こんにちは。岡本大輔です。
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あさ出版
発売日 : 2008-03-21
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【出会い】
TSUTAYA音更店で出会いました。以前、帯広図書館で借りて読んで、涙ポロポロだったのを思い出して改めて読みました。
最近は日本でいちばん大切にしたい会社4 [単行本(ソフトカバー)] が出版されました。
【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
村上龍氏推薦! 朝日新聞「売れている本」日本経済新聞「ベストセラーの裏側」 R25「R25的ブックレビュー」、AERA、 TBSテレビ「サンデージャポン」「久米宏のテレビってヤツは!?」 フジテレビ「ニュースJAPAN」 テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」TBSラジオ「アクセス」 文化放送「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」 BS11「ベストセラーBOOK TV」 毎日新聞、産経新聞、静岡新聞、北海道新聞、日経MJ、週刊ダイヤモンドなど、様々なメディアで「泣けるビジネス書」として話題沸騰! 本書の第1部で、著者は「会社経営とは『5人に対する使命と責任』を果たすための活動」であるとして、経営の目的を以下の5つに定めています。 1 社員とその家族を幸せにする 2 外注先・下請企業の社員を幸せにする 3 顧客を幸せにする 4 地域社会を幸せに、活性化させる 5 株主を幸せにする 多くの経営書では、会社は株主のものである、と書いています。 また、「会社は誰のものか」という議論では「株主のもの」という考えが支配的で、 経営の目的も「顧客満足」とか「株主価値の最大化」などということが当然のようにいわれます。 しかし著者は、みんな勘違いしている、と喝破します。会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでもない、というのです。 社員が喜びを感じ、幸福になれて初めて顧客に喜びを提供することができる。 顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。 だから株主の幸せは目的ではなく結果である――これが著者の主張です。 目からウロコが落ちる思いの経営者、社員の方々が大勢いるのではないでしょうか。 第2部では、そのことを実証する「日本でいちばん大切にしたい会社」が登場します。 心を打つ、胸にしみる現実のストーリーです。 働くことの意味、会社という存在の意味を深く教えてくれる、必読の1冊です。
介護施設等で働くあなたに。
【響いた抜粋と学び】
著者の坂本さんは福井県立大学教授・静岡文化芸術大学教授等を経て2008年4月より法政大学大学院政策創造研究科(地域づくり大学院)教授及び法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科(MBA)客員教授。他に、国、県、市町や商工会議所等団体の審議会や委員会の委員を多数兼務。専門は中小企業経営論・地域経済論・産業論です(執筆当時) 。
何がいいか、っていうと、最初の日本理化学工業のエピソードなんですよ。初めて読んだ時、養護学校の先生のお願い、そして三顧の礼に折れた社長が障がいを持つ女の子二人の実習受けいれ、そして、社員からの言葉、そのどれもが涙が溢れてきました。
私は、会社には「五人に対する使命と責任がある」と考えています、その五人に対する使命と責任を果たすための行動のことを、本当の「経営」と定義しています、一、社員とその家族を幸せにする。私が社員を一番目にあげる理由は、お客様を感動させるような商品を創ったり、サービスを提供したりしなければいけない当の社員が、自分の所属する会社に対する不平や不満・不信の気持ちに満ち満ちているようでは、ニコニコ顔でサービスを提供することなどできるわけがないからです。
実は五人目である株主の満足度は、これまでの四人の満足度を高めれば、必然的に発生するものです、ですから、株主に対する使命と責任というものは、目的というより、結果として実現するものといってよいのです。
介護現場で考えてみると、まずは誰を幸せにするのか、という点です。多くの施設では「利用者主体」を掲げているでしょう。それはそれで確かにそのとおりなのですが、「利用者主体」を実現するために、従業員の時間や給料、待遇などが犠牲になっているとしたら、それは本末転倒なのかもしれません。
職員主導にしなさい、ということではなくて、まずは利用者主体を実現する従業員、介護職や看護職、相談員が犠牲になってしまっては、ニコニコ顔でサービスを提供できない可能性がありますね。
「幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。そのうちの②人にほめられること、③人の役に立つこと、そして④人に必要とされることは、施設では得られないでしょう。この三つの幸福は、働くことによって得られるのです」
「その四つの幸せのなかの三つは、働くことを通じて実現できる幸せなんです。だから、どんな障害者の方でも、働きたいという気持ちがあるんですよ。施設のなかでのんびり楽しく、自宅でのんびり楽しく、テレビだけ見るのが幸せではないんです。真の幸せは働くことなんです」。
「最近の動物園の動物は、自分の子どもを育てないのです。どうしてだろうと考えてみたのですが、どうやらオリの中でエサを与えられていると、子どもを育てるという本能を見失ってしまうようです」、つまり、それは、「なんのために生きているのか」を見失っているのと同じことではないか? そう思いあたり、大山さんは衝撃を受けました。
改めて、このあたりを読んだ時に感じたのは、施設に入居している高齢者や、デイサービスに通う高齢者も同じことが言えるのかな、ということです。
食事・入浴・排泄の介護を基本として僕たちはサービスを提供していますが、それだけでお客様は満足できないのではないか、ということです。
施設の中で、たとえば、タオルたたみであったり、テーブル拭きであったり、強制ではありませんが、あくまで手伝ってもらうことで抜粋にあるように②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされること、というのが実現されるのかもしれません。
それら3つは働くこと、手伝ってもらうことで実現されるのです。真の幸せを考えてみると、お客様に転倒の危険があるからとか、うまくできないから、などの理由で何もしてもらわない、というのは、「何のために生きているのか」を見失わせているのかな、なんて感じていました。
もしかしたら、ほんのちょっとのことでいいから、お客様にしてもらうことが最高の介護サービスにつながるんじゃないかな、なんてヒントをいただきました。
心温まる本ですので、ぜひぜひ読んでみてください。
介護施設等で働くあなたに。
【響いた抜粋と学び】
著者の坂本さんは福井県立大学教授・静岡文化芸術大学教授等を経て2008年4月より法政大学大学院政策創造研究科(地域づくり大学院)教授及び法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科(MBA)客員教授。他に、国、県、市町や商工会議所等団体の審議会や委員会の委員を多数兼務。専門は中小企業経営論・地域経済論・産業論です(執筆当時) 。
何がいいか、っていうと、最初の日本理化学工業のエピソードなんですよ。初めて読んだ時、養護学校の先生のお願い、そして三顧の礼に折れた社長が障がいを持つ女の子二人の実習受けいれ、そして、社員からの言葉、そのどれもが涙が溢れてきました。
私は、会社には「五人に対する使命と責任がある」と考えています、その五人に対する使命と責任を果たすための行動のことを、本当の「経営」と定義しています、一、社員とその家族を幸せにする。私が社員を一番目にあげる理由は、お客様を感動させるような商品を創ったり、サービスを提供したりしなければいけない当の社員が、自分の所属する会社に対する不平や不満・不信の気持ちに満ち満ちているようでは、ニコニコ顔でサービスを提供することなどできるわけがないからです。
実は五人目である株主の満足度は、これまでの四人の満足度を高めれば、必然的に発生するものです、ですから、株主に対する使命と責任というものは、目的というより、結果として実現するものといってよいのです。
介護現場で考えてみると、まずは誰を幸せにするのか、という点です。多くの施設では「利用者主体」を掲げているでしょう。それはそれで確かにそのとおりなのですが、「利用者主体」を実現するために、従業員の時間や給料、待遇などが犠牲になっているとしたら、それは本末転倒なのかもしれません。
職員主導にしなさい、ということではなくて、まずは利用者主体を実現する従業員、介護職や看護職、相談員が犠牲になってしまっては、ニコニコ顔でサービスを提供できない可能性がありますね。
「幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。そのうちの②人にほめられること、③人の役に立つこと、そして④人に必要とされることは、施設では得られないでしょう。この三つの幸福は、働くことによって得られるのです」
「その四つの幸せのなかの三つは、働くことを通じて実現できる幸せなんです。だから、どんな障害者の方でも、働きたいという気持ちがあるんですよ。施設のなかでのんびり楽しく、自宅でのんびり楽しく、テレビだけ見るのが幸せではないんです。真の幸せは働くことなんです」。
「最近の動物園の動物は、自分の子どもを育てないのです。どうしてだろうと考えてみたのですが、どうやらオリの中でエサを与えられていると、子どもを育てるという本能を見失ってしまうようです」、つまり、それは、「なんのために生きているのか」を見失っているのと同じことではないか? そう思いあたり、大山さんは衝撃を受けました。
改めて、このあたりを読んだ時に感じたのは、施設に入居している高齢者や、デイサービスに通う高齢者も同じことが言えるのかな、ということです。
食事・入浴・排泄の介護を基本として僕たちはサービスを提供していますが、それだけでお客様は満足できないのではないか、ということです。
施設の中で、たとえば、タオルたたみであったり、テーブル拭きであったり、強制ではありませんが、あくまで手伝ってもらうことで抜粋にあるように②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされること、というのが実現されるのかもしれません。
それら3つは働くこと、手伝ってもらうことで実現されるのです。真の幸せを考えてみると、お客様に転倒の危険があるからとか、うまくできないから、などの理由で何もしてもらわない、というのは、「何のために生きているのか」を見失わせているのかな、なんて感じていました。
もしかしたら、ほんのちょっとのことでいいから、お客様にしてもらうことが最高の介護サービスにつながるんじゃないかな、なんてヒントをいただきました。
心温まる本ですので、ぜひぜひ読んでみてください。
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