は高くなりましたが、Dカップになるとそれぞれの評価が急激に低下することがわかりました(女性講演者のバストサイズが講演者の評価に及ぼす影響)。

バストサイズが大きくなるほど給料に対するチップの比率が大きくなっていき、バストサイズが非常に大きな場合、チップが最大となることがわかりました(ウエイトレス)。


このあたりの統計は面白かったです。よく調べたなぁ、という印象ですね。

髪の毛の色についてはブロンド美女が乗る確率が高いようです。何はなくともブロンド美女は夢を見させてくれる、ということでしょうかね。

下二つの抜粋は男性なら
「うんうん」
とニンマリとうなずきながら読んだでしょうね。これは仕方ない!! と思っていますが、女性陣の反応はいかに? (冷や汗)

なぜウエストがくびれていることが魅力になるのか……最初の理由として、ウエストのくびれは、妊娠しやすさのシグナルになっているからです、第二の理由は、ウエストのくびれは、現在その女性が妊娠可能な成熟状態であることを意味するシグナルになっているからです、第三の理由は、ウエストのくびれは、その個体が現在妊娠していないというシグナルになるからです、第四の理由は、ウエストがくびれて、ヒップに脂肪がついていることは、妊娠継続や授乳などの育児能力の高さを示すシグナルになっているからです、第五の理由は、ウエストがくびれて脂肪がついていないということは、健康のシグナルになっているか
らです。


バストの話のあとはウエストのくびれの話です。ウエストのくびれが魅力になる5つの理由がちゃーんとあるんですね。
なるほどなぁ。

自分以外の子どもを作らせない方法とは……若い性経験のない女性を配偶者として選好するという行動が男性側には進化してきた可能性があります。

昨今の女性の早熟化に伴って、若すぎる女性が好まれる理由としては、誰も手をつけていない、というのが大きな理由として上がりそうです。というのは人間に限らず、男性は自分で子どもを生むことはできません。つまり、自分の遺伝子を残すには、女性の力が必要なんです。
が、しかし、必ずしも女性が自分の子どもを生めるのか? というとわかりません。
自分以外の男の子どもを生むかもわからんのでね(いろんな理由でね)。

というわけで、確実に自分の子を生んでもらう方法として、若い女性を選好するということになったようです。

なぜ美人・ハンサムは優れているのか……一つの考えは、顔の良さというものは優れた能力を持っているということを示す生物学的なシグナルになっているという可能性です、もう一つは社会文化的な原因に起因するというものです、期待されるとその期待に応えようとして人々はさらに勉強します、その結果として最終的に顔が良い人は知的能力も高くなってしまうという可能性です。

なぜ対称顔が好まれるのか……一つは知覚仮設です、左右対称のものは左右非対称のものよりも単純で、認知的な労力を必要とせずに認知することが可能です、そのために人はこれを美しいと感じるようになったというのです、もう一つは進化仮説です、人間やそのほかの動物でもそもそもの形態は、左右対称です、したがって、左右対称性が崩れているということは何かの問題がそこに生じているという可能性を示唆します。

美人・ハンサムであることは本当に幸せなことか……「注目されすぎること」の苦痛、「陰口をたたかれやすい」、ステレオタイプとのずれ。


というわけで、最後に美人・ハンサムの優位性についてです。やっぱり顔がいいとそれだけで、こいつは能力がある、と思われがちです。
ということは勉強でもスポーツでも
「君ならできる!」
と俗に言うピグマリオン効果を発揮し、美人・ハンサムをより優位なものにしてしまうというのです。
なるほどなぁ。それはあるかもしれない。
パッとみて、顔が整っていると、それだけで能力高そうって見えるもんね。

やっぱり見た目の威力は強いってことで落ち着いておきましょうか。


【編集後記】
本日は仕事が休みです。午前中から精力的に活動します。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 越智啓太
実務教育出版
発売日 : 2013-08-28

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